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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

C.5 ノード間の監視設定

モニタデーモンは、両ノード間で互いに確認データの送受信を繰り返すことで正本のデータベースの監視を行います。
以下の事象を検知した場合、通信環境、または、相手ノードに異常が発生したと認識します。

異常発生を認識したあとの動作は、ノード間の監視設定の自動ノード切替えの指定により異なります。

異常を認識したときの動作を、以下に示します。

表C.3 異常を認識したときの動作

異常の種類

自動ノード切替えを行う(注1)

自動ノード切替えを行わない

通信環境の異常

以下のいずれかとなります。

  • 正系ノードを継続して使用します。副系ノードはDBミラーリングサービスのリカバリ停止、Symfoware/RDBの強制停止を行います。

  • 自動ノード切替えを行います。

データベースへの更新が待ち状態になります。
正系ノードで、dxaccumコマンドを実行し、正系ノードでの運用を継続してください。
また、副系ノードのDBミラーリングサービスのリカバリ停止、およびSymfoware/RDBの強制停止を行ってください(注2)。

正系ノードのダウン

自動ノード切替えを行います。

以下のいずれかの対処を行ってください。

  • 正系ノードを再起動してください。正系ノードのDBミラーリングサービス起動後、dxaccumコマンドを実行してください。

  • 副系ノードにて、dxswitchコマンドのnオプションを実行し、副本のデータベースを正本に切替えてください。

副系ノードのダウン

正系ノードを継続して使用します。

データベースへの更新が待ち状態になります。
正系ノードで、dxaccumコマンドを実行し、正系ノードでの運用を継続してください。

注1) GCMが停止している場合は、自動ノード切替えを行わない場合と同じ対処を行ってください。
注2) 正系ノードで行ったデータベースの更新は、副系ノードに反映されません。

設計の方針

モニタデーモンによるノード間の監視を正しく動作させるために、各パラメタを業務要件に合わせて、誤検知や検知の遅延がないように設計する必要があります。
本設計は、「どの程度で異常と判断するか」などを考慮して設計してください。
以下に設計の方針または推奨値を説明します。特に理由がない場合、以下を基準に設計および実機確認することを推奨します。

(1) DBミラーリング動作環境ファイルに指定した間隔で、データを送信します。
(2) 次のデータがDBミラーリング動作環境ファイルに指定したタイムアウト時間を超えても届かない場合は、正系ノードに対して再接続を行います。
(3) DBミラーリング動作環境ファイルに指定した、再接続タイムアウト時間を経過しても接続完了しない場合は、接続失敗と判断します。
(4) DBミラーリング動作環境ファイルに指定したリトライ間隔経過後、再度接続を行います。再接続はリトライ回数だけ繰り返します。
(5) 再接続をリトライ回数実行しても接続できない場合、通信環境異常と認識します。