XMLアダプタ環境ファイルに記述できるパラメタを、以下の表に示します。
実行パラメタ | 概要 | 記述数 | 記述の省略 |
---|---|---|---|
データベースに格納するXMLデータの解析処理の実行多重度 | 単一 | 省略可能 | |
XMLアダプタがXMLデータの解析処理を行う場合にSymfoware/RDBとの間で情報交換用に使用するメモリの大きさ | 単一 | 省略可能 |
【指定形式】
XML_PROC_NUM = 実行多重度
【実行パラメタの意味】
データベースに格納するXMLデータの解析処理を最大何多重で動作させるかを指定します。省略した場合は、1が指定されたとみなします。
XMLデータの解析処理は、XML構造のインデックスを付加している列にデータを挿入、削除、および更新する場合に動作します。
本パラメタにはSymfoware/RDBを動作させるマシンのCPUコア数を指定した場合に、最も効率良くXMLデータの解析処理を行えます。
ただし、XMLアダプタを利用しないアプリケーションと利用するアプリケーションを同じ環境で動作させる場合などは、CPUコア数より少ない値を指定することによって、XMLアダプタを利用しない業務に対する影響の度合いを調整できます。
【指定形式】
XML_PROC_BUFFER = バッファサイズ
【実行パラメタの意味】
XMLデータの解析処理は、“図3.1 プロセス構成”で示すようにXMLアダプタプロセスで行います。
XMLデータの解析処理でのXMLアダプタプロセスがSymfoware/RDBプロセスと通信するために使用するバッファのサイズを、2~32767の範囲で指定します。このバッファは、共用メモリに獲得されます。単位はキロバイトです。省略した場合は、10が指定されたとみなします。
本パラメタで指定するバッファサイズを大きくすることにより、XMLデータの解析処理でのXMLアダプタとSymfoware/RDBとの通信コストを下げることができます。ただし、データベースに格納するXMLデータのサイズ以上の値を指定してもXMLデータのサイズを越える部分は利用されません。
Symfoware/RDBプロセスとXMLアダプタプロセスの関係およびXML_PROC_BUFFERの指定によって作成される共用メモリ資源の関係について以下に示します。
図3.1 プロセス構成
注意
SolarisまたはLinuxでXMLアダプタを運用するには、動作環境の定義に応じたカーネル資源を確保しておく必要があります。
Solarisの場合
カーネル資源の設定は、カーネル構成ファイル(/etc/system)に設定することにより行います。以下の値は、Symfoware/RDBでXMLアダプタを運用するために必要な値です。
参照
指定方法の詳細については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。
カーネル構成ファイル内のshminfo_shmmax、shminfo_shmmniに以下の値を設定してください。
set shmsys:shminfo_shmmax = Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (最大値) |
set shmsys:shminfo_shmmni = Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (加算) |
参照
Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。
Linuxの場合
カーネル資源の設定は、/etc/sysctl.confを編集し、パラメタ値を変更します。変更後は、“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムを再起動してください。以下の値は、Symfoware/RDBでXMLアダプタを運用するために必要な値です。
参照
指定方法の詳細については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。
/etc/sysctl.confファイル内のkernel.shmmax、kernel.shmmni、kernel.shmallパラメタに以下の値を設定してください。
kernel.shmmax = Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (最大値) |
kernel.shmmni = Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (加算) |
kernel.shmall = kernel.shmmax / メモリのページ長(注) | (加算) |
注) メモリのページ長は、4キロバイトです。
参照
Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。