事象
rcx_srosp_restore instanceコマンド、rcx_srosp_stash pop instanceコマンドが異常終了する場合、またはリストア済みのインスタンスを削除した場合、Neutronのポート情報が一部残存する可能性があります。ポート情報が残存する場合、rcx_srosp_restore instanceコマンド、rcx_srosp_stash pop instanceコマンドが失敗する可能性があります。
メッセージ
FJSVrcxsr:ERROR:61018:Error occured during making neutron API call: Unable to complete operation for network <network_id>. The mac address <mac_address> is in use.
<network_id>はリストア対象インスタンスが繋がるNeutronネットワークのIDです。
<mac_address>はリストア対象インスタンスのポートのMACアドレスです。
対処
ポート情報が残存しているかを確認し、残存のポートを削除します。
手順実施サイト : 災対サイト
手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 1回
admin権限を持つOpenStackユーザーのクレデンシャルファイル(ここではopenrcとします)を読み込みます。クレデンシャルファイルについては「付録F OpenStackコマンドの実行について」を参照してください。
source openrc
以下のコマンドを実行し、ポートが残存するかどうかを確認してください。出力結果が「0」の場合は、ポートが残存していないため、 これ以降の手順は実施不要です。出力結果が「0」以外の場合は、ポートが残存しているため、以下の手順で残存ポート削除します。
neutron port-list -c id -c binding:vif_type | grep 'unbound' | wc -l
以下のコマンドを実行し、残存しているポートを削除してください。
neutron port-list -f value -c id -c binding:vif_type | awk '$2=="unbound"{print $1}' | xargs openstack port delete
以下のコマンドを実行し、残存しているポートが削除されたことを確認します。出力結果が「0」であることを確認してください。
neutron port-list -c id -c binding:vif_type | grep 'unbound' | wc -l