形式
create-cluster [--systemproperties name=value[:name=value]...] cluster_name
機能説明
GlassFish Serverクラスターを作成します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--systemproperties | なし | GlassFish Serverクラスターに対するシステムプロパティを指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | GlassFish Serverクラスター名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
新規作成時、すでに存在するGlassFish Serverクラスター名は、大文字・小文字の違いにかかわらず指定できません。
例えば、cluster001が定義済みの場合、CLUSTER001を新規に作成できません。
以下の条件でGlassFish Serverクラスターの作成を行った場合、GlassFish Serverクラスターの作成処理に時間がかかることがあります。
GlassFish Serverインスタンスが多く作成されている状態でGlassFish Serverクラスターの作成を行う場合、または
大量のGlassFish Serverクラスターが定義されている状態でGlassFish Serverクラスターの作成を行う場合
2バイト文字や、先頭と最終の文字に‘_’は、使用することはできません。
以下の名前のGlassFish Serverクラスターは作成できません。
domain
default
server
resources
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin create-cluster Cluster001 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin create-cluster Cluster001 |
形式
delete-cluster cluster_name
機能説明
GlassFish Serverクラスターを削除します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | GlassFish Serverクラスター名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドを実行する前に、stop-clusterサブコマンドで対象のGlassFish Serverクラスターを停止してください。起動しているGlassFish Serverクラスターは削除できません。
本コマンドを実行する前に、delete-local-instanceサブコマンドでGlassFish Serverクラスターに所属するGlassFish Serverインスタンスを削除してください。GlassFish Serverクラスターに所属するGlassFish Serverインスタンスが存在する場合、GlassFish Serverクラスターは削除できません。
本コマンドを実行する際に、${com.sun.aas.instanceRoot}の配下のファイルがロックされていると、ファイルが残存する場合があります。
以下のディレクトリー位置を${com.sun.aas.instanceRoot}の配下以外に設定変更している場合、本コマンドを実行してもディレクトリーは削除されません。手動で削除してください。
ログ出力ディレクトリ
ログ出力ディレクトリの詳細については、「4.17 Jakarta EEアプリケーションのログ」の各ログで説明している「ログファイルの出力先」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin delete-cluster Cluster001 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin delete-cluster Cluster001 |
形式
start-cluster cluster_name
機能説明
GlassFish Serverクラスターを起動します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | GlassFish Serverクラスター名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
定義済みのGlassFish Serverクラスターのいずれかが起動・停止処理を行っている間は、GlassFish Serverクラスターの起動操作を開始できず、エラーが出力されます。
GlassFish Serverクラスターが縮退状態の場合は、停止しているGlassFish Serverインスタンスをすべて起動します。
本サブコマンドはGlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスの起動完了を待たず復帰します。GlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスの起動完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」(または「オペランド」)に指定したGlassFish Serverインスタンスまたは指定したGlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンス
このため、GlassFish ServerインスタンスまたはGlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin start-cluster Cluster001 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin start-cluster Cluster001 |
形式
stop-cluster cluster_name
機能説明
GlassFish Serverクラスターを停止します。
すべてのGlassFish Serverインスタンスが停止するのを待つため、停止待ち時間を超過したGlassFish Serverインスタンスが存在する場合は、強制停止するのを待ってから停止します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | GlassFish Serverクラスター名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはGlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスの停止完了を待たず復帰します。GlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスの停止完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
起動状態のGlassFish Serverインスタンスの運用管理用HTTPリスナーポート番号を変更すると、stop-clusterサブコマンドが正常終了しても、GlassFish Serverインスタンスが停止しない場合があります。stop-local-instanceサブコマンドを実行して、GlassFish Serverインスタンスを個別に停止してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin stop-cluster Cluster001 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin stop-cluster Cluster001 |
形式
list-clusters [--timeoutmsec timeout_in_millis] [target]
機能説明
GlassFish Serverクラスターの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。
表示内容 | 意味 |
---|---|
running | 起動状態です。 |
not running | 停止状態です。 |
partially running | 縮退運用状態です。 |
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--timeoutmsec | なし | GlassFish Serverインスタンスから応答が返るまでのタイムアウト時間(ミリ秒)を1~2147483647の範囲で指定します。省略値は「60000」です。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
target | 可 | ドメイン、GlassFish Serverクラスター名、およびGlassFish Serverインスタンス名を指定します。 注意 DASのGlassFish Serverインスタンス(server)は指定できません。 ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
GlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態と各GlassFish Serverインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なGlassFish Serverインスタンスの起動状態を確認する場合は「11.14 pcmilistprocesses」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin list-clusters |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin list-clusters |
形式
create-local-instance [--systemproperties name=value[:name=value]...] --cluster cluster_name instance_name
機能説明
GlassFish Serverインスタンスを作成します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--systemproperties | なし | GlassFish Serverインスタンスに対するシステムプロパティを指定します。 |
--cluster | なし | GlassFish Serverクラスター名を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 不可 | GlassFish Serverインスタンス名を、1~28バイトの文字列で指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
GlassFish Serverインスタンスを大量に作成したGlassFish Serverクラスターが定義されている状態でGlassFish Serverインスタンスの作成を行う場合、GlassFish Serverインスタンスの作成処理に時間がかかることがあります。
すでに存在するGlassFish Serverインスタンス名は指定できません。また英文字は、大文字・小文字を区別しないため、例えば、「instance1」が存在する場合、「INSTANCE1」は指定できません。
GlassFish Serverインスタンス名に以下の文字列は指定できません。
domain
default
localhost-domain1
server
resources
GlassFish Serverインスタンス追加後にアプリケーションの配備を行うと、配備処理に失敗することがあります。DASを再起動してください。
GlassFish Serverインスタンス名にDOSデバイス名は指定できません。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「cluster-name」に指定したGlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンス
このため、GlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
以下の場合、自動的にWebサーバーと連携するよう設定が行われます。なお、設定を反映するためには、Webサーバーの再起動が必要です。
Webサーバコネクタ環境のあるWebサーバーが1つだけ存在するマシン内で、GlassFish ServerインスタンスのないGlassFish Serverクラスターに対して、GlassFish Serverインスタンスを作成した場合
Webサーバーと連携すると、「Webコンテナへアクセスする運用形態」が自動的に“webserver”に設定されるため、Webサーバーを経由しないリクエストは拒否されるようになります。Webサーバーを経由しないリクエストも許可する場合は、「Webコンテナへアクセスする運用形態」を“nocheck”に設定してください。詳細は、ネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」を参照してください。
WebサーバーとGlassFish Serverクラスターを同じマシンで運用し、Webサーバーと連携している状態でGlassFish Serverインスタンスを追加する場合、設定を反映するためには、Webサーバーの再起動が必要です。
使用例
以下のように実行します。
デフォルトのリクエスト受付ポートが他のGlassFish Serverクラスターなどにより利用されている場合、コマンド実行時に新しいポート番号が自動的に割り振られます。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin create-local-instance --cluster Cluster001 instance1 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin create-local-instance --cluster Cluster001 instance1 |
形式
delete-local-instance [instance_name]
機能説明
GlassFish Serverインスタンスを削除します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | GlassFish Serverインスタンス名を指定します。 GlassFish Serverインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドを実行する前に、stop-local-instanceサブコマンドで対象のGlassFish Serverインスタンスを停止してください。起動しているGlassFish Serverインスタンスは削除できません。
本コマンドを実行する際に、${com.sun.aas.instanceRoot}の配下のファイルがロックされていると、ファイルが残存する場合があります。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
オペランドに指定したGlassFish Serverインスタンスが属するGlassFish Serverクラスター内のすべてのGlassFish Serverインスタンス
このため、GlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
以下の場合、自動的にWebサーバーとの連携が解除されます。なお、設定を反映するためには、Webサーバーの再起動が必要です。
Webサーバーと連携しているGlassFish Serverクラスターに属するGlassFish Serverインスタンスをすべて削除する場合
Webサーバーとの連携が解除されるとネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」が“direct”に設定され、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
Webサーバーと連携していたGlassFish Serverクラスターに属するGlassFish Serverインスタンス
このため、本コマンド実行時に定義項目の設定結果が出力されることがあります。詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
WebサーバーとGlassFish Serverクラスターを同じマシンで運用し、Webサーバーと連携している状態でGlassFish Serverインスタンスを削除する場合、設定を反映するためには、Webサーバーの再起動が必要です。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin delete-local-instance instance1 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin delete-local-instance instance1 |
形式
start-local-instance [instance_name]
機能説明
GlassFish Serverインスタンスを起動します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | GlassFish Serverインスタンス名を指定します。 GlassFish Serverインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはGlassFish Serverインスタンスの起動完了を待たず復帰します。GlassFish Serverインスタンスの起動完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」(または「オペランド」)に指定したGlassFish Serverインスタンスまたは指定したGlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンス
このため、GlassFish ServerインスタンスまたはGlassFish Serverクラスターに属するすべてのGlassFish Serverインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin start-local-instance instance1 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin start-local-instance instance1 |
形式
stop-local-instance [--force[=true|=false]] [instance_name]
機能説明
GlassFish Serverインスタンスを停止します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--force | なし |
|
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | GlassFish Serverインスタンス名を指定します。 GlassFish Serverインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはGlassFish Serverインスタンスの停止完了を待たず復帰します。GlassFish Serverインスタンスの停止完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance instance1 |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance instance1 |
形式
list-instances [target]
機能説明
GlassFish Serverインスタンスの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。
表示内容 | 意味 |
---|---|
running | 起動状態です。 |
not running | 停止状態です。 |
running; requires restart [pending config changes are: <可変情報>] | 起動状態です。 同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。 |
not running [pending config changes are: <可変情報>] | 停止状態です。 同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。 |
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「11.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「11.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
target | 可 | ドメイン、GlassFish Serverクラスター名、GlassFish Serverインスタンス名を指定します。 注意 DASのGlassFish Serverインスタンス(server)は指定できません。 ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
GlassFish Serverインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態とGlassFish Serverインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なGlassFish Serverインスタンスの起動状態を確認する場合は「11.14 pcmilistprocesses」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin list-instances |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin list-instances |
GlassFish Serverインスタンスが1つも存在しない場合は以下の出力となり、正常終了します。
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin list-instances |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin list-instances |