Symfoware/RDBがシステムダウンした場合のリカバリ方法について説明します。
Symfoware/RDBがシステムダウンした場合は、ノード切替えを行わずにリカバリを実施します。
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときは、ノード切替えを行ってからリカバリを実施します。
DB_DOWN_MODEの指定なし、または
DB_DOWN_MODE=FAILOVER
参照
DBミラーリング動作環境ファイルの設定内容については“D.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”を参照してください。
正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンした場合には、Symfoware/RDBを再起動することでリカバリを行います。Symfoware/RDBの再起動ができない場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってください。
Symfoware/RDBがシステムダウンしたとき、ノード切替えを行わずにリカバリする操作の手順を以下に示します。
操作の手順
データベースサーバ1の操作
正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンしたことを確認します。
dxinfコマンドのlオプションを実行し、表示結果からノード間のネットワークの接続状態を確認します。
> dxinf -l dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32 Own-Host-Name : DBSVR1 Own-IP-address : 10.128.25.121 Other-Host-Name : DBSVR2 Other-IP-address : 10.128.25.129 Status : failure Own-Host-Name : DBSVR1-2 Own-IP-address : 10.128.25.122 Other-Host-Name : DBSVR2-2 Other-IP-address : 10.128.25.130 Status : failure
> dxinf -l dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32 Own-Host-Name : DBSVR1 Own-IP-address : 10.128.25.121 Other-Host-Name : DBSVR2 Other-IP-address : 10.128.25.129 Status : failure
ノード間のネットワークの接続状態は、“ネットワークの状態(Status)”を確認してください。“ネットワークの状態(Status)”が“failure”の場合は、ネットワークの接続状態に異常が発生しています。
ノード間の通信環境が2系統の構成の場合は、2系統とも“ネットワークの状態(Status)”が“failure”になっているかを確認してください。
ネットワークに異常が発生している場合は、以下を実施します。
dxaccumコマンドを実行して、ログデータを蓄積します。
> dxaccum
データベースサーバを起動します。
正系ノードのSymfoware/RDBの再起動に失敗した場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってからSymfoware/RDBを再起動するか、または副系ノードからノードの強制切替えを行い、副系ノードに切り替えて運用を行ってください。
BC管理DBをメモリ常駐します。
dxsvstartコマンドのcオプションを実行してDBミラーリングサービスを開始します。
> dxsvstart -c |
注意
DBミラーリングサービスの開始時にデータの蓄積状態になります。
ノード間のネットワークに異常が発生している状態で、dxaccumコマンドを実行せずにデータベースサーバを起動した場合は、以下のメッセージを出力してデータベースサーバの起動は失敗します。
qdg20630u: DBミラーリングサービスのノード間の通信環境に異常が発生しました
参照
監視プロセスの起動については、“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。
アプリケーション接続環境の開設プロシジャについては“RDB運用ガイド”を参照してください。
BC管理DBのメモリ常駐については“8.1.3 BC管理DBのメモリ常駐”を参照してください。
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときに、Symfoware/RDBがシステムダウンした際は、DBミラーリングシステムが自動ノード切替えを行います。
DB_DOWN_MODEの指定なし、または、
DB_DOWN_MODE=FAILOVER
システムダウンが発生したノードについては、ノード組込みを行ってください。
参照
ノード組込みについては“7.1.2 ノード組込みの運用”を参照してください。