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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

11.6.2 ノード組込み時のデータロスト検知

ネットワーク異常などによりデータが蓄積状態となった場合にノード切替えを行うと、完了したトランザクションのデータ反映が保証されておらず、ノード組込み時にデータロストを検知します。ノード組込みでデータロストを検知すると、dxrebuildコマンドは異常終了し、以下のメッセージを出力します。

qdg20573u: 蓄積状態でノード切替えが発生したため両ノードでデータ不整合が発生しています RLP名='RLP名'

データロストが発生した場合の操作の手順を以下に示します。

操作の手順

データベースサーバ1(データロストを検知した旧正系ノード)の操作

  1. dxrebuildコマンドが異常終了し、以下のメッセージが出力された場合は、データロストが発生しています。

    qdg20573u: 蓄積状態でノード切替えが発生したため両ノードでデータ不整合が発生しています RLP名='RLP名'
  2. rdbstartコマンドを実行し、データベースサーバを起動します。

    > rdbstart
  3. 利用者業務と並行して、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果をデータベースから調査して、必要に応じて正系ノードと副系ノードのデータベースの同値性を保証するようにリカバリを行います。

  4. DCUを再構築します。

データベースサーバ2(副系から昇格正系となったノード)の操作

  1. 利用者業務と並行して、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果をデータベースから調査して、必要に応じて正系ノードと副系ノードのデータベースの同値性を保証するようにリカバリを行います。

  2. DCUを再構築します。

アプリケーションサーバの操作

  1. DCUを再構築する前に、利用者業務を停止します。

注意

利用者業務を継続することよりも、昇格正系となったノードに反映されていない更新結果のリカバリが必要な場合には、ただちに利用者業務を停止して、データベースのデータのリカバリを行ってください。

参照

  • DCUの再構築については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。

  • rdbstartコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。