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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

5.10 管理用ネットワーク兼ログ転送用ネットワークの異常時の対処

サーバの高負荷状態やシステムリソースの不足などの原因により、管理ネットワーク兼ログ転送用ネットワークが一時的に通信異常となる場合があります。これにより、サーバが健全な状態にもかかわらず誤ってスプリットブレインを発生させる危険性があります。

スプリットブレインとは、一時的に両サーバがプライマリサーバとして動作してしまうために、両サーバでデータの更新業務が行われる現象をいいます。

WebAdminを利用したスプリットブレインの検知方法

以下の条件の場合にスプリットブレインが発生している可能性があります。“付録D ハートビート異常で即時に自動縮退を行うを選択した場合の注意事項”の“スプリットブレインの検出方法”および“スプリットブレインからの復旧方法”を参照して、対処を実施してください。

  1. [インスタンス]タブで、スタンバイインスタンスを選択する。かつ、

  2. [インスタンスの種類]に“Standalone”と表示される。かつ、

  3. [インスタンス]タブで、マスタインスタンスを選択する。かつ、

  4. [インスタンスの種類]に“Standalone”と表示される。

注意

管理用ネットワークは、Mirroring Controllerが各サーバの状態を確認しあうための重要なネットワークです。

また、ログ転送用ネットワークは、データの鮮度を維持するための重要なネットワークです。

したがって、これらにはOSやネットワークドライバベンダが提供するネットワークの冗長化機能のチャンネルボンディング機能を使用して、障害に強いネットワーク構成にしてください。