名前
pgx_pclrsc - Fujitsu Enterprise PostgresデータベースクラスタをPRIMECLUSTERのリソースとして登録、削除、表示
概要
pgx_pclrsc -a -c name -u osuser -D directory -w directory -n nodes [options...]
pgx_pclrsc -d -c name
pgx_pclrsc -p [-c name]
説明
pgx_pclrscは、Fujitsu Enterprise PostgresデータベースクラスタをPRIMECLUSTERのリソースとして登録、削除します。また、登録されたデータベースクラスタの一覧やデータベースクラスタの設定を表示します。指定された設定は、Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバの起動や停止や監視を行うために使用されます。登録または削除を行う場合には、スタンバイシステムを構成するいずれかのノードで実行してください。このコマンドは、スーパーユーザー(root)のみが実行できます。
オプション
指定されたデータベースクラスタを PRIMECLUSTERに登録します。既に登録済みのデータベースクラスタと同じ名前が指定された場合は、異常復帰します。
データベースクラスタ名を指定します。アルファベットの大文字と小文字は区別します。データベースクラスタ名の規約は、16バイト以内、かつ、先頭1バイトがASCII アルファベット、かつ、先頭1バイト以外が、ASCII アルファベットまたはASCII数字またはアンダースコア(_)です。
指定されたデータベースクラスタをPRIMECLUSTERから削除します。
指定されたデータベースクラスタの、データディレクトリの絶対パスを指定します。
Fujitsu Enterprise Postgresデータベースのスーパユーザーを指定してください。デフォルトは、-uで指定されたユーザーです。
スタンバイシステムを構成する全てのノードの名前を指定します。ノード名は、クラスタノード名に“RMS”を付加した形式で指定します。ノードの名前はカンマ(,)で区切ります。(例: -n node1RMS,node2RMS)
PRIMECLUSTERに登録されたデータベースクラスタの一覧を表示します。-cオプションを指定した場合には、指定されたデータベースクラスタの設定を表示します。
Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバの生死監視のためのクエリのタイムアウト時間を指定します(単位:秒)。--timeout-retry-countに指定された回数とともに用いられます。クエリには、データベース"template1"に対する、"SELECT 1"を使用しています。ゼロが指 定された場合は、クエリはタイムアウトしません。デフォルトはゼロです。
監視のためのクエリがタイムアウトしたときのリトライ回数の上限を指定します。リトライ回数が上限を超えた場合は、PRIMECLUSTERによってデータベースサーバがFAULT状態になったとみなされます。クエリがタイムアウトしなくなるとカウンタはリセットされます。デフォルトは 6回です。
トレースファイルの最大サイズを指定します(単位:キロバイト)。デフォルトは 10240KBです。
Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバを起動または停止できるユーザーを指定します。
Fujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバを起動、停止、あるいは、監視するために必要な一時的なデータや、トレースファイルを格納するためのディレクトリを指定します。存在しないディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリを作成します。新規に作成されたディレクトリパスは、-uオプションで指定されたユーザーを所有者として、権限を 0700 とします。
監視プログラムがFujitsu Enterprise Postgresデータベースサーバを監視する間隔を指定します(単位:秒)。デフォルトは 3秒です。
診断
0: 正常終了
0以外: 異常終了
注釈
リソースを削除する場合には、事前に PRIMECLUSTER の RMS を停止してください。
例
リソース登録の最も簡単な例です。
# pgx_pclrsc -a -c inst1 -u postgres -D /mnt/swdsk1/pgdata -w /var/tmp/work -n node1RMS,node2RMS