Expressは、ブロックアクセスインターフェース(SAN)とファイルアクセスインターフェース(NAS)が搭載された、マルチプロトコルストレージである以下のストレージ装置を管理できます。
ETERNUS DX100 S5/DX200 S5
ETERNUS DX100 S4/DX200 S4
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3
Webコンソールでは、NAS機能を搭載した上記のストレージ装置のNASファイルシステムを運用するための様々な機能に対する操作を実施できます。
NAS運用の基本システム構成は、以下のとおりです。
図2.1 NAS運用の基本システム構成
NASの設定は、運用管理サーバから行います。
運用管理サーバとストレージ装置を管理LANで接続します。運用管理サーバへのアクセスは、運用管理サーバまたは運用管理サーバとHTTPS通信が可能なネットワーク内にある端末のWebコンソールから行います。
NASの利用は業務LAN上のクライアントから行います。
NASの共有フォルダにアクセスするクライアントとストレージ装置は業務LANで接続します。また、NASアクセスに対する認証管理を行うための「認証サーバ」と名前解決を行うための「DNSサーバ」を業務LAN上に設定します。
ポイント
NASファイルシステムに認証機構を構築しない場合は、システム上に認証サーバを設置する必要がありません。
認証機構を構築しない場合は、すべての業務LAN上のクライアントからNASファイルシステムにアクセスできます。その場合、意図しないクライアントからのアクセスも可能になるため、認証サーバの設定をお勧めします。
利用するストレージ装置のファームウェア版数がV10L53以降の場合は、ストレージ装置にNAS接続用のローカルユーザー/ローカルグループを作成することで、認証サーバを設置しなくても認証機構を構築できます。