Webサーバコネクタの注意事項について説明します。
Webサーバコネクタの定義情報について
WebサーバーとGlassFish Serverクラスターを連携している環境では、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)にWebサーバコネクタの定義情報が設定されています。Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)を編集する場合には、本定義情報を削除しないでください。
Webサーバコネクタの定義情報の例
# [wscadmin:create-env] do not delete this line Include C:\Interstage\F3FMwsc\conf\proxy\httpd-wsc-common.con # [wscadmin:create-env] do not delete this line # [wscadmin:add-instance-ref,Cluster001] do not delete this line Include C:\Interstage\F3FMwsc\conf\proxy\FJapache\FJapache-Cluster001.conf # [wscadmin:add-instance-ref,Cluster001] do not delete this line # [wscadmin:add-virtualhost,192.0.2.1:81,virtualhost1,Cluster001] do not delete this line Include C:\Interstage\F3FMwsc\conf\proxy\FJapache\FJapache-Cluster001.conf # [wscadmin:add-virtualhost,192.0.2.1:81,virtualhost1,Cluster001] do not delete this line |
# [wscadmin:create-env] do not delete this line Include /opt/FJSVwsc/conf/proxy/httpd-wsc-common.conf # [wscadmin:create-env] do not delete this line # [wscadmin:add-instance-ref,Cluster001] do not delete this line Include /opt/FJSVwsc/conf/proxy/FJapache/FJapache-Cluster001.conf # [wscadmin:add-instance-ref,Cluster001] do not delete this line # [wscadmin:add-virtualhost,192.0.2.1:81,virtualhost1,Cluster001] do not delete this line Include /opt/FJSVwsc/conf/proxy/FJapache/FJapache-Cluster001.conf # [wscadmin:add-virtualhost,192.0.2.1:81,virtualhost1,Cluster001] do not delete this line |
LoadModuleディレクティブについて
Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)を編集する場合、LoadModuleディレクティブはWebサーバコネクタの定義情報よりも前に記載してください。
リライト機能について
Webサーバコネクタではリライト機能を使用しています。そのため、以下の点に注意してください。
Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)に「RewriteEngine off」を記載しないでください。
Webサーバーでリライト機能を使用する場合、書換え処理を終了する設定(例:「last」フラグを指定したRewriteRuleディレクティブ)をWebサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)に記載しないでください。
バーチャルホストとWebSocketを使用する場合の注意
WebアプリケーションでWebSocketを使用する環境では、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)の編集が必要となる場合があります。
以下の条件に該当する場合、その次に示す対処を実施してください。
Webサーバーでバーチャルホストを使用している。かつ、
要求を受け付けるバーチャルホストを設定していない場合。(注)
注)要求を受け付けるバーチャルホストの設定については、「4.7.3 WebサーバーとGlassFish Serverクラスターの連携設定」を参照してください。
Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)のすべての<VirtualHost>セクションに以下の2行を追加してください。
RewriteEngine on |
例
<VirtualHost 192.0.2.1:81> |
バーチャルホストとHTTP/2を使用する場合の注意
Webサーバコネクタの通信プロトコルをhttp2に設定する環境では、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)の編集が必要となる場合があります。
以下の条件に該当する場合、その次に示す対処を実施してください。
Webサーバーでバーチャルホストを使用している。かつ、
要求を受け付けるバーチャルホストを設定していない場合。(注)
注)要求を受け付けるバーチャルホストの設定については、「4.7.3 WebサーバーとGlassFish Serverクラスターの連携設定」を参照してください。
Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)のすべての<VirtualHost>セクションに以下の2行を追加してください。
RewriteEngine on |
例
<VirtualHost 192.0.2.1:81> |
プロキシ機能を使う場合の注意
Webサーバコネクタの動作環境を作成したWebサーバーを、Webサーバコネクタの用途とは別のプロキシサーバーとしても使う場合には、以下の点に注意してください。
Webサーバコネクタはmod_proxyを使用しています。そのため、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)にmod_proxy関連の設定を追加する際は、Webサーバコネクタの動作にも影響があることに注意してください。
Webサーバコネクタの動作環境を作成したWebサーバーは、リバースプロキシとして構成されます。そのため、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)に「ProxyRequests On」を記載しないでください。
Webサーバコネクタによって、送受信タイムアウトの値を指定したProxyTimeoutディレクティブがWebサーバーの設定に追加されます。別のタイムアウト値を指定したい場合は、Webサーバーの環境定義ファイル(httpd.conf)において、<Proxy>ディレクティブの直前にProxyTimeoutディレクティブを記載してください。
環境変数について
以下の環境変数はWebサーバコネクタによって予約されています。使用しないでください。
HTTPVER
ヘルスチェック機能について
ヘルスチェック機能のテンプレート名(ProxyHCTemplateディレクティブで定義される名前)のうち、以下の名前はWebサーバコネクタによって予約されているため、使用しないでください。
hc_setting
レスポンスヘッダについて
mod_proxyの仕様により、HTTPレスポンスのヘッダフィールド1つあたりのサイズには、8192バイトの上限があります。ヘッダフィールドのサイズが上限値を超過した場合、超過した部分は削除され、WebサーバーのエラーログにAH10124メッセージが出力されます。Webアプリケーションから返却するレスポンスについて、上限値を超過しないようにヘッダフィールドのサイズを調整してください。