RMS構成設定の中心的なインタフェースはRMS Wizard Toolsであり、RMS管理の中心的なインタフェースはCluster Admin GUIです。RMS Wizard ToolsもCluster Adminも内部で RMS CLIを呼び出します。たとえば、userApplicationオブジェクトを手動でクラスタ内の他のノード (SysNode) に切替える場合、次のCLIコマンドを使用します。
# hvswitch userApplication SysNode
以下の表に管理者が使用可能なRMS CLIコマンドの一覧を示します。RMS CLIコマンドの詳細については、“PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>”を参照してください。
注意
通常、RMS CLIコマンドの実行にはルート権限が必要です。ルート権限が不要な場合を以下の表に示します。
コマンド | 機能 |
---|---|
hvassert | hvassertコマンドは特定のオブジェクト状態のRMSオブジェクトをテストします。このコマンドをスクリプトに使用して、次のコマンドを発行する前に一定の状態を設定することができます。ルート権限は必要ありません。 |
hvcm | hvcmコマンドは、すべての監視オブジェクトに対するディテクタとベースモニタを起動します。通常、hvcmコマンドのオプションを指定する必要はありません。 |
hvconfig | hvconfigコマンドには、現在のRMS構成定義情報を表示する、または現在のRMS構成定義情報を出力ファイルに出力する、という2つの機能があります。 |
hvdisp | hvdispコマンドを実行すると、RMSオブジェクトの現在の RMS構成情報が表示されます。ルート権限は必要ありません。 |
hvdispall | hvdispallコマンドを実行すると、RMSの全ノードのリソース情報が表示されます。 |
hvdump | hvdumpコマンドは、ローカルノードのRMSの調査情報を取得する場合に使用します。 |
hvlogclean | hvlogcleanコマンドを実行すると、古いログファイルがサブディレクトリに保存されます。ログファイルの名前はRMSを最後に起動した時刻です (-dオプションを指定すると、古いログファイルが削除されます)。hvlogcleanを実行すると、RMSが稼動中であっても新しいログファイルが作成されます。 |
hvsetenv | HV_RCSTARTおよびHV_AUTOSTARTUP環境変数を変更するインタフェースを提供します。これらの環境変数でRMSやアプリケーション全体の自動起動を個別に制御することができます。本コマンドによる変更は、コマンド実行ノードにだけ適用されます。 |
hvshut | hvshutコマンドは、1ノードまたは全ノードのRMSを停止します。ローカルノード上のベースモニタは、どのノードが停止されるかを伝えるメッセージを他のOnlineノードに送信します。 |
hvswitch | hvswitchコマンドは、userApplication または gResourceの制御を RMS構成内のシステムノード (SysNode) 間で手動で切替えます。 |
hvutil | hvutilコマンドは、RMSに対する汎用のインタフェースです。以下の管理操作を実行します。 -userApplicationのOffline - gResourceのOffline -障害が発生したリソースのクリア -Wait状態にあるクラスタノードの停止 -ディテクタの監視間隔設定 -保守モードの設定、その他 |
いくつかの例外 (hvshutなど) を除き、RMSのhv_*コマンドは、ベースモニタに要求を送るのみで直ちに復帰し、要求が処理されるのを待ち合わせることはしません。終了時の状態コード0 (成功) は、要求がベースモニタに正しく送信されたことを意味します。ただし、これは要求が正しく処理されたことを保証するものではありません。