クライアントが部門サーバから日本語資源を取得する際に、以下のルートで結果を資源管理サーバへ通知します。
クライアント → 部門サーバ → 資源管理サーバ
その際に、資源管理サーバが起動していないか、資源管理サーバの「Charset Manager Transfer Service」サービスが開始していない場合に、以下のメッセージが部門サーバの運用監視ログに出力されます。
5,19,16842791,The connect to the responder host was failed. Please confirm the running situation of 'Daemon' on the responder side.
資源管理サーバを起動し、「Charset Manager Transfer Service」サービスを開始してください。
以下の原因が考えられます。
日本語資源管理の配付情報に、クライアントグループの設定をしていない。
資源管理サーバ自身に対して配付を実施していない。
部門サーバがない運用では、資源管理サーバ上で以下の手順を実施してから、クライアントで日本語資源取出しを実施してください。
日本語資源管理の配付情報に、以下のように設定します。
サーバグループのサーバ名/IPアドレスには資源管理サーバ自身のアドレスを設定する。(localhostなど)
クライアントグループにはクライアントに適用する資源を設定する。
配付を実行します。
コマンドプロンプトが突然終了されたため、配付・適用が完了していないにも関わらず完了となってしまっている可能性があります。
[日本語資源取出し環境の設定]で、[取得履歴の削除]にチェックをして、再度[日本語資源取出し]を実行してください。
辞書用外字とWindows TrueTypeフォントで違う文字パターンの文字が定義されている可能性があります。
辞書用外字とWindows TrueTypeフォントには同じ文字パターンの文字を定義するようにしてください。どちらかのフォントシステムで登録、作成した文字を、もう一方に移行することにより同じ文字パターンの文字を定義することができます。
Windowsのスタートアップに登録された日本語資源取出し(または外字適用)のコマンドは、Windowsシステムのログオン処理が完了しないと外字の適用に失敗する場合があります。
Windowsシステムのログオン処理が完了してから、日本語資源取出し(または外字適用)のコマンドが起動されるように、コマンドの開始を遅らせてください。(例:timeoutコマンドで一定の時間待機させてから実行するなど)
一度、Administrators権限のユーザで実行している可能性があります。
Charset Managerの管理ディレクトリ(例 C:\resMGR)に対して、Power Users権限のユーザにアクセス権「変更」の許可を与えてください。
エクスプローラーで管理ディレクトリを選択し、マウスで右クリックします。
プロパティの[セキュリティ]タブを開きます。
[グループまたはユーザー名]で、運用時に使用する制限ユーザ(例:Users)を選択します。
[アクセス許可]のリストで、[変更]の[許可]チェックボックスにチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックします。
[OK]ボタンをクリックします。
以下の原因が考えられます。
日本語資源管理で「既存の業務を元に作成する」を選択して業務を作成し、業務名を元の業務名に変更した場合
日本語資源管理で一度作ったクライアントグループを削除して、同じ名前のクライアントグループを作成した場合
このような作業をした場合、以前に作った業務の配付資源が部門サーバに残っており、この資源が取り出されてしまうためです。
以下の手順を行って、再度日本語資源取出しを実施してください。
部門サーバにおいて、以下のディレクトリ配下のファイルとディレクトリをすべて削除します。
【Windowsの場合】
管理ディレクトリ\JPRES\AGE\hmgr\receipt
【Solaris/Linuxの場合】
/etc/opt/FSUNadj/JPRES/AGE/hmgr/receipt
資源管理サーバから、再度配付します。
発生しているエラーによって、原因が異なります。
クライアントの配付トレースログに以下のようなエラーが出ている場合
File Information Get Error.---[管理ディレクトリ]\JPRES\CLI\hmgr\f5athclienv.ini
Charset Managerの管理ディレクトリに対して、変更できる権限が制限ユーザにない可能性があります。
クライアントの配付トレースログに以下のようなエラーが出ている場合
File Get Error.--clientlist.dat : return code = 2
Charset Managerのインストールディレクトリに対して、変更できる権限が制限ユーザにない可能性があります。
資源管理サーバの配付状況集結ログに以下のようなエラーが出ている場合
f3ceudcl 114 外字ファイルの作成に失敗しました。
外字ファイル関連づけコマンドを制限ユーザでログオンして実行されていない可能性があります。または、外字ファイル関連づけコマンドで制限ユーザが変更できる外字ファイルに関連づけられていない可能性があります。
資源管理サーバの配付状況集結ログに以下のようなエラーが出ている場合
f3ceudcl 113 レジストリのアクセスに失敗しました。
レジストリ[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Fujitsu¥ADJUST]に対して、変更できる権限が制限ユーザにない可能性があります。
注意
以下のいずれかの場合は、管理者権限を持たないユーザが外字を適用することはできません。
標準の外字に適用する場合
JEF拡張漢字サポートに含まれるフォントに適用する場合
JEFゴシックフォントに含まれるフォントに適用する場合
以下の対処を実施してください。
Charset Managerの管理ディレクトリに正しく権限をつけてください。
Charset Managerのインストールディレクトリに正しく権限をつけてください。
外字を運用する制限ユーザでログオンして外字ファイル関連づけコマンドを実行してください。または、外字ファイル関連づけコマンドで、指定する外字ファイルは、制限ユーザがアクセスできるディレクトリを指定してください。
例
C:\gaiji\msgo.tteというファイルにMS ゴシックの外字ファイルを関連づけたい場合
f3ceudcl.exe /s "MS ゴシック" /f "C:\gaiji\msgo.tte"
C:\gaijiディレクトリは制限ユーザがアクセスできる場所である必要があります。
なお、FUJ明朝体等のようにあらかじめ決められた外字ファイルがある場合は、そのファイルに対して変更を許可してください。
レジストリに正しく権限をつけてください。
参考
“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“3.4.2 制限ユーザ/標準ユーザでの運用”
部門サーバから資源管理サーバへ配付状況集結ログを通知する処理で、エラーリトライしているためです。
以下の手順でリトライ回数/間隔を減らしてください。
部門サーバの以下のファイルを編集します。
【Windowsの場合】
インストールディレクトリ¥JPAGE¥jobenv.inf
【Solaris/Linuxの場合】
/etc/opt/FSUNadj/JPAGE/bin/jobenv.inf
ErrorRetryCount=xx
エラーリトライ回数を指定(デフォルト値:5)
ErrorRetryInterval=xx
エラーリトライの間隔を秒単位で指定(デフォルト値:30)
部門サーバの「Charset Manager Transfer Service」サービスを再起動します。
参照
“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“6.2.1.1.2 Charset Manager Transfer Serviceの設定の変更”の“■エラー時のリトライ回数を変更したい場合”
日本語資源取出しでは、内部的にJEF拡張漢字のファイルの更新を実行しています。WSMGRも、JEF拡張漢字のファイルを使用するので、Charset ManagerでJEF拡張漢字のファイルを更新中にWSMGRの処理が重なると、WSMGR側でJEF拡張漢字のファイルが確認できず、エラーが発生します。
スタートアップに日本語資源取出しとWSMGRを同時に登録し実行したい場合には、別途バッチファイルを作成し、日本語資源取出しを実行後に、WSMGRが起動されるようにしてください。