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Enterprise Application Platform V1.2.0 Launcherユーザーズガイド

3.4.1 本製品のコンテナイメージの直接利用

本製品は、コンテナレジストリーにLauncherがインストールされたコンテナイメージを公開しています。製品メディアからのインストールやコンテナイメージのビルドをせずに、コンテナを起動できます。コンテナ動作環境での運用をすぐに始めることができ、本製品やコンテナイメージがベースとするOSの最新化をするための運用手番を最小化できるという点で、有効な方法です。また、コンテナの起動前にアプリケーションを格納した状態にすることが不要であるため、頻繁にアプリケーションを最新化する場合にも有効な方法です。


本製品のコンテナイメージの公開先

項目

内容

備考

公開先

quay.io

イメージ名

fujitsueap/fujitsu-software-enterprise-application-platform-launcher

タグ名

ubi8-製品バージョン-ビルド番号

ubi9-製品バージョン-ビルド番号

Red Hat Universal Base ImageがベースとするRed Hat Enterprise Linuxのメジャーバージョンがタグ名の先頭に含まれています。

参照

注意

本製品のコンテナイメージを入手するだけでは、使用権は許諾されていません。本製品のコンテナイメージの使用権の許諾を受けるために、製品メディアから本製品をインストールする場合と同様に、ライセンスの購入が必要です。

本製品のコンテナイメージの特徴

本製品のコンテナイメージは、以下の特徴があります。

本製品のコンテナイメージの利用方法

init-containerやサイドカーパターンを利用して本製品のコンテナイメージ内に資材を格納し、環境変数を設定することでLauncherを起動できます。

Launcher起動時に指定するオプションは、以下の環境変数で設定します。

環境変数名

省略

説明

OOME_OPTION

本製品のコンテナイメージでは、Launcher運用中にJavaヒープ領域/メタスペース不足が発生した場合、プロセスを停止しコンテナが再起動します。

「java.lang.OutOfMemoryError」を返却(スロー)する場合は、本環境変数に空文字列を指定します。

JVM_OPTION

javaコマンドに指定するオプション(-Xmxなど)を指定します。オプションを複数指定する場合は、半角空白で区切ります。半角空白をオプションの設定値として使用することはできません。

以下のオプションは本製品のコンテナイメージで指定しているため、指定しないでください。

  • -jar /opt/FJSVeapf/launcher/lib/launcher.jar

  • -XX:InsufficientMemoryHandler=launcherJavaVM

LAUNCHER_OPTION

8.1 コマンドライン仕様」に記載されているLauncherのオプションを指定します。オプションやオプションの引数を複数指定する場合は、半角空白で区切ります。半角空白をオプションの設定値として使用することはできません。

--deployオプションは本製品のコンテナイメージで指定しているため、指定しないでください。

--generateオプションを指定すると、Launcherは起動せずにコンテナが終了するため、指定しないでください。

WAR_PATH

不可

本製品のコンテナイメージ内に格納したWARファイルのパスを指定します。

相対パスを指定した場合、Launcherは/home/eapuserディレクトリーからの相対パスを参照します。

javaコマンドのオプションに-Xmx512m、コンテキストルートに/application、配備するアプリケーションに/home/eapuser/application.warを指定する場合のマニフェストファイル

          env:
          - name: JVM_OPTION
            value: "-Xmx512m"
          - name: LAUNCHER_OPTION
            value: "--contextroot /application"
          - name: WAR_PATH
            value: "/home/eapuser/application.war"