バックアップしたデータをリストアします。リストアはbsb_restoreコマンドを使用します。
本コマンドを使用する前に、稼働中のすべての機能を停止します。停止方法については、“8.1 起動・停止する”を参照してください。
本コマンドの詳細については“F.4 bsb_restore”を参照してください。
並列分散処理、データガバナンス、EDI連携機能を使用している場合は、本コマンド実行前にマスターサーバ、開発実行環境サーバで下記ディレクトリを削除してください。
/var/opt/FJSVbsb/bdpp/zookeeper/version-2
削除後、マスターサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバでタイミングを合わせて本コマンドを実行してください。
bsb_restoreコマンドの実行に失敗した場合は、出力されたメッセージやログファイルを確認し、失敗した原因を取り除いてください。
リストアログファイル(/var/opt/FJSVbsb/bsb_restore.log)
DB連携機能を使用している場合は、システム管理者がDB連携用のデータベースのデータを復旧します。リストアの方法は“8.4.2.1 DB連携機能のリストア”を参照してください。
DB連携機能を使用している場合は、システム管理者がDB連携用のデータベースのデータをリストアします。
システム管理者がデータをリストアする手順について説明します。
DB連携用のデータベースのDBデータのリストア
リストア対象の資産
DB連携用のデータベースのDBデータ
リストアの方法
FUJITSU Software Enterprise Postgresの“運用ガイド”を参照して、DBデータのリストア/リカバリを実行してください。
リストアを行うタイミング
異常発生時
DB連携用の設定ファイルのリストア
リストア対象の資産
機能名 | 資産名 | 格納先 |
---|---|---|
連携設定変更機能<データ基盤向け> | cls_int.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcls_int |
連携設定変更機能<アダプタ向け> | cls_ext.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcls_ext |
変更差分抽出機能 | cde.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcde |
変更差分蓄積機能 | cda.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcda |
DB連携制御機能(rabbitmq) | rabbitmq.conf | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/rabbitmq |
リストアの方法
データ基盤側の機能を停止してください。
リストア対象の資産を退避場所からファイルコピーで上書きしてください。
データ基盤側の機能を起動してください。
リストアを行うタイミング
異常発生時
参照
データ基盤側の機能の起動および停止方法は、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
データ提供者が変更差分連携機能<データ提供側>のリストア/リカバリを行う方法を説明します。
DB連携用の設定ファイルのリストア
リストア対象の資産
資産名 | 格納先 |
---|---|
config.json | /etc/opt/FJSVbsb/db_adapter/conf/plcdlprovide |
リストアの方法
変更差分連携機能<データ提供側>を停止してください。
リストア対象の資産を退避場所からファイルコピーで上書きしてください。
変更差分連携機能<データ提供側>を起動してください。
リストアを行うタイミング
障害発生時
データ提供側DB環境のリカバリ手順
障害発生時は、以下の手順でリカバリを行ってください。
障害発生時までデータが投入されていたかどうかを格納抽出APIのデータ検索API、およびデータダウンロードAPIで確認してください。
“DB連携用の設定ファイルのリストア”を参照して、設定ファイルのリストアを行ってください。
連携設定変更機能のデータ提供設定削除機能APIでデータ提供設定を削除してください。
バックアップを取得した時刻から障害発生時までのデータのうち、手順1.で確認が取れているデータをDBに投入してください。
連携設定変更機能のデータ提供設定変更機能APIでデータ提供設定を再登録してください。
バックアップを取得した時刻から障害発生時までのデータのうち、手順1.で確認が取れていないデータをDBに投入してください。
ポイント
上記のDB環境の復旧手順は、以下を前提条件とします。
データ提供側の業務DBの再構築が完了し、連携対象のDB、テーブルが作成されていること
データ提供側の業務DBにバックアップデータが再投入されていないこと
業務DBのデータについては、定期バックアップを取得していること
なお、上記手順の手順3.と手順4.は、定期バックアップから障害発生時までのデータを復旧するための手順です。データ提供側・データ利用側の業務DBに差分が発生しても問題がない場合、実施は不要です。
データ利用者が変更差分連携機能<データ利用側>のリストア/リカバリを行う方法を説明します。
DB連携用の設定ファイルのリストア
リストア対象の資産
資産名 | 格納先 |
---|---|
config.json | /etc/opt/FJSVbsb/db_adapter/conf/plcdlreceive |
リストアの方法
変更差分連携機能<データ利用側>を停止してください。
リストア対象の資産を退避場所からファイルコピーで上書きしてください。
変更差分連携機能<データ利用側>を起動してください。
リストアを行うタイミング
障害発生時
参照
変更差分連携機能<データ利用側>の起動および停止方法は、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
データ利用側DB環境のリカバリ手順
障害発生時は、以下の手順でリカバリを行ってください。
連携設定変更機能のデータ利用設定削除機能APIでデータ利用設定を削除してください。
“DB連携用の設定ファイルのリストア”を参照して、設定ファイルのリストアを行ってください。
データ基盤側に滞留しているデータをデータ利用側へ連携し完了したタイミングで、データ利用用テーブルの検索開始日時カラムのうち、最新の日時のレコードのみを削除します。このとき、最新の検索開始日時は記録し、退避しておいてください。
連携設定変更機能のデータ利用設定変更機能APIでデータ利用設定を再設定します。このとき、from create datetimeには手順3.で記録した日時を指定してください。
ポイント
上記のDB環境の復旧手順は、以下を前提条件とします。
データ利用側の業務DBの再構築が完了し、連携対象のDB、テーブルが作成されていること
データ利用側の業務DBにバックアップデータが再投入されていないこと
業務DBのデータについては、定期バックアップを取得していること