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PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.7

B.1 基本状態

以下の表は、ディテクタがBM (ベースモニタ) に通知する状態の一覧です。

表B.1 RMSオブジェクトのディテクタが通知する状態

状態

説明

Faulted

監視しているオブジェクトが故障している状態。子のいずれかにおいて、またはスクリプトの実行中に、資源のエラーが発生した可能性があります。

Offline

監視しているオブジェクトが停止している状態。スクリプトにより、資源の非活性化が正しく行われた場合です。

Online

監視しているオブジェクトが起動している状態。必要なすべての子がOnlineで、かつ、スクリプトの実行中にエラーが検出されなかった場合です。

Standby

監視しているオブジェクトの起動準備が完了している状態。

以下の表は、Cluster Admin GUIまたはhvdispコマンドで表示される資源の状態の一覧です。

表B.2 RMSオブジェクトのその他の状態

状態

説明

Deact

監視しているオブジェクトが保守などの目的で非活性の状態。

Inconsistent

監視しているオブジェクトに一貫性がない状態 (userApplicationのみ)。監視しているオブジェクトがOfflineまたはFaultedだが、図表中の1つ以上のリソースオブジェクトがOnlineまたはFaultedの状態。

OfflineFault

監視しているオブジェクトの故障が回復していない状態。

Unknown

オブジェクトに対する監視や制御が行われていない状態。オブジェクトに対する監視や制御が行われていない状態。

Wait

監視しているオブジェクトが状態遷移中。

Warning

監視しているオブジェクトは起動しているが一部故障している状態。ただしこの状態は選択された資源についてのみ表示されます。

Maintenance

システム管理者の手動操作によって移行する一時的な保守用の状態。アプリケーションの状態は依存オブジェクトと切り離された状態にあります。これにより、たとえばバックアップを行う場合など、親アプリケーションの状態に影響を与えることなく、ファイルシステムをOfflineにすることができます。

保守モードのアプリケーションには、目標状態のマークが付けられます。目標状態とは、保守モード開始直前の状態です。保守モードの目標状態は、Maintenance-Online、Maintenance-Offline、およびMaintenance-Standbyです。

OfflineおよびFaultedの意味は、資源によって異なる場合があります。たとえば、マウントポイントの資源の状態は、Online (マウントされている) または Offline (マウントされていない) のいずれかです。この場合、ディテクタからFaulted状態が通知されることはありません。他方、物理ディスクのディテクタからは、Online (正常動作) またはFaulted (入力または出力のエラー) が通知され、Offlineが通知されることはありません。