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Interstage Application Server V13.1.0 Interstage HTTP Server 2.4運用ガイド
FUJITSU Software

4.8 制限事項

Interstage HTTP Server 2.4の制限事項について以下に説明します。


サードパーティのプラグインモジュールのサポートに関する制限事項

mod_perl/mod_phpなどを含むサードパーティのプラグインモジュールはサポートしていません。富士通製品で提供しているプラグインモジュールだけ使用できます。
なお、Interstage HTTP Server 2.4のサポート対象外のプラグインモジュールを導入した場合は、Interstage HTTP Server 2.4全体の動作についてもサポート対象外となります。

■GlassFishとの通信にHTTP/2プロトコルを利用する場合の制限事項

既知の問題

以下の条件を満たした場合、GlassFishにリクエストを再送しますが、再送時にリクエストボディを送信しなくなります。

  1. GlassFishがWebサーバを経由する運用としている場合、かつ

  2. WebサーバコネクタとGlassFish間の通信にHTTP/2プロトコルを使用している場合、かつ

  3. WebサーバがPOSTメソッドのリクエストを受信した場合、かつ

  4. 以下のいずれかの場合。

    • GlassFishからレスポンスを受信する前にGlassFish間とのコネクションが切断された場合

    • Webサーバコネクタで設定した送受信タイムアウト時間内にGlassFishからレスポンスを受信できない場合

    • Webサーバがクライアントに PROTOCOL_ERROR を送信した場合

本現象が発生した場合、クライアントにステータスコード「503」(Service Unavailable)、または PROTOCOL_ERROR が通知されます。

対処方法

クライアントからリクエストを再送してください。

解除予定

未定

Interstage HTTP Server 2.4を長時間連続動作する場合の制限事項

既知の問題

以下の条件を満たした場合、リクエスト数に比例してWindows(R)の場合はデーモンプロセス、Solaris/Linuxの場合は通信プロセスのメモリが増え続ける場合があります。

  1. Interstage HTTP Server 2.4とバックエンドのサーバ(※)との通信にHTTPプロトコルを使用している場合、かつ

  2. Interstage HTTP Server 2.4を長時間連続動作する場合。

(※) Webサーバコネクタを利用している場合に接続するGlassFishのWebコンテナやプロキシ機能を利用している場合に接続するWebサーバ、Webアプリケーションなど

注)本制限による連続動作時のメモリ増加量の目安は100万リクエストあたり最大で約16MBです。

対処方法

以下いずれか、または両方の対処を実施してください。

  1. バックエンドのサーバと、Interstage HTTP Server 2.4間のキープアライブを有効にしてください。これによりTCPの接続回数が減るためメモリ増加量を低減することができます。ただし、キープアライブを有効にすることで一定時間キープアライブ接続が維持され、無効時と比較してより長時間リソースが使用される場合があります。配備するアプリケーションや想定されるクライアントのアクセス状況などに応じて1回のコネクションで処理可能なリクエスト数やHTTP接続のタイムアウトを設定してください。バックエンドのサーバとしてGlassFishを使用している場合、キープアライブの設定方法の詳細については、「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」の「GlassFishのチューニング」-「Webコンテナのチューニング」-「キープアライブ」を参照してください。

  2. Interstage HTTP Server 2.4を定期的に再起動してください。これにより本制限によるメモリ増加がリセットされます。

解除予定

未定

ahsrestoreコマンドでIPv6形式アドレスを変更する場合の制限事項

ahsrestoreコマンド実行時に、"-h"オプションを指定してIPv6形式のアドレスを別のホスト名/IPアドレスに変更する場合、変更元のアドレスについて大文字/小文字を区別せずに変換します。

また、"-h"オプションで指定するファイルにおいて、変更元のアドレスとして大文字/小文字のみが異なるIPv6形式のアドレスが2つ以上記載されている場合、後に記載された内容のみが有効になります。

サーバステータスの監視機能に関する注意事項

Current TimeやRestart Timeの末尾に表示されるタイムゾーン名は、文字コードとしてShift JISが使用されているため、文字化けが発生する場合があります。