GlassFish資源のリストア後に異常が発生する場合、eapfrestoreコマンドに指定するオプションに誤りがあるか、資源のリストア後の作業に誤りがあることが考えられます。「運用ガイド」の「保守作業をする」-「リストアする」を参照し、正しい手順で資源のリストアが行われたかどうかを確認してください。
以下のトラブルについて、原因と対処方法を説明します。
DASの起動ができない場合
サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。
特に、以下のメッセージが出力されている場合、バックアップ元の環境で指定していたHTTPリスナー、IIOPサービス、管理サービスのネットワークアドレスを、eapfrestoreコマンドの-fオプションでIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定して変更したかどうか確認してください。この場合、eapfrestoreコマンドで-fオプションを指定して資源を再度リストアしてください。
Shutting down server due to startup exception |
DASの起動はできるが、その後のasadminコマンドによる操作に失敗する、またはエラーメッセージが出力される場合
asadminコマンド実行時に以下のようなメッセージが出力される場合は、PCMIサービスを停止し、「6.2.9 運用管理操作の暗号化通信」に記載されている手順を実施するようにしてください。
手順の中で、キーストアのパスワードの入力を求められた場合は、マスターパスワードを指定します。マスターパスワードについては「6.2.8 マスターパスワード」を参照してください。
javax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateNotYetValidException: NotBefore: Thu Jun 02 19:32:39 JST 2016 |
GlassFish Serverクラスター、GlassFish Serverインスタンスの起動ができない場合
サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。
DASの場合と同様に、IPアドレスやホスト名に関する定義項目の変更を実施していない可能性があります。DASが起動できない場合と同様に、eapfrestoreコマンドに-fオプションを指定して資源をリストアしてください。
DASが起動できる場合は、asadmin setサブコマンドで定義項目を変更しても問題ありません。
appclientコマンドの実行に失敗する場合
glassfish-acc.xmlに記載されているアドレスが、リストア先のIPアドレス・ホスト名になっているかどうかを確認してください。