フェールオーバークラスタリングと連携したフェイルオーバ運用を行う場合は、作業用ファイルの削除用プロシジャを登録してください。本プロシジャは、動作環境ファイルのパラメタWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルを自動で削除するプロシジャです。
ポイント
クラスタ運用でない場合は、作業用ファイルの削除は自動で実施されるため、本プロシジャの登録は必要ありません。
作業用ファイルの削除用プロシジャの登録は、サンプルプロシジャを以下のディレクトリ配下に複写し、環境にあわせて修正してください。プロシジャの登録は、運用インスタンスと待機インスタンスの両方で行ってください。
サンプルプロシジャ名は、RDBのインストールディレクトリ\RDB\DEMO\RDBPROC_RM_WORK.BATです。
運用形態 | 複写先ディレクトリ名 |
---|---|
RDBシステム名をつける運用 | RDBインストール時の制御ファイル格納先ディレクトリ\rdb\etc\RDBシステム名 |
RDBシステム名をつけない運用 | RDBインストール時の制御ファイル格納先ディレクトリ\rdb\etc |
サンプルプロシジャを以下に示します。登録を行う場合は、WORKDIRに動作環境ファイルのパラメタWORK_PATHで指定しているディレクトリを、ERRORLOGにはエラーログを出力するファイル名を絶対パスで指定し、remを削除してください。
set WORKDIR=C:\TEMP set ERRORLOG=C:\TEMP\RDBPROC_RM_WORK.errorlog rem if exist %WORKDIR%\symfordb* del /q %WORKDIR%\symfordb* >> %ERRORLOG% 2>&1 rem if exist %WORKDIR%\symfordb* goto ERREXIT exit 0 :ERREXIT exit 1
作業用ファイルの削除用プロシジャの利用に際して、注意すべき点を以下に示します。
起動タイミング
rdbstartコマンドまたは、Symfoware/RDBサービス起動時に実行されます。
rdbstartコマンドまたは、Symfoware/RDBサービス起動は、プロシジャの復帰を待ち合わせます。
プロシジャの権限
プロシジャの複写先ディレクトリにはAdministratorsグループのみにフルコントロールを指定してください。
サンプルプロシジャの複写は、“Administrator”権限のあるユーザ(Administratorsグループに属するユーザIDを持つ)が行ってください。
複写したプロシジャにはAdministratorsグループのみにフルコントロールを指定してください。
環境変数
本プロシジャに処理が遷移した場合には、以下の環境変数が有効です。
Symfoware/RDBサービスのセットアップ時のRDBシステム名(RDBシステム名をつけない運用の場合は設定されません)
実行可能な処理
プロシジャ内で実行可能なコマンドは、delコマンドのみです。その他のコマンドは実行しないでください。
終了ステータス
本プロシジャが0以外の値で復帰した場合には、rdbstartコマンドが失敗して0以外の終了ステータスとなるか、またはSymfoware/RDBサービス起動が失敗します。
本プロシジャの終了ステータスは、0~255の範囲で指定してください。
標準出力および標準エラー出力
本プロシジャ内で実行したコマンドのメッセージは、rdbstartコマンドを実行した端末には出力されません。保存する場合は、プロシジャ内で適当なファイルへリダイレクトしてください。