上記の基本状態の他に、RMSは以下の場所に状態の詳細を報告する場合があります。
Cluster Admin GUIでは、オブジェクトのプロパティ画面で、リストの一番上に[State Details]項目が表示されます。ほとんどの属性はRMS Wizard Toolsによる構成設定処理時で設定されますが、この通知フィールドはRMSの実行時に動的に設定されます。
hvdispユーティリティの出力では、StateDetails列が各行の最後に表示されます。
ほとんどの場合、[State Details]フィールドは空白です。RMSがこの追加情報を表示するのは、通常、アプリケーションが保守モードにある場合か、オブジェクトが遷移、不整合、または待機の状態にある場合です。以下の表は、RMSオブジェクトのStateDetails値の一覧です。
状態 | 説明 |
---|---|
Failed Over | Offline処理が成功し切替えが開始された状態。 |
Faulted | Faultedの通知を受信した。 |
Fault Occurred | 過去にそのリソースに故障が発生したことを表す。 |
Inconsistent on remote | userApplicationが複数のノードでOnlineであるが、ローカルノード上ではOnlineでない状態。 |
Initial Fault | RMSが起動された時点でuserApplicationがすでにFaultedである状態。 |
Joined | クラスタに参入済みであるためSysNodeがOfflineである状態。 |
Killed | killが成功したためSysNodeがFaultedの状態にある。 |
Not Joined | クラスタに未参入なためSysNodeがOfflineの状態にある。 |
Offline | Offlineの通知を受信した。 |
Offline Failed | Offline処理が失敗した。 |
Offline Success | Offline処理が成功した。 |
Offline intended | 目標状態はOffline。 |
Online | Onlineの通知を受信した。またはuserApplicationが複数のノードでOnlineである状態。 |
Online !! | 目標状態はOnlineだが、userApplication配下の一部のリソースがOnlineでない。 |
Online intended | 目標状態はOnline。 |
Partial | userApplication配下の一部のリソースのみが起動されている状態 |
PreCheckScriptFailed | PreCheckScriptが失敗した。 |
Preserved | PreserveStateが設定され、Offline処理が開始されていない状態。 |
Shutdown | 停止中であるため、SysNodeがFaultedの状態にある。 |
Standby | Standbyの通知を受信した。 |
Standby !! | 目標状態はStandbyだが、userApplication配下の一部のリソースがStandbyでない。 |
Standby intended | 目標状態はStandby。 |
Remote Faulted | 制御アプリケーションが少なくとも1つのノードでFaultedである状態。 |
Remote Offline | 制御アプリケーションがすべてのノードでStandbyではない状態。 |
たとえば、あるノード上でアプリケーションがOnline状態から保守モードに切り替わった場合、保守モードが終了すると通常は以前のOnline状態に復帰します。RMSはこのことを、そのノードの状態詳細フィールドにOnline intendedと表示することによって表します。アプリケーションがOfflineであったノードでは、RMSは状態詳細フィールドにOffline intendedを表示します。