マスターパスワードは、DASまたはGlassFish ServerインスタンスがSSLの通信時にアクセスするキーストア/トラストストアのパスワードとして使用します。
マスターパスワードの変更は、asadminコマンドのchange-master-passwordサブコマンドで行います。
以下のasadminのサブコマンドでマスターパスワードの指定が必要になります。
start-domainサブコマンド
start-clusterサブコマンド
start-local-instanceサブコマンド
マスターパスワードの指定方法は、以下から選択可能です。
start-clusterサブコマンドを利用する場合
start-domainサブコマンド、start-local-instanceサブコマンドを利用する場合
asadminコマンドのchange-master-passwordサブコマンド実行時に--savemasterpasswordオプションを指定し、変更後のマスターパスワードをファイルに保存します。以降、asadminコマンドは保存したファイルを参照するため、マスターパスワードの指定を省略できます。
asadminコマンドの--passwordfileオプションで指定するファイルに以下のエントリを追加することで、現在のマスターパスワードを指定できます。
AS_ADMIN_MASTERPASSWORD=現在のマスターパスワード
注意
マスターパスワードの管理についての注意事項
キーストア/トラストストアには、暗号化、復号化、デジタル署名に使用する鍵が含まれるため、マスターパスワードは厳重に管理する必要があります。運用方針に従ってマスターパスワードの指定方法と変更の要否を検討してください。