事象
rcx_srosp_restore volumeコマンド実行時に、番号61174のメッセージが出力されます。
メッセージ
ERROR:61174: Volume <volume_id> has entered invalid status: error.
<volume_id>を持つボリュームの状態が「error」であることを示しています。
対処
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 災対サイト
手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
手順実施ユーザー : インフラ管理者
admin権限を持つOpenStackユーザーのクレデンシャルファイル(ここではopenrcとします)を読み込みます。クレデンシャルファイルについては「付録F OpenStackコマンドの実行について」を参照してください。
source openrc
以下のコマンドを実行し、処理途中のボリューム譲渡要求が存在するかを確認してください。
cinder transfer-list --all-tenant
例
存在する場合は、以下のような内容が出力されます。
# cinder transfer-list --all-tenant +--------------------------------------+--------------------------------------+------+ | ID | Volume ID | Name | +--------------------------------------+--------------------------------------+------+ | a27d05d6-06a0-4173-a11c-97b41a8bbeec | 0dd20673-434a-48ca-aae8-ad940fc161c2 | - | +--------------------------------------+--------------------------------------+------+
以下のコマンドを実行し、処理途中のボリューム譲渡要求を削除してください。
cinder transfer-delete <transfer-request-id>
<transfer-request-id>にこの前の手順で出力されたID欄の値を指定してください。 ボリューム譲渡要求が複数存在する場合、1つずつ削除してください。
以下のコマンドを実行し、処理途中のボリューム譲渡要求がすべて削除されたことを確認してください。
cinder transfer-list --all-tenant
ボリューム譲渡要求がすべて削除された場合は、上記コマンドが何も出力しません。出力がある場合、 再度削除を実施してください。
以下のコマンドを実行し、ボリュームの状態を確認してください。
cinder show <volume_id> | awk '$2=="status"{print $4}'
61174番のメッセージ対処の場合は、<volume_id>にエラーメッセージに出力された<volume_id>を指定してください。
61174番メッセージの対処ではない場合、上記cinder transfer-listコマンドが出力された「Volume ID」の値を指定してください。
例
以下のようにボリュームの状態が出力されます。
available
ボリュームの状態が「available」以外の場合、以下のコマンドを実行し、ボリュームの状態をリセットしてください。
cinder reset-state --state available <volume_id>
<volume_id>にエラーメッセージに出力された<volume_id>を指定してください。61174番メッセージの対処ではない場合、上記cinder transfer-listコマンドが出力された「Volume ID」の値を指定してください。
以下のコマンドを実行し、ボリュームの状態が「available」にリセットされたことを確認してください。
cinder show <volume_id> | awk '$2=="status"{print $4}'
<volume_id>にエラーメッセージに出力された<volume_id>を指定してください。61174番メッセージの対処ではない場合、上記cinder transfer-listコマンドが出力された「Volume ID」の値を指定してください。
例
以下のようにボリュームの状態が出力されます。出力された内容は「available」であることを確認してください。
available
以下のコマンドを実行し、ボリュームをOpenStackの管理対象から除外してください。
cinder unmanage <volume_id>
<volume_id>にエラーメッセージに出力された<volume_id>を指定してください。61174番メッセージの対処ではない場合、上記cinder transfer-listコマンドが出力された「Volume ID」の値を指定してください。
以下のコマンドを実行し、該当ボリュームが除外されたことを確認してください。
cinder show <volume_id>
<volume_id>にエラーメッセージに出力された<volume_id>を指定してください。61174番メッセージの対処ではない場合、上記cinder transfer-listコマンドが出力された「Volume ID」の値を指定してください。
例
以下の内容が出力されることを確認してください。
ERROR: No volume with a name or ID of <volume_id> exists.