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Enterprise Application Platform V1.2.0 リリース情報

第2章 互換に関する情報

旧バージョン・レベルから変更した機能の非互換項目と対処方法について説明します。

注意

規約に記載された非互換項目について

  • 本製品が提供するアプリケーションの実行環境(GlassFish、およびLauncher)がそれぞれ準拠している規約(Jakarta EE、およびMicroProfile)について、旧製品バージョンにおいて準拠していた規約との間に非互換が発生している場合があります。それぞれの規約の公開情報を確認の上、必要に応じて対処してください。

  • 規約上削除された機能は、実装は任意と注釈されている場合でも、本製品では利用できません。

  • Jakarta EE 9では、javax名前空間がjakartaに変更されました。この結果、ソースコード中のjavaxで始まるimport文をjakartaに変更する必要があるなど、アプリケーションには大きな影響があります。このため例外的に、OSSのEclipse Transformerを使用したアプリケーション変更手順を本章で説明します。

  • OpenJDK 11からOpenJDK 17への変更点については以下を参照し、アプリケーションで非推奨(Deprecations)や削除(Removals)となったAPIを利用している場合には、代替となるAPIの利用に変更してください。

    https://openjdk.org/projects/jdk/17/jeps-since-jdk-11
表2.1 GlassFishのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

2.1.1 Jakarta EEのパッケージ名

-

2.1.2 wsimportコマンドにswaRef型を含むWSDLを指定した場合の動作

-

2.1.3 Jakarta XML RPC用のツールコマンドの提供中止

-

2.1.4 Webサービス関連のメッセージ

-

2.1.5 Jakarta Mail関連機能のサブコマンド名

-

2.1.6 ジョブXMLの名前空間およびバージョン

-

2.1.7 JSPカスタムタグの事前検証

-

2.1.8 Jakarta Bean Validation関連のメッセージ

-

2.1.9 スタンドアロンクライアントの起動方法

2.1.10 jakarta.resource.cci.Recordインターフェイスの使用


表2.2 Launcherのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

2.2.1 Jakarta EEのパッケージ名

-

2.2.2 Launcherのファイル名

-

2.2.3 Webクラスローダーにおける委譲の例外の変更

-

2.2.4 JSPカスタムタグの事前検証

-


表2.3 OpenJDKのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

2.3.1 TLS1.0/TLS1.1の使用可否

-

2.3.2 脆弱な名前付き楕円曲線暗号アルゴリズムの無効化

2.3.3 keytoolとjarsignerでSHA-1または2048ビット未満のRSA/DSA鍵を検出した場合の警告表示

-

2.3.4 jarsignerのファイル処理の変更

-

2.3.5 keytool -genkeypairコマンドのオプション追加

-

2.3.6 PKCS12キーストア作成時のカスタマイズ化

-

2.3.7 SSL/TLS通信の例外の変更

-

2.3.8 1024ビットのRSA公開鍵のルート証明書の削除

-

2.3.9 HTTP送信時のリクエストヘッダーの扱いの変更

-

2.3.10 暗号化方式群の優先順位の変更

2.3.11 zipファイルシステムプロバイダにおける「.」または「..」エントリの扱い

-

2.3.12 ファイルパスの妥当性確認の厳密性

-

2.3.13 アプリケーション起動時の性能低下

-


表2.4 その他の機能のバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

2.4.1 eapfrestoreコマンド、eapfcollectinfoコマンドが出力するメッセージ

-


○:非互換あり

-:非互換なし