director用動作環境ファイルの実行パラメタの意味について説明します。
ディレクタデータファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
本パラメタに指定したディレクトリ配下に、director識別子名のディレクトリが自動的に作成されます。作成されたディレクトリ配下に、ディレクタデータファイルが作成されます。
本パラメタは省略できません。
参照
必要なディスク容量については、“D.3.1 ディレクタデータファイルのサイズ”を参照してください。
注意
ディレクタデータファイルをバックアップする場合は、本パラメタで指定したディレクトリに作成されたdirector識別子名のディレクトリ配下のすべてのファイルを、OSのコマンドを使用してバックアップしてください。
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定する絶対パスには、220バイト以内の文字を指定してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
ディレクタデータファイルの最大サイズを指定します。指定できる値は100~100000000です。単位はメガバイトです。
コマンド、またはアプリケーションによる更新処理を行うときに、ディレクタデータファイルのサイズが本パラメタで指定する値を超える場合、そのコマンド、または更新処理は失敗し、更新処理を含むトランザクションはロールバックされます。
本パラメタを省略した場合、ディレクタデータファイルの最大サイズの確認を行いません。
注意
使用可能なディスク容量を元に、ディレクタデータファイルの最大サイズを決定してください。
ディレクタデータファイルのサイズについては “D.3.1 ディレクタデータファイルのサイズ”を参照してください。
director起動時に、すでにディレクタデータファイルのファイルサイズが最大値を超えていた場合、起動後にコマンド、またはアプリケーションによる更新処理はできません。
参照
本パラメタを使用した容量不足への事前対策については、“トラブルシューティング集”の“ディスク容量不足への対策”を参照してください。
ディレクタデータファイルのサイズの警戒値を指定します。指定できる値は50~100000000です。単位はメガバイトです。
コマンド、またはアプリケーションによる更新処理によって、ディレクタデータファイルのサイズが本パラメタで指定する値を超えた場合、directorを配置しているサーバのシステムログに警告メッセージ(shn30395w)が出力されます。
本パラメタを省略した場合、警告メッセージは出力されません。
注意
使用可能なディスク容量を元に、ディレクタデータファイルのサイズの警戒値を決定してください。
ディレクタデータファイルのサイズについては “D.3.1 ディレクタデータファイルのサイズ”を参照してください。
警戒値として最大値より大きな値を指定した場合、警告メッセージは出力されません。
director起動時にすでにディレクタデータファイルのファイルサイズが警告値を超えていた場合、警告メッセージが出力されます。
参照
本パラメタを使用した容量不足への事前対策については、“トラブルシューティング集”の“ディスク容量不足への対策”を参照してください。
directorが出力するエラーの事象のメッセージや通知情報を出力するファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
このディレクトリには以下のファイルが作成され、LogFileSwitchパラメタで指定された契機で切り替えられ、LogFileBackupパラメタで指定された数分、循環利用します。また、使用中のファイルのサイズが、LogFileSizeに指定されたサイズ以上になった場合にも切り替えられます。
LogFileSwitchパラメタを指定していない場合
director識別子.log
現在のdirector用動作ログファイル
director識別子_世代番号_old.log
世代番号に示す世代前のdirector用動作ログファイル
LogFileSwitchパラメタを指定している場合
director識別子_0_YYYYMMDDhhmm.log
現在のdirector用動作ログファイル
director識別子_世代番号_old_YYYYMMDDhhmm.log
世代番号に示す世代前のdirector用動作ログファイル
すでにdirector識別子_世代番号_old.logが存在する場合には上書きされます。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定するパスには、220バイト以内の文字を指定してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
director用動作ログファイルの切替えを行うファイルサイズを指定します。指定できる範囲は、0~500です。単位はメガバイトです。
本パラメタを省略した場合、100を指定したものとみなされます。0を指定した場合には、動作ログは採取しません。
director用動作ログファイルのバックアップする数を指定します。
バックアップ数としては現在、使用中の動作ログファイルは含めません。
指定できる範囲は、0~100です。0を指定するとバックアップファイルは作成されず、現在使用中のファイルのみが存在します。切替えが発生した場合は、切替えたあとに、切替え前のファイルは削除されます。
director用動作ログファイルの切替えを行う日数を指定します。
指定できる範囲は、0~100です。
0を指定すると、LogFileSizeに指定したファイルサイズによって切替えを行います。1以上を指定すると、運用中に午前0時を過ぎた時点、またはプロセス起動時に動作ログファイルの前回の切替え日と異なっているときに切替えを行います。
ただし、LogFileSizeパラメタで指定したファイルサイズを超えた場合、指定した日数に関係なく切替えを行います。
本パラメタを省略した場合は、0を指定したものとみなされます。
director用動作ログファイル名は以下のようになります。
director識別子名_0_YYYYMMDDhhmm.log:使用中の動作ログファイル
director識別子名_1_old_YYYYMMDDhhmm.log:1世代前の動作ログファイル
director識別子名_2_old_YYYYMMDDhhmm.log:2世代前の動作ログファイル
YYYYMMDDhhmm(YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分)は、動作ログファイルの切替えが発生した日時となります。
“LogFileBackup:2”、“LogFileSwitch:1”を指定
Shunsakuシステムを起動して、2006年4月22日0時を経過した場合、以下のようになります。
shund1_0_200604211235.log
現在使用中のファイルをリネームして、20060422までのバックアップファイルを作成します。
shund1_0_200604220000.log shund1_1_old_200604211235.log
次にShunsakuシステムを起動して、2006年4月23日0時を経過した場合、以下のようになります。
shund1_0_200604230000.log shund1_1_old_200604220000.log shund1_2_old_200604211235.log
次にShunsakuシステムを起動して、2006年4月24日0時を経過した場合、バックアップ数の“2”を超えるため、一番古いファイルが削除され、以下のようになります。
shund1_0_200604240000.log shund1_1_old_200604230000.log shund1_2_old_200604220000.log
ファイルサイズが、途中でLogFileSizeパラメタで指定したサイズを超えた場合
shund1_0_200604230000.log
ファイルサイズが、LogFileSizeの設定値を超えた場合、過ぎた時刻(2006年4月23日12時34分)をファイル名にして切り替わります。
shund1_0_200604231234.log shund1_1_old_200604230000.log
LogFileSwitchパラメタを使用しない場合、ファイル名は以下のように切り替わります。
shund1.log
ファイルサイズがLogFileSizeの設定値を超えた場合、世代番号を付加します。
shund1.log shund1_1_old.log
director用性能ログファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
このディレクトリには以下のファイルが作成され、PfmFileSwitchパラメタで指定された契機で切り替えられ、PfmFileBackupパラメタで指定された数分、循環利用します。
また、使用中のファイルのサイズが、PfmFileSizeに指定されたサイズ以上になった場合にも切り替えられます。
PfmFileSwitchパラメタを指定していない場合
director識別子_pfm.log
現在の性能ログファイル
director識別子_pfm_世代番号_old.log
世代番号に示す世代前の性能ログファイル
PfmFileSwitchパラメタを指定している場合
director識別子_pfm_0_YYYYMMDDhhmm.log
現在の性能ログファイル
director識別子_pfm_世代番号_old_YYYYMMDDhhmm.log
世代番号に示す世代前の性能ログファイル
すでにdirector識別子_pfm_世代番号_old.logが存在する場合には上書きされます。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定するパスには、220バイト以内の文字を指定してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
director用性能ログファイルの切替えを行うファイルサイズを指定します。
指定できる範囲は、0~500です。単位はメガバイトです。
省略した場合、100メガバイトを指定したものとみなされます。
0を指定した場合、性能ログを採取しません。
director用性能ログファイルのバックアップする数を指定します。
バックアップ数としては、現在使用中の性能ログファイルは含めません。
指定できる範囲は、0~100です。0を指定すると、バックアップファイルは作成されず、現在使用中のファイルのみが存在します。
切替えが発生した場合、切替えたあとに、切替え前のファイルは削除されます。
性能ログファイルのバックアップ数が、本パラメタに指定した数を超えると、一番古いバックアップファイルが削除されます。
本パラメタを省略した場合は、1世代のみのバックアップを保持します。
director用性能ログファイルの切替えを行う日数を指定します。
指定できる範囲は0~100です。0を指定すると、PfmFileSizeに指定したファイルサイズによって切替えを行います。1以上を指定すると、運用中に午前0を過ぎた時点、またはプロセス起動時に性能ログファイルの前回の切り替え日と異なっている場合に切替えを行います。
ただし、LogFileSizeパラメタで指定したファイルサイズを超えた場合、指定した日数に関係なく切替えを行います。
本パラメタを省略した場合は、0を指定したものとみなされます。
director用性能ログファイル名は以下のようになります。
director識別子名_pfm_0_YYYYMMDDhhmm.log:使用中の性能ログファイル
director識別子名_pfm_1_old_YYYYMMDDhhmm.log:1世代前の性能ログファイル
director識別子名_pfm_2_old_YYYYMMDDhhmm.log:2世代前の性能ログファイル
YYYYMMDDhhmm(YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分)は、性能ログファイルの切替えが発生した日時となります。
director用性能ログの形式を指定します。
0 : searcherごとの処理結果を取得します。
1つの依頼に対して、searcherの処理結果がsearcher数分だけ出力されます。
このとき性能ログファイルに出力される情報は出力タイプ4で、出力情報種別は“SEARCHER-PROCESS”です。
1 : searcherの処理結果の集計情報を取得します。
1つの依頼に対して、全searcherの処理結果の集計が1つだけ出力されます。
このとき性能ログファイルに出力される情報は出力タイプ5で、出力情報種別は“SEARCHER-INFO”です。
参照
出力タイプと出力情報種別については“G.1.2 出力タイプ”を参照してください。
director用性能ログの出力例については、“G.2.2 directorの性能ログ”を参照してください。
注意
1を指定した場合、searcherにおいて以下の異常が発生したときは、そのsearcherの情報は、出力タイプは4、出力情報種別は“SEARCHER-PROCESS”で出力されます。
検索式に構文エラーを検出した場合
整形式でないXML文書を検出した場合
searcherでメモリ不足が発生した場合
1を指定した場合、出力情報種別“SEARCHER-INFO”に出力される情報は、処理が正常終了したsearcherの処理結果の集計情報です。異常が発生したsearcherの処理結果は含みません。
ポイント
1を指定した場合、全searcherの処理結果の集計だけが出力されるので、ログ量を軽量化できます。
接続searcher数が多い場合には、1の指定を推奨します。
ログ量については、“D.3.3 director用性能ログファイルのサイズ”を参照して、見積もってください。
directorで異常が発生した場合のコアファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
出力されるコアファイルの大きさは、directorのメモリ使用量となります。
本パラメタは省略できません。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定する絶対パスには、220バイト以内の文字を指定してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
オペレーションログファイルを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。
本パラメタに指定したディレクトリ配下に、ディレクタデータファイルの操作情報を蓄積するためのファイルが作成されます。
shundrecoverコマンドによる更新ログを利用したリカバリを行う場合、本パラメタは省略できません。
参照
必要なディスク容量については、“D.3.2 オペレーションログファイルのサイズ”を参照してください。
注意
オペレーションログファイルの格納ディレクトリは、ディレクタデータファイルの格納ディレクトリとは別のディスクに配置してください。
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定する絶対パスには、220バイト以内の文字を指定してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
オペレーションログファイルの最大サイズを指定します。指定できる値は100~100000000です。単位はメガバイトです。
コマンド、またはアプリケーションによる更新処理を行うときに、オペレーションログファイルのサイズが本パラメタで指定する値を超える場合、そのコマンド、または更新処理は失敗し、更新処理を含むトランザクションはロールバックされます。
本パラメタを省略した場合、オペレーションログファイルの最大サイズの確認を行いません。
注意
使用可能なディスク容量を元に、オペレーションログファイルの最大サイズを決定してください。
オペレーションログファイルのサイズについては、“D.3.2 オペレーションログファイルのサイズ”を参照してください。
director起動時に、すでにオペレーションログファイルのファイルサイズが最大値を超えていた場合、起動後にコマンド、またはアプリケーションによる更新処理はできません。
参照
本パラメタを使用した容量不足への事前対策については、“トラブルシューティング集”の“ディスク容量不足への対策”を参照してください。
オペレーションログファイルのサイズの警戒値を指定します。指定できる値は50~100000000です。単位はメガバイトです。
コマンド、またはアプリケーションによる更新処理によって、オペレーションログファイルのサイズが本パラメタで指定する値を超えた場合、directorを配置しているサーバのシステムログに警告メッセージ(shn30397w)が出力されます。
本パラメタを省略した場合、警告メッセージは出力されません。
注意
使用可能なディスク容量を元に、オペレーションログファイルのサイズの警戒値を決定してください。
オペレーションログファイルのサイズについては、“D.3.2 オペレーションログファイルのサイズ”を参照してください。
警戒値として最大値より大きな値を指定した場合、警告メッセージは出力されません。
director起動時に、すでにオペレーションログファイルのファイルサイズが警告値を超えていた場合、警告メッセージが出力されます。
参照
本パラメタを使用した容量不足への事前対策については、“トラブルシューティング集”の“ディスク容量不足への対策”を参照してください。
directorに格納されるレコード件数の最大値を指定します。指定できる値は10000~100000000です。
コマンド、またはアプリケーションからの更新処理によってデータを追加しようとするときに、directorに格納されているレコード件数が本パラメタで指定する値を超える場合、そのコマンド、または更新処理は失敗し、更新処理を含むトランザクションはロールバックされます。
本パラメタを省略した場合、データ追加時にレコード件数の最大値の確認を行いません。
注意
使用可能なメモリ量を元に、directorに格納されるレコード件数の最大値を決定してください。
directorのメモリ使用量については、“D.3.5 directorのメモリ使用量”を参照してください。
director起動時に、すでにdirectorの格納レコード件数が最大値を超えていた場合、起動後にコマンド、またはアプリケーションからの追加処理はできません。
directorに格納されるレコード件数の警戒値を指定します。指定できる値は5000~100000000です。
コマンド、またはアプリケーションからの更新処理によってデータを追加するときに、directorに格納されているレコード件数が本パラメタで指定する値を超えた場合、directorを配置しているサーバのシステムログに警告メッセージ(shn30392w)が出力されます。
本パラメタを省略した場合、警告メッセージは出力されません。
注意
使用可能なメモリ量を元に、directorに格納されるレコード件数の警戒値を決定してください。
directorのメモリ使用量については、“D.3.5 directorのメモリ使用量”を参照してください。
director起動時に、すでにdirectorの格納レコード件数が警告値を超えていた場合、警告メッセージが出力されます。
直接directorに接続を行ったアプリケーションにおいて、検索要求に一致したXML文書の、返信できる最大件数を指定します。指定できる範囲は1~100000です。
本パラメタを省略した場合、100を指定したものとみなされます。
検索依頼の同時受付最大件数を指定します。指定できる範囲は1~255です。
本パラメタを省略した場合、100を指定したものとみなされます。
注意
値を大きく設定すると、メモリを大量に使用する可能性があります。
directorはsearcherからの応答を待ちます。その最大応答時間を指定します。
指定できる範囲は1~10000です。単位は秒です。
本パラメタを省略した場合、180を指定したものとみなされます。directorからsearcherへ要求が送信されてから、この時間内にsearcherからの応答がない場合は、searcher異常と判断します。searcher異常と判断した場合、代替searcherが定義されている場合には、代替searcherへの切替えが行われます。代替searcherが定義されていない場合には、縮退が行われます。
注意
ディスク検索または、サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用する場合、検索において省略値の180秒以上かかる場合があります。そのため、見積もった検索時間よりも大きい値を設定してください。
director内の検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタとシステム用動作環境ファイルの“ANKmix”の両方を指定した場合は、本パラメタの値が有効となります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“ANKmix”の値を使用します。
注意
本パラメタは、パターンおよび文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
director内の検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタとシステム用動作環境ファイルの“KNJmix”の両方を指定した場合は、本パラメタの値が有効となります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“KNJmix”の値を使用します。
注意
本パラメタは、日本語の文字コードで有効となります。
日本語の文字コードを使用する場合は、システム用動作環境ファイルの“CharacterCode”に、“UTF-8”、“SHIFT-JIS”、“EUC”のいずれかを指定してください。
全角の文字と半角の文字は区別されます。
本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
director内の検索対象文字列の英数字、およびASCII文字について全角文字・半角文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタとシステム用動作環境ファイルの“MultiBytemix”の両方を指定した場合は、本パラメタの値が有効となります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“MultiBytemix”の値を使用します。
注意
本パラメタは、日本語の文字コードで有効となります。
日本語の文字コードを使用する場合は、システム用動作環境ファイルの“CharacterCode”に、“UTF-8”、“SHIFT-JIS”、“EUC”のいずれかを指定してください。
全角の文字と半角の文字は区別されます。
本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
実行パラメタ「SkipChar」、「SeparateChar」との関係
本機能は、実行パラメタ「SkipChar」や「SeparateChar」に指定された文字に対しては、有効になりません。このため、実行パラメタ「SkipChar」や「SeparateChar」には、全角文字と半角文字のすべての文字を指定してください。
実体参照の取り扱いについて
検索キーワードに実体参照(例 「&」など)を記述する場合は、半角文字で指定してください。全角文字で指定した場合には、文字列として扱います。
文字範囲指定と数値範囲指定の検索について
本機能を有効とし、文字範囲指定の検索を実行した場合、指定された範囲の文字に対して、全角文字の範囲と半角文字の範囲が有効になります。
例) 検索式
/doc/University/rank = '[A-C]'
/doc/University/rankが示す要素ノードの値に、「A(半角文字)」~「C(半角文字)」と「A(全角文字)」~「C(全角文字)」を含む場合に真となります。
特殊な意味を持つ文字の全角文字がキーワードに指定された場合
特殊な意味を持つ文字(例 「.」任意の一文字や「$」後方一致 など)を検索式のキーワードに記述する場合には、半角文字で記述してください。全角文字をキーワードに指定した場合は、1文字と扱うため、特殊な意味は持ちません。
例) 検索式
/doc/salary = '1000$'
/doc/salaryが示す要素ノードの値に、「1000$(半角文字)」、「1000$(全角文字)」を含む場合に真となります。後方一致指定の検索としては動作しません。
以下に特殊な意味をもつ文字の一覧を記述します。
$、&、*、+、.、.、?、~
検索対象外として取り扱う文字(スキップキャラクタ)を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
本パラメタとシステム用動作環境ファイルの“SkipChar”の両方を指定した場合は、本パラメタの値が有効となります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“SkipChar” の値を使用します。
本パラメタの指定方法については、システム用動作環境ファイルの“SkipChar”の“注意”および“参考”を参照してください。
注意
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
検索式にワード検索を指定する場合に、区切り文字全体を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
本パラメタとシステム用動作環境ファイルの“SeparateChar”の両方を指定した場合は、本パラメタの値が有効となります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“SeparateChar”の値を使用します。
本パラメタの指定方法については、システム用動作環境ファイルの“SeparateChar”を参照してください。
検索条件パス指定ファイル のファイル名を指定します。格納先ディレクトリはシステムで固定のため、ディレクトリ名は指定しません。
検索条件パス指定ファイルには、検索対象外の要素ノードまたは、検索対象の要素ノードを記述します。
検索条件パス指定ファイルは、以下のディレクトリに配置してください。
/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/director/
検索条件パス指定ファイルには、システム管理者(スーパーユーザー)以外のユーザーの書き込み権限を付けないでください。
本パラメタを設定した場合、shundstateコマンドのiオプションで確認することができます。
注意
ファイル名には、“#”、空白文字、および全角文字は指定できません。
本パラメタに指定したファイルが存在しない場合、directorの起動が失敗します。
検索条件パス指定ファイルは、XML文書中の検索対象外の要素ノードまたは、検索対象の要素ノードをパス式で指定するファイルです。
Shunsakuでは、検索条件パス指定ファイルで指定されたパス式条件に沿って、検索対象とする要素ノードを決定します。
検索条件パス指定ファイルの記述する検索条件パス式は、以下の書式で記述してください。
図A.1 検索条件パス式の書式
“+”は、検索対象の要素ノードを指定する場合に指定します。
“-”は、検索対象外の要素ノードを指定する場合に指定します。
パス式の最後に‘//’を指定することができます。‘//’を指定すると上位ノード配下の任意の階層にあるすべての要素ノードが対象となります。
検索条件パス指定ファイルを変更した場合、directorを再起動してください。
検索対象外の要素ノードを指定する場合
#検索対象外の要素ノードを指定する |
検索対象の要素ノードを指定する場合
#検索対象の要素ノードを指定する |
注意
1行に1つの検索条件パスをパス式で記述してください。
1行の最大長は4095バイトです(改行は含みません)。
行の先頭が“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に“#”が指定されている場合、その“#”以降、行末までがコメントとして扱われます。
検索条件パス指定ファイルに検索条件を示すパス式は複数指定できます。ただし、検索対象外の要素ノードの指定と検索対象の要素ノードを混在して指定することはできません。(“-”と“+”の混在指定はできません)
検索条件パス指定ファイルに同じ要素ノードを複数指定することはできません。
検索条件パス指定ファイルには、1つ以上の検索条件パス式を指定してください。
要素名がマルチバイト文字の場合、システム用動作環境ファイルの“CharacterCode”パラメタに指定した文字コードと同じ文字コードで要素名を記述してください。
検索対象外とした要素ノードを検索式に指定した場合、または検索対象とした要素ノード以外の要素ノードを検索式に指定した場合、検索結果が0件となります。
検索条件パス式の指定に関わらす、リターン式および、ソート式にはすべての要素ノードが指定できます。ファイル名には、“#”、空白文字、および全角文字は指定できません。
プレソート定義ファイル のファイル名を指定します。本パラメタを省略した場合は、ソート式を指定した検索は、通常のsorterを使用したソート処理が実施されます。
プレソート定義ファイルは、以下のディレクトリに配置してください。
/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/director/
注意
プレソート定義ファイル名の長さは、255バイト以内です。
プレソート定義ファイル名には、全角文字は指定できません。
プレソート定義ファイル名には、“#”または空白を含むことができません。
プレソート定義ファイルは、事前にソートしておくためのソート式を指定するファイルです。
プレソート定義ファイルに記述するソート式は、アプリケーションに記載するソート式と同じ形式で指定してください。
図A.2 ソート式の書式
参照
ソート式の詳細に関しては、“アプリケーション開発ガイド”の“B.5 ソート式”を参照してください。
1行に1つのソート式を指定してください。
ソート式は、最大64個まで指定可能です。
1つのソート式には、キー指定を8個まで指定可能です。
1行の最大長は65535バイトです。(改行は含みません。)
同一のソート式を複数回定義することはできません。
行の先頭が“#”の場合、その行はコメントとして扱われます。
行の途中に“#”を指定してコメントを記述することはできません。
プレソート定義ファイルには、1つ以上のソート式を指定してください。
ソート式に指定するソート対象要素ノード名がマルチバイト文字の場合、システム用動作環境ファイルに指定されたキャラクタ識別コード “CharacterCode”と同じ文字コードで記述してください。
APIに指定されたソート式と、プレソート定義ファイルに記述されているソート式が一致しない場合には、sorterを使用した通常のソート処理が実施されます。
注意
プレソート定義ファイルは、director用動作環境ファイルと同時にバックアップする必要があります。
プレソート機能を使用する場合は、ファイル資源およびメモリ資源を考慮する必要があります。それぞれの見積りの詳細については、“D.3.1 ディレクタデータファイルのサイズ”および、“D.3.5 directorのメモリ使用量”を参照してください。
プレソート定義ファイルを変更した場合は、Shunsakuシステムを再起動してください。
プレソート定義ファイルの記述例(例:PreSort.txt)
#プレソート定義ファイル /doc/job/Name/text() DESC /doc/job/Salary/text() /doc/job/Name/text(), /doc/job/Holiday/text(), /doc/job/EntryData/text() DESC
注意
テキスト式で指定したテキストノード、または属性式で指定した属性ノードが同一文章中に複数存在する場合は、先頭のテキストノードの値、または属性ノードの値を利用します。以下の場合、先頭のデータだけがソート対象要素ノードとなり、それ以降のデータはソート対象要素外となります。
ダイレクトアクセスキー定義ファイル名を指定します。
本パラメタを省略した場合は、ダイレクトアクセスキーによるデータ操作はできません。
ダイレクトアクセスキー定義ファイルは、以下のディレクトリに配置してください。
/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/director/
注意
ダイレクトアクセスキー定義ファイル名の長さは、32バイト以内です。
ダイレクトアクセスキー定義ファイル名には、全角文字は指定できません。
ダイレクトアクセスキー定義ファイル名には、“#”または空白を含むことはできません。
参照
ダイレクトアクセスキーの詳細については、“アプリケーション開発ガイド”の“ダイレクトアクセス機能”を参照してください。
サーチサーバの異常時に縮退可能なsearcher数を指定します。
指定できる範囲は以下のとおりです。
種別 | searcher数 |
---|---|
32ビット用Shunsaku | 0~19 |
64ビット用Shunsaku | 0~511 |
0を指定した場合は、1つでもsearcherの異常が発生すると、searcher接続待ち状態に移行し、新たにsearcherが接続するまで運用業務が停止します。
本パラメタを指定すると、当該directorにおいて本機能が有効になります。
本パラメタを省略した場合、システム用動作環境ファイルの“DegradableSearcherCnt”の値を使用します。
本パラメタの指定方法については、システム用動作環境ファイルの“DegradableSearcherCnt”を参照してください。
注意
各directorにおいて、接続されるsearcher数以上の値を、本パラメタに指定することはできません。
システム用動作環境ファイルの“SearcherFailureEscalation”に1を指定している場合、異常の発生したsearcherの範囲は、サーチサーバに配置されているすべてのsearcherとみなされ、異常searcher数としてカウントされます。
参照
本パラメタの指定値を超えた場合の対処方法については、“トラブルシューティング集”の“searcherのフェイルオーバからの復旧”を参照してください。