Interstage HTTP Server 2.4の注意事項について以下に説明します。
■Interstage HTTP Server 2.4を使用するための権限に関する注意事項
以下の操作は、AdministratorまたはAdministratorsグループに所属するユーザが実行してください。
Webサーバの起動
Webサーバの停止
■Webサーバ運用時の注意事項
Webサーバ運用中は、以下のプロセス管理ファイルを削除しないでください。
/var/opt/FJSVahs/logs/httpd.pid
万が一、上記ファイルを削除した場合、Webサーバの動作を保証することはできません。正常に動作させるためには、システムを再起動する必要があります。
■静的コンテンツに対して使用可能なHTTPメソッドに関する注意事項
静的コンテンツに対して、以下のHTTPメソッドを使用できます。POSTメソッドは、使用できません。
GET
HEAD
OPTIONS
TRACE
■CGIプログラムに関する注意事項
CGIプログラムは、標準入力からリクエストメッセージ本文を受信してください。受信するリクエストメッセージ本文のサイズは、環境変数CONTENT_LENGTHに設定されているサイズです。
リクエストメッセージ本文を受信しない場合は、エラーログに以下のメッセージが出力されて、レスポンスが遅延する可能性があります。
(104)Connection reset by peer: ap_content_length_filter: apr_bucket_read() failed
■ファイアウォールの設定に関する注意事項
ファイアウォールが有効になっている場合、Webサーバへのアクセスに失敗することがあります。以下の手順で、ファイアウォールのブロックを解除してください。
ファイアウォールのブロック解除手順
[コントロールパネル]から[システムとセキュリティ]-[Windows ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリックします。
[許可されたアプリ]画面で、[別のアプリの許可]ボタンをクリックします。
[アプリの追加]画面で、以下のパスを指定して[追加]ボタンをクリックします。
ソフトウェア名 | パス |
---|---|
HTTP Server | C:\Interstage\F3FMahs\bin\httpd.exe |
[許可されたアプリ]画面の[許可されたアプリおよび機能]に、3.で追加したソフトウェア名が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
ファイアウォールのブロック解除手順
[アプリケーション]メニューから[諸ツール] > [ファイアウォール]を開きます。
[ファイアウォールの設定]画面の[ゾーン]タブをクリックし、[ゾーン]覧からブロックを解除するゾーンを選択します。
[ポート]タブの[追加]ボタンをクリックします。
[ポートとプロトコル]画面で、Interstage HTTP Server 2.4のポート番号を入力します。プロトコルはtcp(デフォルト)を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ファイアウォールの設定]画面の[ファイル]メニューから[終了]をクリックします。
■クライアント送受信タイムアウト時間に関する注意事項
運用するシステム全体で適切なタイムアウト時間を設定してください。
十分なクライアント同時接続数を設定しているにも関わらずクライアント同時接続数が不足する場合、このタイムアウト時間を減らすことで改善される場合があります。また、TCPコネクションの接続が頻繁に中断される場合、このタイムアウト時間を増やすことで中断回数を減らすことができます。
詳細については、「10.1 主な変更内容」の「クライアント送受信タイムアウト時間の変更」を参照してください。
■HTTPレスポンスのボディデータの文字コードを変換する場合の注意事項
mod_charset_liteモジュールを使用して、HTTPレスポンスのボディデータの文字コードをSJISからUNICODE(UTF-8、UTF-16)に変換、またはUNICODE(UTF-8、UTF-16)からSJISに変換する場合、Oracle Solaris 11.3以前とOracle Solaris 11.4の基本ソフトウェアの非互換により、環境定義ファイル(httpd.conf)の設定方法が異なります。
例
ボディデータの文字セットをUTF-8からSJISに変換する場合
Oracle Solaris 11.3以前
CharsetSourceEnc UTF-8 CharsetDefault SJIS
Oracle Solaris 11.4
CharsetSourceEnc UTF-8 CharsetDefault PCK-S11
■WebサーバとGlassFish Serverクラスターを連携している環境の注意事項
WebサーバとGlassFish Serverクラスターを連携している環境では、httpd.confの設定に注意が必要です。
詳細は、「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」の「GlassFishの概要」-「注意事項」-「Webサーバコネクタの注意事項」を参照してください。