Interstage HTTP Server 2.4の制限事項について以下に説明します。
■サードパーティのプラグインモジュールのサポートに関する制限事項
mod_perl/mod_phpなどを含むサードパーティのプラグインモジュールはサポートしていません。富士通製品で提供しているプラグインモジュールだけ使用できます。
なお、Interstage HTTP Server 2.4のサポート対象外のプラグインモジュールを導入した場合は、Interstage HTTP Server 2.4全体の動作についてもサポート対象外となります。
■GlassFishとの通信にHTTP/2プロトコルを利用する場合の制限事項
既知の問題
以下の条件を満たした場合、GlassFishにリクエストを再送しますが、再送時にリクエストボディを送信しなくなります。
GlassFishがWebサーバを経由する運用としている場合、かつ
WebサーバコネクタとGlassFish間の通信にHTTP/2プロトコルを使用している場合、かつ
WebサーバがPOSTメソッドのリクエストを受信した場合、かつ
以下のいずれかの場合。
GlassFishからレスポンスを受信する前にGlassFish間とのコネクションが切断された場合
Webサーバコネクタで設定した送受信タイムアウト時間内にGlassFishからレスポンスを受信できない場合
Webサーバがクライアントに PROTOCOL_ERROR を送信した場合
本現象が発生した場合、クライアントにステータスコード「503」(Service Unavailable)、または PROTOCOL_ERROR が通知されます。
対処方法
クライアントからリクエストを再送してください。
解除予定
未定
■Interstage HTTP Server 2.4を長時間連続動作する場合の制限事項
既知の問題
以下の条件を満たした場合、リクエスト数に比例してWindows(R)の場合はデーモンプロセス、Solaris/Linuxの場合は通信プロセスのメモリが増え続ける場合があります。
Interstage HTTP Server 2.4とバックエンドのサーバ(※)との通信にHTTPプロトコルを使用している場合、かつ
Interstage HTTP Server 2.4を長時間連続動作する場合。
(※) Webサーバコネクタを利用している場合に接続するGlassFishのWebコンテナやプロキシ機能を利用している場合に接続するWebサーバ、Webアプリケーションなど
注)本制限による連続動作時のメモリ増加量の目安は100万リクエストあたり最大で約16MBです。
対処方法
以下いずれか、または両方の対処を実施してください。
バックエンドのサーバと、Interstage HTTP Server 2.4間のキープアライブを有効にしてください。これによりTCPの接続回数が減るためメモリ増加量を低減することができます。ただし、キープアライブを有効にすることで一定時間キープアライブ接続が維持され、無効時と比較してより長時間リソースが使用される場合があります。配備するアプリケーションや想定されるクライアントのアクセス状況などに応じて1回のコネクションで処理可能なリクエスト数やHTTP接続のタイムアウトを設定してください。バックエンドのサーバとしてGlassFishを使用している場合、キープアライブの設定方法の詳細については、「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」の「GlassFishのチューニング」-「Webコンテナのチューニング」-「キープアライブ」を参照してください。
Interstage HTTP Server 2.4を定期的に再起動してください。これにより本制限によるメモリ増加がリセットされます。
解除予定
未定
■ahsrestoreコマンドでIPv6形式アドレスを変更する場合の制限事項
ahsrestoreコマンド実行時に、"-h"オプションを指定してIPv6形式のアドレスを別のホスト名/IPアドレスに変更する場合、変更元のアドレスについて大文字/小文字を区別せずに変換します。
また、"-h"オプションで指定するファイルにおいて、変更元のアドレスとして大文字/小文字のみが異なるIPv6形式のアドレスが2つ以上記載されている場合、後に記載された内容のみが有効になります。
■サーバステータスの監視機能に関する注意事項
Current TimeやRestart Timeの末尾に表示されるタイムゾーン名は、文字コードとしてShift JISが使用されているため、文字化けが発生する場合があります。