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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

J.6 BC管理DBに対するSymfoware/RDB機能の扱い

BC管理DBに関する運用は、Symfoware/RDBの機能を利用して実施しますが、DBミラーリングシステムの運用からみて必要な機能と不必要な機能があります。

ここでは、BC管理DBに対するSymfoware/RDBの機能の扱いについて説明します。

データベース操作系(DML)のSQL文に関する注意事項

BC管理DBに対して、利用者はDML文を実行してはいけません。

BC管理DBに管理している利用者側で必要な情報はrdbbcmapコマンドで出力することができます。

注意

BC管理DBは、システムが情報を管理するため、利用者はアクセスしないでください。

データベース定義系(DDL)のSQL文に関する注意事項

BC管理DBに対して、利用者はDDL文を実行することはできますが、利用するDDL文はrdbbcmndbコマンドで生成した定義体を利用する必要があります。

また、BC管理DBに対するDDL文はDBミラーリングシステムの運用中には実行しないように設計してください。

BC管理DBの再定義を行う場合は、必ずSymfoware/RDBが起動中でかつ、初期状態(DCUのセットアップ後でDBミラーリングサービス開始前)またはDBミラーリングサービスの通常停止の状態で行う必要があります。

参照

その他の注意事項を含めた定義方法の詳細は “5.3.7 BC管理DBの作成”を参照してください。

権限に関する注意事項

BC管理DBを定義または削除、表示する場合は、必ずデータベース管理者によりコマンドを実行してください。なお、管理者以外にアクセス権限を付加しないでください。

運用コマンドに関する注意事項

Symfoware/RDBの運用コマンドに関する注意事項を以下の表に示します。

表J.6 運用コマンドに関する注意事項

分類

コマンド名

BC管理DBに対する運用の考え方

データベースの運用操作

rdbinh、rdbpmt

リカバリ作業でのみ利用する

データベースの定義・創成

rdbddlex、rdbunl、rdbsloader、rdbfmt

セットアップ、再定義のみで利用する

データベースの保守・管理

rdbgcdsi、rdbalmdsi

rdbresidentコマンドによるメモリ常駐以外の場合はDSIの容量拡張で利用可能

データベースのバックアップ・リカバリ

rdbdmp、rdbrcv、rdbdvinf、rdbexspc

バックアップ・リカバリで利用する

rdbsetrp、rdbadjrcv

通常は利用しない

データベースの運用におけるチューニング

rdbcrbf、rdbdrbf、rdbconbf、rdbdisbf、rdbprtbf、rdbresident

メモリ常駐で利用する

Symfoware/RDBの性能情報

rdbsar、rdblkinf

性能情報として利用する

Symfoware/RDBの運用情報

rdbinf、rdbprt、rdbspcinf、rdbudsi、rdbprdic

運用情報として利用する。

Symfoware Server Advanced Backup Controllerを利用した運用

rdbmrrcv

バックアップ・リカバリで利用する

参照

Symfoware/RDBの各運用コマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。