ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Express 16.9A / Storage Cruiser 16.9A / AdvancedCopy Manager 16.9A 概説書
FUJITSU Storage

3.2 Storage Cruiserの特長

Storage Cruiserでは、GUIで、様々な装置から構成されるストレージシステム全体の構成情報・性能情報・障害発生状況などを一元管理できます。このGUIを、“Webコンソール”と呼びます。

Webコンソールは、ETERNUS DX series, ETERNUS AF オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX200F, ETERNUS AX/HX series, ETERNUS AB/HB seriesの全機種に対する操作インターフェースを統一しています。機種ごとの操作を覚える必要がないため、運用管理の負担およびコストを削減できます。

ストレージシステム全体の装置管理を実現する構成管理

現状のストレージシステム全体の各装置と装置間の物理接続の状態を、Webコンソールで表示します。このため、装置の各部品(例えば、ファイバーチャネルスイッチのポート)の接続先を詳細に把握できます。

各装置の細かなリソースも完全管理する関係管理

ストレージ装置内部の詳細構成の管理だけでなく、ディスクから物理経路、関連するサーバノードの構成情報を自動的に取得し、それらを関連付けて表示します。

Storage Cruiserでは、同一画面かつ同一形式で要素の関連付けを表示できるため、全体構成を簡単に把握し、構成ミスがあっても問題点を検出できます。

障害箇所・影響範囲把握が容易な障害管理機能

装置で発生した障害内容を、適切に解読し、わかりやすく表示します。
障害情報は、総合運用管理ソフトウェアFujitsu Software Systemwalkerや他社管理ソフトウェアへの自動通報も可能なため、ストレージシステムを集中監視できます。

性能情報管理による最適環境の提供

管理対象装置の性能情報を管理・表示できます。装置の性能情報を運用管理サーバに保管するため、リアルタイムの性能情報だけでなく、過去の性能情報も参照できます。さらに、性能情報をグラフ形式で参照できるため、装置の動作状況や負荷状況を容易に把握できます。

また、装置に閾値を設定して、設定した閾値を超えたときにアラーム通知させることができます。ボトルネックの原因と場所を特定できるため、装置構成の改善を図って最適な環境での運用が可能です。

レポーティング機能

サーバに接続されたボリュームに関する情報を収集して、容量情報や利用時間などをレポートします。このため、使用したボリュームに対して、課金に必要な情報を得られます。

VMware vSphere Virtual Volumes機能のサポート

VMware vSphere Virtual Volumes機能は、VMFS(Virtual Machine File System)を使って行っていたVMDK(VMディスク)ファイルの操作を、ストレージ装置のボリューム操作で行えるようにした機能です。この機能によって、ストレージ装置に対する性能設計や性能分析を簡素化できます。また、VMゲスト単位のバックアップを採取できます。同一装置内であれば、ETERNUS DX series, ETERNUS AF オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX200Fのアドバンスト・コピー機能によって、VMware標準のスナップショットやクローンの作成、およびStorage vMotionの処理の高速化を実現できます。

ストレージ自動階層制御

異なる種類のドライブを混在搭載した環境において、データの配置先を制御し、パフォーマンスとコストの最適化を図る機能です。データのアクセス頻度を検出し、アクセス頻度に応じた最適なデータ再配置を自動的に行います。
データ再配置のポリシーを設定しておくことで、業務の要件や優先度に応じた配置が可能なため、様々な業務の要件を守りながら、リソースの共有・効率利用が可能です。

QoS自動化機能

業務のボリュームに目標性能を設定するだけで、スイッチやストレージ装置の性能情報に基づいて、ストレージ装置を共有するボリューム間のI/O性能のバランスを自動調整します。
優先度の高い業務のI/Oを優先させることができるため、データベースなどの性能を重視する業務でも、ほかの業務のI/O負荷変動の影響を受けることなく安定した運用が可能です。

Storage Cluster機能

サーバに接続された2台のストレージ装置間で、一方のストレージ装置が停止した際にもう一方のストレージ装置に透過的に切り替えます。この機能によって、業務を継続して運用できます。