名前
ismodifyhostinfo - IP・ホスト一括変更ツール
格納先
Interstageをデフォルトのインストール先にインストールした場合の格納先です。
C:\Interstage\bin
/opt/FJSVisas/bin
形式
ismodifyhostinfo -f filename -l log_filename
機能説明
ismodifyhostinfoコマンドは、Webサーバー、Webサーバコネクタ、GlassFishが管理するIPアドレス/ホスト名の定義情報を一括して設定・変更します。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-f | IPアドレス/ホスト名を記載したIP・ホスト設定ファイルを指定します。 なお、ファイルの文字コードはASCIIコードの範囲です。その他のコードで値を設定している場合、動作保証されません。 |
-l | 処理結果を出力するログファイル名を指定します。ログファイル名、および出力先パスを任意に指定することができます。ファイル名のみを記載した場合は、コマンドのカレントディレクトリに出力します。存在するファイルを指定した場合は上書きします。 |
IP・ホスト設定ファイルの記述形式
# コメント行↑ IpAddress,現設定IPアドレス,変更後IPアドレス↑ HostName,現設定ホスト名,変更後ホスト名↑ ↑:改行区切り
行の先頭に“#(ハッシュマーク)”、または“//”を指定すると該当行はコメント行として扱われます。
行頭、区切り文字「,(カンマ)」の前後、末尾に指定した空白は無視されます。
キー名(1列目の“IpAddress”、“HostName”)は大文字小文字を区別しません。
キー名、現設定IPアドレス/現設定ホスト名、変更後IPアドレス/変更後ホスト名を「,(カンマ)」で区切って1行で記載します。
変更するIPアドレスが複数の場合は、改行して、キー名、現設定IPアドレス、変更後IPアドレスを記載します。
ホスト名は複数行設定することができません。
変更する必要のない項目は、記載する必要はありません。
IP・ホスト設定ファイルに記述する設定内容
IpAddress,現設定IPアドレス,変更後IPアドレス
現在設定しているIPアドレスと新たに設定するIPアドレスを「,(カンマ)」で区切って指定します。
変更後IPアドレスにInterstageをインストールしているサーバーのIPアドレス以外を指定すると、設定後の動作は保証されません。(バーチャルホストを使用する場合は除く。)
現設定IPアドレスには、Interstage内の定義値に設定しているIPアドレスと同一のものを指定し、変更後IPアドレスには、現設定IPアドレスと異なるIPアドレスを指定してください。
IPアドレスは、IPv4、またはIPv6を指定することができます。現設定IPアドレスにIPv4を指定した場合は変更後IPアドレスにはIPv4を、現設定IPアドレスにIPv6を指定した場合は変更後IPアドレスにはIPv6を指定してください。
HostName,現設定ホスト名,変更後ホスト名
現在設定しているホスト名と新たに設定するホスト名、または現在設定しているFQDNと新たに設定するFQDNを「,(カンマ)」で区切って指定します。
変更後ホスト名にInterstageをインストールしているサーバーのホスト名、FQDN以外を指定すると、設定後の動作は保証されません。(バーチャルホストを使用する場合は除く。)
現設定ホスト名には、Interstage内の定義値に設定しているホスト名と同一のものを指定し、変更後ホスト名には、現設定ホスト名と異なるホスト名を指定してください。
変更後ホスト名は大文字/小文字を変更せず、指定された文字列をInterstageの定義値として反映します。
現設定ホスト名、変更後ホスト名はそれぞれ64文字以下としてください。現設定ホスト名、変更後ホスト名に使用可能な文字種は半角英数字と「-(ハイフン)」、「.(ドット)」です。
IP・ホスト設定ファイルの記述例
例
IPv4アドレスを「192.0.2.1」から「192.0.2.2」に変更する場合の記述例
IpAddress,192.0.2.1,192.0.2.2
例
IPv6アドレスを「2001:0db8:0000:0000:0a00:20ff:fea7:ccea」から「2001:0db8:0000:0000:0a00:20ff:fea7:cceb」に変更する場合の記述例(省略表記なし)
IpAddress,2001:0db8:0000:0000:0a00:20ff:fea7:ccea,2001:0db8:0000:0000:0a00:20ff:fea7:cceb
例
IPv6アドレスを「2001:db8::a00:20ff:fea7:ccea」から「2001:db8::a00:20ff:fea7:cceb」に変更する場合の記述例(省略表記あり)
IpAddress,2001:db8::a00:20ff:fea7:ccea,2001:db8::a00:20ff:fea7:cceb
例
ホスト名を「host1」から「host2」に変更する場合の記述例
HostName,host1,host2
例
FQDNを「host1.example.com」から「host2.example.com」に変更する場合の記述例
HostName,host1.example.com,host2.example.com
戻り値
0: 正常終了
0以外: 異常終了
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
以下のすべてのサービスを停止してください。
Webサーバー
GlassFish
PCMIサービス
DAS
GlassFish Serverクラスター
メッセージブローカ
Java DB
本コマンドでは、IPアドレス/ホスト名を変換するために、以下のコマンドを実行します。
Webサーバー
ahsbackup
ahsrestore
Webサーバコネクタ
wscbackup
wscrestore
GlassFish
ijbackup
ijrestore
そのため、以下の作業が必要な場合は、本コマンド実行後に追加で実行してください。
「10.2.3 リストア手順」の「GlassFish運用資産のリストア後の作業」
本コマンドは、以下のIPアドレス/ホスト名を変換します。
Webサーバーのディレクティブ
Listen
ServerName
VirtualHost
Webサーバコネクタの定義
Address
VirtualHost
GlassFishの定義項目
HTTPリスナーのネットワークアドレス
IIOPサービスのネットワークアドレス
管理サービスのネットワークアドレス
JMSサービスのホスト
オプションに指定したIP・ホスト設定ファイルの現設定ホスト名、変更後ホスト名に以下のどれかの誤りがある場合、コマンドの処理を即時に中断します。
“.”で始まる。
“.”で終わる。
“-”で始まる。
“-”で終わる。
使用できない文字種(半角英数字、“-”、“.”以外)を使用する。
オプションに指定したIP・ホスト設定ファイルの現設定IPアドレス、変更後IPアドレスに以下の誤りがある場合、コマンドの処理を即時に中断します。
使用できない文字種を使用する。
IPv4形式の場合
半角数字と“.”以外の文字種
IPv6形式の場合
IPv4射影アドレス
半角数字とa-fA-Fの半角英字、“:(コロン)”、“.”以外の文字種
その他のIPv6形式
半角数字とa-fA-Fの半角英字と“:(コロン)”以外の文字種。
IPアドレスとして以下のどれかの誤った形式を使用する。
IPv6形式の場合
IPv4射影アドレス
“:ffff:${文字}.”の文字列を使用しない。
“:”を7個以上使用する。
“::”を2個以上使用する。
その他のIPv6形式
“:”を1個以下使用する。
“:”を8個以上使用する。
“::”を2個以上使用する。
IPv6のIPv4互換アドレスを使用する。
Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)の以下の定義値は、本コマンドによるホスト名、IPアドレス変更の対象外です。
Includeディレクティブで指定された別のWebサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)内の定義値
“\”で複数行に分割された行の定義値
使用例
C:\Interstage\bin\ismodifyhostinfo -f C:\hostinfo.txt -l C:\result-mod-hostinfo.log |
/opt/FJSVisas/bin/ismodifyhostinfo -f /hostinfo.txt -l /var/result-mod-hostinfo.log |