BC管理DBに関する運用は、Symfoware/RDBの機能を利用して実施しますが、DBミラーリングシステムの運用からみて必要な機能と不必要な機能があります。
ここでは、BC管理DBに対するSymfoware/RDBの機能の扱いについて説明します。
BC管理DBに対して、利用者はDML文を実行してはいけません。
BC管理DBに管理している利用者側で必要な情報はrdbbcmapコマンドで出力することができます。
注意
BC管理DBは、システムが情報を管理するため、利用者はアクセスしないでください。
BC管理DBに対して、利用者はDDL文を実行することはできますが、利用するDDL文はrdbbcmndbコマンドで生成した定義体を利用する必要があります。
また、BC管理DBに対するDDL文はDBミラーリングシステムの運用中には実行しないように設計してください。
BC管理DBの再定義を行う場合は、必ずSymfoware/RDBが起動中でかつ、初期状態(DCUのセットアップ後でDBミラーリングサービス開始前)またはDBミラーリングサービスの通常停止の状態で行う必要があります。
参照
その他の注意事項を含めた定義方法の詳細は “5.3.7 BC管理DBの作成”を参照してください。
BC管理DBを定義または削除、表示する場合は、必ずデータベース管理者によりコマンドを実行してください。なお、管理者以外にアクセス権限を付加しないでください。
Symfoware/RDBの運用コマンドに関する注意事項を以下の表に示します。
分類 | コマンド名 | BC管理DBに対する運用の考え方 |
---|---|---|
データベースの運用操作 | rdbinh、rdbpmt | リカバリ作業でのみ利用する |
データベースの定義・創成 | rdbddlex、rdbunl、rdbsloader、rdbfmt | セットアップ、再定義のみで利用する |
データベースの保守・管理 | rdbgcdsi、rdbalmdsi | rdbresidentコマンドによるメモリ常駐以外の場合はDSIの容量拡張で利用可能 |
データベースのバックアップ・リカバリ | rdbdmp、rdbrcv、rdbdvinf、rdbexspc | バックアップ・リカバリで利用する |
rdbsetrp、rdbadjrcv | 通常は利用しない | |
データベースの運用におけるチューニング | rdbcrbf、rdbdrbf、rdbconbf、rdbdisbf、rdbprtbf、rdbresident | メモリ常駐で利用する |
Symfoware/RDBの性能情報 | rdbsar、rdblkinf | 性能情報として利用する |
Symfoware/RDBの運用情報 | rdbinf、rdbprt、rdbspcinf、rdbudsi、rdbprdic | 運用情報として利用する。 |
Symfoware Server Advanced Backup Controllerを利用した運用 | rdbmrrcv | バックアップ・リカバリで利用する |
参照
Symfoware/RDBの各運用コマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。