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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

11.3.1 Symfoware/RDBのシステムダウン

Symfoware/RDBがシステムダウンした場合のリカバリ方法について説明します。

Symfoware/RDBがシステムダウンした場合は、ノード切替えを行わずにリカバリを実施します。

Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときは、ノード切替えを行ってからリカバリを実施します。

参照

DBミラーリング動作環境ファイルの設定内容については“D.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”を参照してください。

11.3.1.1 ノード切替えを行わずにリカバリを行う場合

正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンした場合には、Symfoware/RDBを再起動することでリカバリを行います。Symfoware/RDBの再起動ができない場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってください。

Symfoware/RDBがシステムダウンしたとき、ノード切替えを行わずにリカバリする操作の手順を以下に示します。

操作の手順

データベースサーバ1の操作

  1. 正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンしたことを確認します。

  2. dxinfコマンドのlオプションを実行し、表示結果からノード間のネットワークの接続状態を確認します。

    ノード間の通信環境が2系統の構成の場合
      > dxinf -l
      
      dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32
      Own-Host-Name     : DBSVR1
      Own-IP-address    : 10.128.25.121
      Other-Host-Name   : DBSVR2
      Other-IP-address  : 10.128.25.129
      Status            : failure
      
      Own-Host-Name     : DBSVR1-2
      Own-IP-address    : 10.128.25.122
      Other-Host-Name   : DBSVR2-2
      Other-IP-address  : 10.128.25.130
      Status            : failure
      ノード間の通信環境が1系統の構成の場合
        > dxinf -l
        
        dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32
        Own-Host-Name     : DBSVR1
        Own-IP-address    : 10.128.25.121
        Other-Host-Name   : DBSVR2
        Other-IP-address  : 10.128.25.129
        Status            : failure

        ノード間のネットワークの接続状態は、“ネットワークの状態(Status)”を確認してください。“ネットワークの状態(Status)”が“failure”の場合は、ネットワークの接続状態に異常が発生しています。
        ノード間の通信環境が2系統の構成の場合は、2系統とも“ネットワークの状態(Status)”が“failure”になっているかを確認してください。

        ネットワークに異常が発生している場合は、以下を実施します。

        • dxaccumコマンドを実行して、ログデータを蓄積します。

          > dxaccum
      • データベースサーバを起動します。
        正系ノードのSymfoware/RDBの再起動に失敗した場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってからSymfoware/RDBを再起動するか、または副系ノードからノードの強制切替えを行い、副系ノードに切り替えて運用を行ってください。

      • BC管理DBをメモリ常駐します。

      • dxsvstartコマンドのcオプションを実行してDBミラーリングサービスを開始します。

        > dxsvstart -c

      注意

      • DBミラーリングサービスの開始時にデータの蓄積状態になります。

      • ノード間のネットワークに異常が発生している状態で、dxaccumコマンドを実行せずにデータベースサーバを起動した場合は、以下のメッセージを出力してデータベースサーバの起動は失敗します。

        qdg20630u: DBミラーリングサービスのノード間の通信環境に異常が発生しました

      参照

      • 監視プロセスの起動については、“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。

      • アプリケーション接続環境の開設プロシジャについては“RDB運用ガイド”を参照してください。

      11.3.1.2 ノード切替えを行ってからリカバリを行う場合

      Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときに、Symfoware/RDBがシステムダウンした際は、DBミラーリングシステムが自動ノード切替えを行います。

      システムダウンが発生したノードについては、ノード組込みを行ってください。

      参照

      ノード組込みについては“7.1.2 ノード組込みの運用”を参照してください。