ディスク破壊などによるデータの消失に備えて、製品機能の運用に必要なデータをバックアップします。
必要に応じてアーカイブ化して別媒体に退避することを推奨します。
バックアップはbsb_backupコマンドを使用します。
本コマンドを使用する前に、稼働中のすべての機能を停止します。停止方法については、“8.1 起動・停止する”を参照してください。
本コマンドの詳細については“F.3 bsb_backup”を参照してください。
並列分散処理、データガバナンス、EDI連携機能を使用している場合は、マスターサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバでタイミングを合わせて本コマンドを実行してください。
bsb_backupコマンドの実行に失敗した場合は、出力メッセージやログファイルを確認し、失敗した原因を取り除いてください。
バックアップログファイル(/var/opt/FJSVbsb/bsb_backup.log)
bsb_backupコマンドによってバックアップされる資産を示します。バックアップされない資産は、バックアップ方法に記載されている方法でバックアップを実施してください。
バックアップ対象資源 | バックアップ資産 | バックアップ方法 | ||
---|---|---|---|---|
収集 | 設定ファイル(注1) | ○ | bsb_backupコマンドを使用してください。 | |
収集データ | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。必要に応じて、運用に合わせて定期的(1日1回など)に、手動でバックアップを実施してください。 | ||
並列分散処理 データガバナンス EDI連携機能 | 構成ファイル(注2) | ○ | bsb_backupコマンドを使用してください。 | |
定義ファイル(注3) | ○ | bsb_backupコマンドを使用してください。 | ||
HDFS上のデータ | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。HDFSは、データを複数サーバで3重化して持っています。耐障害性の高いファイルシステムになっているため、基本的にバックアップは不要です。 | ||
データ改ざん防止機能 | 変更ログ情報管理用のデータベースのDBデータ | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。 | |
DB連携機能 | DB連携用のデータベースのDBデータ | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。バックアップの方法は“8.4.1.1 DB連携機能のバックアップ”を参照してください。 | |
DB連携用の設定ファイル | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。バックアップの方法は“8.4.1.1 DB連携機能のバックアップ”を参照してバックアップしてください。 | ||
ディスク検索用データ | × | 本製品でバックアップ・リストア機能は提供していません。必要に応じて、運用に合わせて定期的(1日1回など)に、手動でバックアップを実施してください。 | ||
インメモリ検索 | インメモリ検索用データ | × | “検索編 導入・運用ガイド”の“バックアップ・リカバリの概要”を参照してください。 | |
動作環境ファイル | ○ | bsb_backupコマンドを使用してください。 | ||
ダイレクトアクセスキー定義ファイル | ○ | bsb_backupコマンドを使用してください。 |
○:バックアップします。
×:バックアップしません。
注1) 設定ファイルについては“2.3.1 収集機能を使用する場合”を参照してください。
注2) 並列分散処理を使用する場合、セットアップで必要な構成ファイルについては“並列分散処理を使用する場合”を参照してください。運用で必要な構成ファイルについては“分散処理編 ユーザーズガイド”の“Hadoop設定パラメーター”を参照してください。
データガバナンスを使用する場合、セットアップで必要な構成ファイルについては“データガバナンスを使用する場合”を参照してください。運用で必要な構成ファイルについては“分散処理編 ユーザーズガイド”の“Hadoop設定パラメーター”を参照してください。
EDI連携機能およびDB連携機能を使用する場合、運用で必要な構成ファイルについては“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”の“設定パラメーター”を参照してください。
注3)アクセス権限コントロールで使用する定義ファイルについては“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”の“定義ファイル”を参照してください。
注意
ディスク検索の定義ファイルを含む、ユーザーが作成したアプリケーションのバックアップは含みません。必要に応じて、バックアップを実施してください。
DB連携機能のバックアップについて説明します。
異常発生時に備えて、システム管理者がバックアップする手順について説明します。
DB連携用のデータベースのDBデータのバックアップ
バックアップ対象の資産
DB連携用のデータベースのDBデータ
バックアップの方法
FUJITSU Software Enterprise Postgresの“運用ガイド”を参照して、DBデータをバックアップしてください。
DB連携用の設定ファイルのバックアップ
バックアップ対象の資産
機能名 | 設定ファイル名 | 格納先 |
---|---|---|
連携設定変更機能<データ基盤向け> | cls_int.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcls_int |
連携設定変更機能<アダプタ向け> | cls_ext.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcls_ext |
変更差分抽出機能 | cde.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcde |
変更差分蓄積機能 | cda.env | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/plcda |
DB連携制御機能(rabbitmq) | rabbitmq.conf | /etc/opt/FJSVbsb/bdpp/db_cooperation/rabbitmq |
バックアップの方法
ファイルコピーで、安全な場所へ退避してください。
異常発生時に備えデータ利用者が変更差分連携機能<データ提供側>のバックアップを行う方法を説明します。
DB連携用のデータベースのDBデータのバックアップ
バックアップ対象の資産
データ提供用の業務データベースのデータ
バックアップの方法
FUJITSU Software Enterprise Postgresの“運用ガイド”を参照して、DBデータを定期的にバックアップしてください。
DB連携用の設定ファイルのバックアップ
バックアップ対象の資産
設定ファイル名 | 格納先 |
---|---|
config.json | /etc/opt/FJSVbsb/db_adapter/conf/plcdlprovide |
バックアップの方法
ファイルコピーで、安全な場所へ退避してください。
バックアップを行うタイミング
環境設定変更前
DB連携用のデータベースのDBデータのバックアップ
バックアップ対象の資産
データ利用用の業務データベースのデータ
バックアップの方法
FUJITSU Software Enterprise Postgresの“運用ガイド”を参照して、DBデータを定期的にバックアップしてください。
ポイント
バックアップを行う際には、以下の点に留意してください。
バックアップを取得する際には、データ利用側モジュールが動いていないこと
リストアで復旧可能な範囲は、バックアップの時点から障害復旧までのデータの復旧
DB連携用の設定ファイルのバックアップ
異常発生時に備えて、データ利用者が変更差分連携機能<データ利用側>のバックアップを行う方法を説明します。
バックアップ対象の資産
設定ファイル名 | 格納先 |
---|---|
config.json | /etc/opt/FJSVbsb/db_adapter/conf/plcdlreceive |
バックアップの方法
ファイルコピーで、安全な場所へ退避してください。
バックアップを行うタイミング
環境設定変更前
bsb_backupコマンドは、実行時に指定した退避先ディレクトリに製品機能の資産を格納します。
製品機能ごとの資産サイズ(ディスク容量)の目安を以下に示します。
インストール機能 | ディスク容量の目安 | 備考 |
---|---|---|
インメモリ検索(サーバ) | 5 | |
ディスク検索 | ― | バックアップ不要 |
スキーマレス加工 | 5 | |
ログ収集(サーバ) | 5 | |
ログ収集(エージェント) | 5 | |
メッセージング | 5+α | α:/var/opt/FJSVbsb/msging/logディレクトリのサイズ |
マスタサーバ | 5+α | α: /var/opt/FJSVbsb/bdpp/zookeeperディレクトリのサイズ |
スレーブサーバ | 5 | |
開発実行環境サーバ | 35+α | α: /var/opt/FJSVbsb/bdpp/zookeeperディレクトリのサイズ |
インメモリ検索 | 5 |