CLIによりCFを設定する場合、以下の手順で実施してください。
ここでは、CFノード名が “fuji2”、“fuji3”の2ノードで構成されるクラスタシステムを例として説明します。
クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間に配置されている場合、クラウド環境の場合、またはRHOSP環境の場合、クラスタインタコネクトのIPアドレスが設定されていることを確認します。
例) クラスタインタコネクトのNICにeth1を使用している場合
ipコマンドを実行し、eth1にIPアドレス(ここでは192.168.223.105)が設定されていることを確認してください。
# ip eth1 x: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu xxxx qdisc pfifo_fast state UP qlen xxxx link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd xx:xx:xx:xx:xx:xx inet 192.168.223.105/24 brd 192.168.223.255 scope global eth1 valid_lft forever preferred_lft forever inet6 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/xx scope link valid_lft forever preferred_lft forever
CIP構成定義ファイルを作成します。
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/cip.cf を以下のように記載します。
例)
fuji2 fuji2RMS:netmask:255.255.255.0 fuji3 fuji3RMS:netmask:255.255.255.0
注意
/etc/cip.cf を手動で作成した場合は、Cluster AdminからのCF再設定はできません。Cluster AdminからCFを再設定する場合は、事前に、/etc/cip.cfファイルを削除してください。
再設定時に、Cluster Adminから/etc/cip.cfファイルを作成します。
IPアドレスを設定します。
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/hosts を以下のように記載します。
例)
<cip address1> fuji2RMS <cip address2> fuji3RMS
cfcp/cfsh を使用してリモートアクセスを有効にします。
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/default/cluster.config を以下のように記載します。
CFCP "cfcp" CFSH "cfsh"
すべてのノードで、/etc/default/cluster を編集します。
/etc/default/clusterを以下のように編集します。
■物理環境、KVM 環境、VMware 環境の場合
nodename <CFノード名> clustername <クラスタ名> device <クラスタインタコネクト1> device <クラスタインタコネクト2>
例)
nodename fuji2
clustername PRIMECLUSTER1
device eth2
device eth3
注意
nodename に定義するのは、OSのノード名ではなく、CFノード名であることに注意してください。
■クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間に配置されている場合、クラウド環境(シングルノードクラスタ以外)の場合、またはRHOSP環境の場合
nodename <CFノード名> clustername <クラスタ名> device <IPデバイス1> <自身のIPアドレス1> <自身のブロードキャストアドレス1> <他ノードのIPアドレス1> device <IPデバイス2> <自身のIPアドレス2> <自身のブロードキャストアドレス2> <他ノードのIPアドレス2>
例) fuji2の/etc/default/cluster
nodename fuji2 clustername PRIMECLUSTER1 device /dev/ip0 192.168.223.105 192.168.223.255 192.168.123.112 device /dev/ip1 192.168.200.105 192.168.200.255 192.168.100.112
注意
nodename に定義するのは、OSのノード名ではなく、CFノード名であることに注意してください。
3ノード以上の場合、他ノードのIPアドレスには、すべてのノードのIPアドレスを空白区切りで記載してください。
クラスタインタコネクトは最大4本まで使用できます。クラスタインタコネクトを複数使用する場合は、device行を複数記載してください。各device行のIPデバイスにはそれぞれ異なる/dev/ipX(Xは0~3)を指定します。
■クラウド環境で、かつ、シングルノードクラスタの場合
nodename <CFノード名> clustername <クラスタ名> device /dev/ip0 <dummyインタフェースのIPアドレス> <dummyインタフェースのブロードキャストアドレス>
例) fuji2の/etc/default/cluster
nodename fuji2 clustername PRIMECLUSTER1 device /dev/ip0 192.168.223.105 192.168.223.255
注意
nodename に定義するのは、OSのノード名ではなく、CFノード名であることに注意してください。
オーナ、グループ、アクセス権を設定します。
# chown root:root /etc/default/cluster # chmod 600 /etc/default/cluster
ノードを再起動します。
クラスタシステムを構成する任意の1ノードで、以下のコマンドを実行し、クラスタ整合性モニタ(CIM)を設定します。
# rcqconfig -a <nodename> ...
nodename : CFノード名
例)
# rcqconfig -a fuji2 fuji3
このコマンドがエラーとなった場合、手順5.で/etc/default/clusterに設定したクラスタ名、CFノード名に誤りがないかを再確認してください。
RMSノード名で通信できることを確認します。
例) fuji2から確認する場合
# ping fuji3RMS
通信できない場合、手順2.および手順3.で/etc/cip.cf、/etc/hostsに設定したCFノード名、RMSノード名、CIPアドレスに誤りがないかを再確認してください。
クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間に配置されている場合、クラウド環境の場合、またはRHOSP環境の場合、以下の手順でCFの設定を確認してください。
任意の1ノードで以下のコマンドを実行し、すべてのノードがクラスタに参入できていることを確認します。
# cftool -n
例) CFノード名がfuji2、fuji3の2ノードの場合
# cftool -n
Node Number State Os Cpu
fuji2 1 UP Linux EM64T
fuji3 2 UP Linux EM64T
Nodeにfuji2、fuji3の両方が表示されること、StateがUPであることを確認してください。
すべてのノードで以下のコマンドを実行し、CF over IPの設定が有効になっていることを確認します。
# cftool -d
例) クラスタインタコネクトが2本の場合
# cftool -d
Number Device Type Speed Mtu State Configured Address
4 /dev/ip0 6 n/a 1392 UP YES 0a.00.00.c9.00.00
5 /dev/ip1 6 n/a 1392 UP YES 0a.00.00.ca.00.00
Deviceに/dev/ipX (Xは0~3。クラスタインタコネクトの本数だけ表示。) のみが表示されることを確認してください。
上記の手順1.または手順2.で問題があった場合、以下の設定を見直してください。
■クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間に配置されている場合、または、FJcloud-ベアメタル環境の場合
“PRIMECLUSTER導入運用手引書”の“付録J Firewallを使用する場合”を参照して、CF over IPの通信を許可する場合に必要な設定が行われているか、確認してください。
/etc/cip.cf、/etc/default/cluster、/etc/hostsに設定したCFノード名、RMSノード名、CIPアドレス、クラスタインタコネクトのIPアドレス、IPデバイス、ブロードキャストアドレス、クラスタ名に誤りがないかを再確認してください。
■クラウド環境(FJcloud-ベアメタル環境は除く)、または、RHOSP環境の場合
以下で作成したセキュリティグループ(またはセキュリティ規則)の設定が正しく行われていることを確認してください。
FJcloud-O環境の場合、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書<Cloud Service編>”の“3.1.2.4 クラスタインタコネクト用セキュリティグループの作成”
ニフクラ環境の場合、“PRIMECLUSTER導入運用手引書<Cloud Service編>”の“8.3.2.2 クラスタインタコネクトに適用するルール”
AWS環境の場合、“PRIMECLUSTER導入運用手引書<Cloud Service編>”の“20.3.2.2 クラスタインタコネクトに適用するルール”
Azure環境の場合、“PRIMECLUSTER導入運用手引書<Cloud Service編>”の“26.3.2.2 クラスタインタコネクトに適用するセキュリティ規則”
RHOSP環境の場合、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”の“H.2.2.2 仮想ネットワークの作成”
仮想ネットワークインタフェースを複数作成し、デフォルトゲートウェイが設定されていない仮想ネットワークインタフェースで異なるサブネットのインタフェースと通信する場合、“PRIMECLUSTER導入運用手引書<Cloud Service編>”の“21.1.3 インスタンスの設定”を参照して、インタコネクト間で通信できるようにルーティングの設定が行われていることを確認してください。
/etc/cip.cf、/etc/default/cluster、/etc/hostsに設定したCFノード名、RMSノード名、CIPアドレス、クラスタインタコネクトのIPアドレス、IPデバイス、ブロードキャストアドレス、クラスタ名に誤りがないかを再確認してください。