オーバレイに変更が生じた場合、オーバレイをリスト管理サーバに再登録する必要があります。
変更されたオーバレイの転送、および再登録の方法は、印刷データの種類によって異なります。
オーバレイの転送、登録については、“運用手引書”を参照してください。 |
オーバレイの履歴管理を行っているか否かによって、変更されたオーバレイの更新の扱いが以下のように異なります。
オーバレイの履歴管理を行わない場合
変更されたオーバレイが転送されてくると、オーバレイは履歴管理されずに、そのまま新しいオーバレイとして置き換わります。
オーバレイの履歴管理を行っている場合
変更されたオーバレイを登録すると、今まで使用していたオーバレイが1世代前として自動的に履歴管理されます。
オーバレイの履歴管理を行っている場合の、世代の更新および削除については、“(1) 世代の更新”および“(2) 世代の削除”を参照してください。 |
オーバレイの履歴管理を行っているか否かを以下の方法で確認することができます。
リスト管理サーバの場合
サーバ動作環境ファイル(lvsvenv)のCTRL-OVLキーワード(オーバレイ世代管理用ディレクトリ)の設定を確認します。CTRL-OVLキーワードにオーバレイ世代管理用ディレクトリが指定されている場合は、世代管理が行われています。指定されていない場合は、オーバレイの世代管理は行われていません。サーバ動作環境ファイルの内容は、lvlstenvコマンドにより確認することができます。
サーバ動作環境ファイルの詳細は“環境構築手引書”を参照してください。 lvlstenvコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
マイ コンピュータの場合
リストナビの【オプション】ダイアログボックスの【ローカル】タブで、「オーバレイの履歴管理を行う」の設定状態を確認してください。
リストナビの【オプション】ダイアログボックスについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。 |
(1) 世代の更新
扱う帳票の種類、List Worksの動作環境の違いによる、オーバレイの世代更新の方法を示します。
扱う帳票の種類 | リスト管理サーバにおける履歴管理 | マイ コンピュータにおける履歴管理 |
---|---|---|
List Creator帳票、 | 自動(操作不要)、またはlvsvovlコマンドで登録 | 自動 |
富士通ホスト帳票 | lvsvovlコマンドで登録 | 自動 |
なお、リスト管理サーバにおいて履歴管理できるオーバレイの世代数は、255世代までです。マイ コンピュータにおいては、4096世代までとなります。
以下の運用において、リスト管理サーバでオーバレイの世代管理を行う場合、lvsvovlコマンドを使用します。lvsvovlコマンドを実行することによって、今まで使用していたオーバレイを1世代前として登録することができます。
富士通ホスト帳票を扱う場合
オープン帳票を扱う場合で、サーバ動作環境ファイルで自動的に世代管理を行わない設定をしたとき
# lvsvovl -a -O"FRMA" -eE10 -vV10L10
登録されたオーバレイの世代管理情報も、lvsvovlコマンドで確認できます。lvsvovlコマンドは、スーパーユーザだけが実行できるコマンドです。
lvsvovlコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
(2) 世代の削除
オーバレイの履歴管理を行う場合、管理できる世代数は以下のとおりです。
項目 | リスト管理サーバにおける履歴管理 | マイ コンピュータにおける履歴管理 |
---|---|---|
List Creator帳票、 | 255 | 4096 |
富士通ホスト帳票 | 255 | 4096 |
オーバレイの履歴が、管理できる世代数に達した場合、またはオーバレイの格納ディスク容量が不足しそうな場合は、使用していない世代の履歴を削除する必要があります。
使用していない世代の削除方法は、オーバレイの履歴管理をどこで行っているかにより、以下のように異なります。
マイ コンピュータの場合
以下のいずれかの方法で対処します。
古い世代の履歴を退避し、削除する
オーバレイの格納場所を変更する
リスト管理サーバの場合
lvsvovlコマンドにより不要な世代を削除します。
オーバレイの履歴管理を行っている場合、古い日時のオーバレイは、オーバレイ格納場所フォルダ配下の履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」(nnn:世代番号、000~FFFの16進数、000が最も古い世代を表す)に、世代ごとに格納されています。
オーバレイ格納場所のフォルダ配下の例を以下に示します。
オーバレイの履歴が、管理できる世代数に達した場合、またはオーバレイの格納ディスク容量が不足しそうな場合は、以下のいずれかの方法で対処します。
対処1:オーバレイの格納場所を変更する
対処2:古いオーバレイの世代を退避し、削除する
削除された世代のオーバレイを使用している印刷データを表示しようとすると、同じ名前のオーバレイのうち、最新のオーバレイが使用されます。
以下、上記の対処1、対処2について説明します。
オーバレイの格納場所を変更する対処方法について説明します。
新しいオーバレイの格納場所(フォルダ)の準備
エクスプローラなどを使用して新しい格納場所(フォルダ)に、最新作成日時のオーバレイのデータを複写してください。
また、履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」に格納されている古い日時のオーバレイも、必要に応じて複写してください。
履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」の、「nnn」は、必ず「000」から作成してください。
オーバレイ格納場所のフォルダの変更
リストナビの【オプション】ダイアログボックスで変更します。
リストナビの【オプション】ダイアログボックスについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。 |
古いオーバレイの世代を退避し、削除する対処方法について説明します。
エクスプローラなどを使用して、利用していない古い世代のオーバレイを退避し、削除してください。また、不要な履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」を削除してください。
削除後は、履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」の「nnn」を、世代の古い順に「000」から付け直してください。
リスト管理サーバにおいて、古い世代のオーバレイが不要になった場合、lvsvovlコマンドで削除します。
lvsvovlコマンドでオーバレイの世代を削除すると、削除した世代のオーバレイを使用している印刷データは、最新世代のオーバレイを使用するように変更されます。
# lvsvovl -d -O"FRMA" -eE10 -vV10L10
# lvsvovl -V
lvsvovlコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |