ネットワーク異常などによりデータが蓄積状態となった場合にノード切替えを行うと、完了したトランザクションのデータ反映が保証されておらず、ノード組込み時にデータロストを検知します。ノード組込みでデータロストを検知すると、dxrebuildコマンドは異常終了し、以下のメッセージを出力します。
qdg20573u: 蓄積状態でノード切替えが発生したため両ノードでデータ不整合が発生しています RLP名='RLP名'
データロストが発生した場合の操作の手順を以下に示します。
操作の手順
データベースサーバ1(データロストを検知した旧正系ノード)の操作
dxrebuildコマンドが異常終了し、以下のメッセージが出力された場合は、データロストが発生しています。
qdg20573u: 蓄積状態でノード切替えが発生したため両ノードでデータ不整合が発生しています RLP名='RLP名'
rdbstartコマンドを実行し、データベースサーバを起動します。
> rdbstart
利用者業務と並行して、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果をデータベースから調査して、必要に応じて正系ノードと副系ノードのデータベースの同値性を保証するようにリカバリを行います。
DCUを再構築します。
データベースサーバ2(副系から昇格正系となったノード)の操作
利用者業務と並行して、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果をデータベースから調査して、必要に応じて正系ノードと副系ノードのデータベースの同値性を保証するようにリカバリを行います。
DCUを再構築します。
アプリケーションサーバの操作
DCUを再構築する前に、利用者業務を停止します。
注意
利用者業務を継続することよりも、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果のリカバリが必要な場合には、ただちに利用者業務を停止して、データベースのデータのリカバリを行ってください。
参照
DCUの再構築については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。
rdbstartコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。