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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

10.3.1 両ノード同期作業の必要性

データベースの定義変更には、両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、両ノードで同時に行う必要のあるものと、両ノードで同時に行うことが推奨となっているものがあります。

両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、同時に行うことが必須となっているデータベース定義を以下の表に示します。

表10.3 両ノードで同時に行うことが必須のデータベース定義

分類

機能名

SQL文

・スキーマ定義(スキーマ要素として順序を定義した場合)
・スキーマ削除文(順序を定義したスキーマをCASCADE指定で削除する場合)
・表定義(簡略化定義)
・表削除文(CASCADE指定あり)
・表定義変更文(列追加、列削除)
・インデックス定義
・インデックス削除文
・表およびインデックスのDSO削除文(CASCADE指定あり)
・表のDSI定義文
・インデックスのDSI定義文
・DSI削除文(CASCADE指定を含む)
・DSI変更文(分割値変更)
・順序定義
・順序削除文

また、下記操作についてはデータベース二重化の対象資源に関係するため、両ノードで同期した定義操作を推奨します(下記資源はその後のDSI定義、順序定義によりデータベース二重化の対象資源として確定します)。

表10.4 両ノードで同時に行うことが推奨のデータベース定義

分類

機能名

SQL文

・データベース定義
・データベース削除文
・データベーススペース定義
・データベーススペース削除文
・スキーマ定義(スキーマ要素として順序を定義していない場合)
・スキーマ削除文(順序を定義したスキーマをCASCADE指定で削除しない場合)
・表定義(簡略化定義以外)
・表削除文(CASCADE指定なし)
・表定義変更文(列追加、列削除以外)
・表およびインデックスのDSO定義文
・表およびインデックスのDSO削除文(CASCADE指定なし)
・表交換文

注意

  • 一方のノードにデータベース定義系のSQL文(DDL)を実施しても、もう一方のノードには定義されません。両ノードでデータベース定義系のSQL文(DDL)を実施してください。

  • Connection Manager経由でデータベース定義系のSQL文(DDL)を実施しても、両ノードに定義されません。両ノードでデータベース定義系のSQL文(DDL)を実施してください。

  • ビュー定義、トリガ定義、プロシジャ定義など上記に説明している以外の資源定義は、利用者側で両ノードに同じ定義を実施する必要があります。これらの定義はDBミラーリングシステムの運用の状態(DBミラーリングサービスの状態)に関係なく実施することができます。

ポイント

  • データベーススペース定義および運用中のDSIの容量追加などは、ノード間の物理構成を柔軟に運用するとき、ノードごとに異なる定義を行うことも可能ですが、DCUの再構築が必要な場合を考慮して、両ノードで一致させることを推奨します。

  • データベーススペース定義および運用中のDSIの容量追加などは、ノードごとにタイミングをずらして実施することが可能です(ノード間の物理構成を柔軟に運用することが可能)。

  • 両ノードで同時に行うことが必須のデータベース定義以外の定義操作についても、一方のノードのみで定義操作を行った状態でノード切替えを実施する状態を起こさないためにも、両ノードで同期した定義操作を行ってください。

参照

DBミラーリングシステムの対象資源で、両ノードで一致が必要な要素については “B.2 両ノードのデータベース環境”を参照してください。