ストレージ装置に接続された業務サーバが1台の場合は、そのサーバにAdvancedCopy Managerマネージャーを導入します。AdvancedCopy ManagerマネージャーはAdvancedCopy Managerエージェント機能を備えているため、1台のサーバで、運用管理サーバと管理対象サーバの役割を兼ねることができます。
図5.2 業務サーバが1台の場合の構成
ストレージ装置に接続された業務サーバが2台以上の場合は、以下のどちらかの運用形態を構築できます。
管理対象サーバを運用管理サーバとして運用する
業務サーバのうち、どれか1台の業務サーバを運用管理サーバとして運用します。運用管理サーバには、全管理対象サーバの運用管理情報を格納するリポジトリが存在します。多くの管理対象サーバが存在すると、リポジトリアクセスが競合して、少なからず業務に影響します。このため、運用管理サーバは、比較的負荷の低い業務サーバに配置してください。
図5.3 管理対象サーバが運用管理サーバを兼ねる場合の構成
専用の運用管理サーバを設置して運用する
図5.4 専用の運用管理サーバを設置する場合の構成
ポイント
AdvancedCopy Managerマネージャーは、サーバ資源の一部を使用するため、そこに導入されているAdvancedCopy Managerエージェントやほかのアプリケーションの動作性能に影響が出ることがあります。このため、専用の運用管理サーバを設置することを推奨します。
バックアップは、1台の管理対象サーバに接続された、1台のストレージ装置に限り運用可能です。一方、レプリケーションは、複数の管理対象サーバ間または複数のストレージ装置間で実行可能です。
Webコンソールからは、以下の図のように、複数のAdvancedCopy Managerの運用形態を管理することも可能です。
図5.5 1つのWebコンソールで複数の運用システムを管理する構成
ストレージ装置で利用可能なアドバンスト・コピーの種類について示します。コピーの種類の詳細は、「付録A アドバンスト・コピーの概要」を参照してください。
ストレージ装置で利用可能なアドバンスト・コピーの種類は以下のとおりです。
筐体内コピーの場合 | 筐体間コピーの場合 | ||
---|---|---|---|
同一管理対象サーバ内 | 利用できる機能 | バックアップ管理機能、 | レプリケーション管理機能 |
利用できるコピーの種類 | OPC、EC、QuickOPC、SnapOPC、SnapOPC+ (注) | REC (注) | |
図 | |||
異なる管理対象サーバ間 | 利用できる機能 | レプリケーション管理機能 | レプリケーション管理機能 |
利用できるコピーの種類 | OPC、EC、QuickOPC、SnapOPC、SnapOPC+ (注) | REC (注) | |
図 |
注: Storage Cluster環境では、SnapOPC、SnapOPC+、およびRECを利用できません。