スナップショットコピー(SnapOPC+)は、コピー・オン・ライト方式を利用し、更新される前の状態のコピー元ボリュームを作成します。コピー元ボリュームの更新前データを、スナップ世代単位(複製ボリュームを作成した単位)で保存できます。
スナップショットコピー(SnapOPC+)は、その仕組みや特性上、オペレーションミスやソフトウェアエラーといった、ソフト障害からの回復に備えたバックアップとして利用されることを想定しています。コピー元ボリュームがハード故障によってアクセスできない状態になった場合は、当該コピーセッションはエラーとなり、コピー先ボリュームのデータも正しく読めなくなります。
スナップショットコピー(SnapOPC+)は、以下のような場合に効率的に使用できます。
テープなど、ほかの媒体にカスケードコピーする場合に使用する一時ファイルをバックアップする場合
ファイルサーバや、更新率が低い"そのほかのデータ"をバックアップする場合
SnapOPC+の処理の流れは、「図A.4 SnapOPC+の処理の流れ」を参照してください。