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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(PRIMECLUSTER編)

2.8 Fujitsu Enterprise Postgresのデータベースクラスタのリソース情報の登録

  1. pgx_pclrscコマンドを用いてデータベースクラスタをPRIMECLUSTERに登録してください。以下は最も簡易な実行例です。コマンド実行時にデータベースクラスタを起動する必要はありません。

    # pgx_pclrsc -a -c DatabaseClusterName -u OsUser -D PgData -w WorkDir -n MemberNodes

    項目

    説明

    DatabaseClusterName

    Fujitsu Enterprise Postgresのデータベースクラスタの名前を指定してください。

    データベースクラスタ名は、アルファベットの大文字と小文字は区別します。

    データベースクラスタ名は、以下であることが必要です。

    • 16 バイト 以内。かつ、

    • 先頭が ASCII アルファベット。かつ、

    • 先頭以外が、ASCII アルファベット、ASCII 数字、アンダースコア(_)。

    OsUser

    Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバを起動できるOSのユーザー(インスタンス管理者となるOSユーザー)を指定してください。

    PgData

    データベースクラスタ作成時に指定したデータ格納先用のディレクトリの絶対パスを指定してください。

    WorkDir

    Enterprise Postgresリソースの監視や状態遷移に必要な一時ファイルや、トラブルに備えたトレースログの配置場所としてローカルディスク上のディレクトリを指定してください。

    存在しない親ディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリを運用系ノードと待機系ノードそれぞれに作成します。新規に作成されたディレクトリパスは、-uオプションで指定されたOsUserを所有者として、権限を0700とします。

    ディレクトリは、Fujitsu Enterprise Postgresのデータベースクラスタごとに異なるディレクトリを指定してください。

    ディレクトリとして必要な容量は、--trace-max-file-sizeオプションに指定したサイズの2倍です。--trace-max-file-sizeオプションがデフォルトの場合は、10240KB*2の容量が必要です。

    MemberNodes

    クラスタシステムを構成するすべてのノード名を指定してください。

    ノード名の区切りは“,”(半角カンマ)です。

    ノード名は、クラスタノード名に“RMS”を付加した形式で指定します。

    指定例:

    -n node1RMS,node2RMS

上記以外に以下のオプションが指定できます。

オプション

説明

--db-user=name

Fujitsu Enterprise Postgresのデータベースのスーパユーザーを指定してください。デフォルトは、-uで指定されたユーザーです。

--response-timeout=seconds

クラスタ運用では、異常検知を実施するために、定期的にサーバへクエリを発行し、状態監視を行っています。

Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバの生死監視のためのクエリのタイムアウト時間を指定します。

クエリには、データベース"template1"に対する、"SELECT 1"を使用しています。0が指定された場合は、クエリはタイムアウトしません。デフォルトは0です。

--timeout-retry-count=count

監視のためのクエリがタイムアウトしたときのリトライ回数の上限を指定します。

デフォルトは6回です。

--trace-max-file-size

トレースファイルの最大サイズを指定します。デフォルトは 10240KBです。

--watch-interval=seconds

監視プログラムがFujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバを監視する間隔(クエリをサーバへ発行する間隔)を指定します。デフォルトは 3秒です。

参照

pgx_pclrscコマンドの詳細は、“B.1 pgx_pclrsc”を参照してください。