ポイント
本機能を利用するには、以下のライセンスが必要です。
ETERNUS SF Storage Cruiser Storage Clusterオプションライセンス
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Edition ライセンスパックまたはETERNUS SF AdvancedCopy Manager Software Upgrade
Storage Cluster機能は、2台のストレージ装置間で、一方のストレージ装置が停止した際にもう一方のストレージ装置に透過的に切り替える機能です。ストレージ装置による高可用システムを実現できます。ストレージ装置の故障発生時は故障を自動的に検知し、業務サーバに影響を与えることなくアクセス先のストレージ装置を自動的に切り替えるため、業務の継続が可能です。
図4.11 Storage Cluster機能によるストレージ装置の自動切替えイメージ
Storage Cluster機能の利用シーンの例は、以下のとおりです。
建屋計画停電時やストレージ装置の保守作業時の業務継続
火災などの建屋に対する災害発生時の可用性の向上
サーバ仮想化環境の冗長性機構(VMware vSphere High Availability)との組合せによる可用性の向上
ストレージ装置の切替えには、2つの方式があります。
切替え方式 | 説明 |
---|---|
自動Failover | Storage Cluster機能が、ストレージ装置の生存を監視し、ストレージ装置の故障時に自動的に切り替えます。この方式の利用には、Storage Clusterコントローラーの設置が必要です。 |
手動Failover | 利用者がWebコンソールから指示することで、ストレージ装置を切り替えます。 |
Storage Cluster機能を利用する場合のシステム構成例は、以下のとおりです。
図4.12 Storage Cluster機能利用時のシステム構成例
「Primaryストレージ」は、稼働系システムとして使用されるストレージ装置です。
「Secondaryストレージ」は、待機系システムとして使用されるストレージ装置です。
「Storage Clusterコントローラー」は、PrimaryストレージおよびSecondaryストレージの監視を行うサーバです。