誤操作を行う直前へのリカバリは、以下の手順で行います。
リカバリ操作の手順と操作例
データベース内のデータの内容を確認し、誤操作を行ったDSIを特定してください。
以降では、在庫管理DB内の在庫表DSI1に対してrdbsloaderコマンドを誤って実行した場合を例にしています。
リカバリの対象となるコマンド操作(“誤操作とリカバリ対象誤操作とリカバリ対象”を参照)を行ったときには、イベントログおよびRDBREPORTで指定したメッセージログファイルの中から、qdg14119iのメッセージを探してください。出力されているメッセージから、誤操作を行った資源(DSI)に一致するコマンドとリカバリポイントを確認してください。
在庫表DSI1に対してrdbsloaderコマンドを実行した場合のメッセージは以下のように出力されます。
qdg14119i:リカバリポイントを設定しました 操作='rdbsloader' 対象資源='在庫管理DB.在庫表DSI1' リカバリポイント名 ='_SYMFORDBSYSTEM_100_100_20070318_103059_012324_'
誤操作を行った時点のリカバリポイントをリカバリ終了点に指定してrdbrcvコマンドを実行します。
> rdbinh -i 在庫管理DB.在庫表DSI1 > rdbrcv -F -i 在庫管理DB.在庫表DSI1 -f STOCK1@E:\BACKUP\RDB -w D:\TEMP -E _SYMFORDBSYSTEM_100_100_20070318_103059_012324_
エクステント形式でバックアップを行っている場合は、誤操作を行ったDSIが割り付け先としているすべてのデータベーススペースを、バックアップ制御ファイルに記述して、rdbrcvコマンドでリカバリしてください。この場合、pオプションを指定して局所的にリカバリすることはできません。
注意
誤操作がrdbfmtコマンドの場合、rdbfmtコマンド実行前の時点にリカバリを行うと、表のDSIのみがリカバリされ、関連するインデックスのDSIはリカバリされません。この場合は、rdbsloaderコマンドのxオプション(インデックスのDSIの創成)を実行してインデックスをリカバリしてください。
4) 業務再開に向けたバックアップ
業務再開に向けてバックアップを行います。
> rdbdmp -i 在庫管理DB.在庫表DSI1 -f STOCK2@E:\BACKUP\RDB
参照
各操作で使用するコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。