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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

2.2.2 裁定サーバの準備作業

2.2.2.1 イベントログにエラーログを出力する場合の準備(Windowsの場合)

イベントログにエラーログを出力する場合に行う準備作業について、説明します。

注意

イベントソース名を登録していない場合、イベントログに出力されるメッセージの内容が不完全になることがあります。

サーバ単位の設定

裁定サーバのMirroring Controllerのコマンドでは、イベントログが“MirroringControllerArbiter”というデフォルトのイベントソース名で出力される場合があるため、事前にこのデフォルトのイベントソース名を登録してください。

例)
デフォルトのイベントソース名で64ビット製品のDLLを登録する例を以下に示します。“<x>”は製品のバージョンです。
> regsvr32 "c:\Program Files\Fujitsu\fsepv<x>assistant64\lib\mcarbevent.dll"

インスタンスごとの設定

イベントログに出力するメッセージをインスタンスごとに識別できるように、ユーザーが命名した任意のイベントソース名に対してメッセージを出力させることができます。

例)
イベントソース名を“Mirroring Controller arbiter1”として 64ビット製品のDLLを登録する例を以下に示します。“<x>”は製品のバージョンです。
> regsvr32 /n /i:"Mirroring Controller arbiter1" "c:\Program Files\Fujitsu\fsepv<x>assistant64\lib\mcarbevent.dll"

インスタンスごとにパラメータの編集が必要です。“A.4.2 裁定定義ファイル”を参照して、event_sourceパラメータの設定を行ってください。

マルチバージョンインストールの場合

同じマシン上にFujitsu Enterprise Postgresがすでにインストールされている場合は、レジストリエディタで以下のキーを検索して、登録されているDLLのパスを控えてください。そのあと、デフォルトのイベントソース名で、新たにDLLを登録してください。

ここで控えたDLLのパスは、アンインストール時にデフォルトのイベントソース名を再登録する際に使用します。

MirroringControllerArbiter

2.2.2.2 セキュリティポリシーの設定(Windowsの場合)

裁定サーバでは、WindowsサービスによりMirroring Controller裁定プロセスの起動・停止を行うために、Mirroring Controller裁定プロセスを操作するOSのユーザーアカウントに対して、サービスとしてログオンできるセキュリティの設定が必要です。

セキュリティの設定が行われていない場合には、“E.1 セキュリティポリシーの設定”を参照して設定を行ってください。