各リソースディテクタにつき個別のログレベルを、コマンド行、およびRMS Wizard Toolsで設定することができます。
注意
ディテクタのログを開始するには、各ディテクタのログレベルの設定に関係なく、RMSベースモニタのログレベルにレベル2 (ディテクタ履歴) が含まれている必要があります。デフォルトでは、ベースモニタのログレベルはoffに設定され、ディテクタのログは停止されています。"F.4 RMS BM (ベースモニタ) ログ出力の管理"を参照してください。
RMSがすでに実行中の場合は、以下のコマンドでディテクタのログレベルを管理します。
hvutil -L display <resource> hvutil -L <level> <resource>
最初のhvutilコマンドで、指定されたリソースの現在のディテクタログレベルを表示し、2番目のコマンドでログレベルを設定します。
<level>を0 (ゼロ) に設定するとリソースのログ採取が停止し、正の数に設定するとそのレベルでログが採取されます。
<resource>にはディテクタで監視するリソースの名前を指定します。これは汎用リソースであることが必要です。つまり、タイプがgResourceであるオブジェクトです。これらのリソースはhvdisp -aで表示することができます。
現在のログレベルは次回hvutil -Lによってログレベルが変更されるか、またはhvutil -l offが発行されるか、RMSが停止されるまで有効です。
指定できるログレベルは1から9です。デフォルト値は1です。ログレベルは以下のようにhvwコマンドで変更することができます。
[Configuration-Edit-Global-Settings] メニューを選択します
[DetectorDetails] サブメニューを選択します。以下の画面が表示されます。
図F.1 RMS Wizard Tools のディテクタ詳細メニュー
[MemoryLogLevel] を選択して値を希望するレベルに変更します。ログレベルはすべてのディテクタに適用されます
RMS稼動中のログレベル変更
hvwコマンドを使用して、RMS Wizardディテクタのデバッグレポート機能を動的にオンまたはオフに切替えることができます。
[Configuration-Edit-Global-Settings] を選択します。
[DetectorDetails]サブメニューを選択します。
[DynamicDetectorLogging] メニュー項目を選択します。
デフォルト値は0 (デバッグ機能はオフ) です。1から9の範囲の値を指定するとデバッグ機能がオンになり、数字が大きいほど情報が詳細になります。生成されるログメッセージの大きさは、ディテクタによって異なります。したがって、あるディテクタに大きな値を指定した場合でも、それより小さな値を他のディテクタに指定した場合より生成されるメッセージの数が少ないこともあります。値の変更は、次回構成が活性化されるまで有効になりません。
動的ログ機能を開始するためhvwを実行すると、実際には<RELIANT_PATH>/etc/wizardloglevelというファイルが作成されます。このファイルは、指定したログレベルをASCIIの数値で記録したファイルです。hvwコマンドを使用せずに、直接wizardloglevelファイルを手動で作成 (削除) することもできます。その場合は以下のルールに従ってください。
ファイルが存在しない場合、または、ファイルに0 (ゼロ) が記載されている場合は、デバッグはオフにされます。
ファイルが存在しても内容が空の場合は、3が指定されたものと見なされます。
ファイルに1から9の数値が記載されている場合は、デバッグがオンになります。
注意
デバッグ機能を有効にするのは、問題が発生した場合に限定してください。問題が解決したらデバッグ機能は必ずオフにして、ファイルシステムに無用な情報が蓄積されるのを防いでください。