裁定サーバのユーザー出口は、フェンシングコマンドのみです。
フェンシングコマンドは、Mirroring Controllerが裁定処理を行った結果、不安定なデータベースサーバと判断した場合に、Mirroring Controller裁定プロセスから呼び出されるユーザーコマンドです。
フェンシングコマンドには、対象のOS/サーバを停止させるなどして、データベースサーバをクラスタシステムから隔離する処理を利用者が実装します。作成したフェンシングコマンドは、裁定定義ファイル内のパラメータに指定します。パラメータの詳細については、“A.4.2 裁定定義ファイル”を参照してください。
切り替え時にプライマリサーバをフェンシングする場合
プライマリサーバのMirroring Controller管理プロセスが相手サーバのMirroring Controller管理プロセスと通信できないようにします。
アプリケーションからプライマリサーバのインスタンスに接続できないようにします。
切り離し時にスタンバイサーバをフェンシングする場合
スタンバイサーバのMirroring Controller管理プロセスが相手サーバのMirroring Controller管理プロセスと通信できないようにします。
アプリケーションからスタンバイサーバのインスタンスに接続できないようにします。
スタンバイサーバがストリーミングレプリケーションを継続できないようにします。
参照
ユーザー出口の詳細については、“付録C ユーザーコマンド”を参照してください。