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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9A 運用ガイド
FUJITSU Storage

1.7.2 ボリュームロックエラー調査機能の有効化

ボリュームロックエラー調査機能で使用する調査ツールの設定方法を説明します。

ポイント

1.4 ユーザーアカウント制御を使用している場合の注意事項」を確認してから、調査ツールを設定してください。

1.7.2.1 調査ツールの設定契機

1.7.2.2 handle.exeの設定方法

マイクロソフト社のURL(https://docs.microsoft.com/sysinternals/downloads/handle)からhandle.exeをダウンロードし、以下のディレクトリに格納してください。

サーバ種別

格納先ディレクトリ

管理対象サーバ

<作業用ディレクトリ>\var\HandleTool

<作業用ディレクトリ>は、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。デフォルトの<作業用ディレクトリ>は、"C:\Win32app\AdvancedCopyManager"です。

運用管理サーバ兼管理対象サーバ

<作業用ディレクトリ>\ACM\var\HandleTool

<作業用ディレクトリ>は、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。デフォルトの<作業用ディレクトリ>は、"C:\ETERNUS_SF"です。

クラスタ運用しているサーバの場合は、クラスタを構成しているすべてのノードにhandle.exeを格納してください。

handle.exeを格納したあとは、handle.exeを格納したすべてのノードで以下の作業を実施してください。

  1. AdvancedCopy Managerのコマンドを実行するアカウントに対して使用許諾承認の作業を行います。

    1. AdvancedCopy Managerのコマンドを実行するユーザーアカウントでOSにログオンします。

    2. コマンドプロンプトを起動し、cdコマンドでhandle.exeを格納したディレクトリに移動します。

    3. コマンドプロンプトで「handle.exe」を実行します。

    4. 「Handle License Agreement」ダイアログボックスが表示されたら、使用許諾契約の条項を読み、使用許諾契約の条項に同意できる場合は[Agree]ボタンをクリックします。

  2. AdvancedCopy Manager COM Serviceのアカウントに対して使用許諾承認の作業を行います。

    1. 操作対象のサーバで使用していないサービス名を用意します。
      サービス名を使用しているかどうかは、以下のコマンドで確認できます。

      > sc qc "サービス名"

      以下は、サービス名"ACMHandle"を使用しているかを確認する場合のコマンド実行例です。

      > sc qc "ACMHandle"

      以降の手順では、ここで用意したサービス名を“未使用のサービス名”と表記しています。

    2. 操作対象のサーバのインタラクティブサービスを有効にします。

      レジストリキーHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Windowsに含まれるNoInteractiveServicesの値を0に設定してください。すでに0が設定されている場合、このレジストリ操作は不要です。

      注意

      レジストリの操作を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリの編集には十分に注意してください。

    3. 以下のコマンドを実行します。

      > sc create "未使用のサービス名" binPath= "%systemroot%\system32\cmd.exe /k <handle.exeの格納ディレクトリ>\handle.exe" type= own type= interact
      
      > sc start "未使用のサービス名"

      以下は、未使用のサービス名が"ACMHandle"、handle.exeの格納ディレクトリが"C:\Win32app\AdvancedCopyManager\var\HandleTool"の場合のコマンド実行例です。

      > sc create "ACMHandle" binPath= "%systemroot%\system32\cmd.exe /k C:\Win32app\AdvancedCopyManager\var\HandleTool\handle.exe" type= own type= interact
      
      > sc start "ACMHandle"
    4. タスクバーに表示されるアイコンをクリックしてウィンドウを表示させます。

    5. [メッセージを表示する]ボタンまたは[メッセージの表示]ボタンをクリックします。

    6. 「Handle License Agreement」ダイアログボックスが表示されたら、使用許諾契約の条項を読み、使用許諾契約の条項に同意できる場合は[Agree]ボタンをクリックします。

    7. [今すぐ戻る]ボタンをクリックします。

    8. 以下のコマンドを実行します。

      > sc delete "未使用のサービス名"

      以下は、未使用のサービス名が"ACMHandle"の場合のコマンド実行例です。

      > sc delete "ACMHandle"
    9. 操作対象のサーバのインタラクティブサービスを無効にします。

      レジストリキーHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Windowsに含まれるNoInteractiveServicesの値を1に設定してください。

      注意

      レジストリの操作を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリの編集には十分に注意してください。

注意

上記作業を事前に行わなかった場合、「使用中ロックエラー」発生時にコマンドが応答を停止します。
このとき、「Handle License Agreement」ダイアログボックスは表示されません。
タスクマネージャーを使って、handle.exeのプロセスを強制終了させてください。

1.7.2.3 openfiles.exeの設定方法

openfiles.exeを使ってローカルで開かれているファイルの情報を追跡するには、以下の手順を実施して'maintain objects list'を有効にする必要があります。クラスタ運用しているサーバの場合は、クラスタを構成しているすべてのノードで以下の手順を実施してください。

  1. コマンドプロンプトで「openfiles /local on」を実行します。

  2. OSを再起動します。