ポイント
本機能を利用するには、ETERNUS SF Storage Cruiser QoS Managementオプションライセンスが必要です。
複数の業務でストレージ装置を共有する環境では、リソースの競合によって業務に求められるI/O性能を確保できない場合があります。QoS自動化機能では、利用者がボリュームに設定したI/O性能の目標値を達成できるように、スイッチやストレージ装置の性能情報を基にしてストレージ装置を共有するボリューム間のI/O性能のバランスを自動調整します。
ボリュームには、「QoS自動化優先度」(ボリュームの優先度)または「目標レスポンスタイム」(目標とする応答時間)の、どちらかの目標値を設定できます。目標値を設定できるボリュームタイプは、FTV(Flexible Tier Volume)です。目標値は、FTVごとに設定できます。
QoS自動化機能に関するすべての操作(機能の有効化/無効化、目標値の設定/変更など)は、Webコンソールまたはコマンドで行います。
図4.10 QoS自動化機能の概要
ストレージ自動階層制御と連携するように設定しておくと、QoS自動化機能だけで性能目標を達成できないときに、ストレージ自動階層制御を利用して容量割当て比率に応じたデータ再配置を行い、性能目標の達成を図ります。