変更内容
“データベース二重化導入運用ガイド”に記載のRERUNログ反映の以下のチューニングに対するパラメタ名が変更になりました。
反映常駐スレッド数
トランザクション結合数
RLP動作環境ファイルに以下のパラメタを指定することでチューニングが有効になりました。
RERUNログを反映するときに利用する反映常駐スレッド数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
REF_EXEC_NUM = 反映常駐スレッド数
反映常駐スレッド数を、2~65535の範囲で指定します。
複写元RLPの場合、本パラメタは不要です。複写先RLPの場合、本パラメタは省略可能です。
省略時は、2が指定されたものとみなします。
当該RLPに含まれるDSIすべてに対してデフォルトのトランザクション結合数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLP_COMB_NUM = トランザクション結合数
デフォルトのトランザクション結合数を、1~65535の範囲で指定します。
複写元RLPの場合、本パラメタは不要です。複写先RLPの場合、本パラメタは省略可能です。
省略時は、1が指定されたものとみなします。
RLP動作環境ファイルに以下のパラメタを指定することでチューニングが有効になります。
また、V10.1.0のパラメタ名を指定している場合でも、従来の動作は保証します。
RERUNログ反映に関する以下の動作を指定します。
コミット順序の保証単位
反映常駐スレッド数
トランザクション結合数
記述形式は、以下のとおりです。
REF_APPLY_MODE = {DSI[,[反映常駐スレッド数][,[トランザクション結合数]]]
| LOGGROUP,反映常駐スレッド数 [,[トランザクション結合数]]}
RERUNログ反映でのコミット順序の保証単位として、正本のデータベースにおけるトランザクションのDSI単位、またはロググループ単位のどちらかを指定します。
DSI
DSI単位で、正本のデータベースにおけるトランザクションのコミット順にRERUNログを反映します。
本パラメタはRERUNログ反映性能を優先する場合に選択します。
本パラメタを選択した場合は、RERUNログ反映はページ単位で占有します。
LOGGROUP
ロググループ単位で、正本のデータベースのトランザクションのコミット順にRERUNログを反映します。
本パラメタは、Mirroring Controller利用時の副本のデータベースの参照業務で、RERUNログ反映中に正本のデータベースのトランザクションを保証する必要がある場合に選択します。
本パラメタを選択した場合、RERUNログ反映は行単位で占有します。
RERUNログを反映する時に利用する反映常駐スレッド数を指定します。
・コミット順序の保証単位にDSIを指定した場合
反映常駐スレッド数は2~65535の範囲で指定します。
本パラメタは省略可能です。
省略時は以下のいずれかの値が指定されたものとみなします。
・RDB構成パラメタファイルにRDBCPUNUMパラメタを指定している場合
RDBCPUNUMに指定したCPUコア数
・RDB構成パラメタファイルにRDBCPUNUMパラメタを指定していない場合
Symfoware/RDB起動時の稼動中のCPUコア数
ただし、値が1となる場合には2に繰上げます。
・コミット順序の保証単位にLOGGROUPを指定した場合
反映常駐スレッド数に1を指定します。
本パラメタは省略できません。
当該RLPに含まれるDSIすべてに対してデフォルトのトランザクション結合数を1~65535の範囲で指定します。
本パラメタは省略可能です。
省略時は1が指定されたものとみなします。
複写元RLPの場合、REF_APPLY_MODEは指定不要です。
複写先RLPの場合、REF_APPLY_MODEは省略可能です。省略時は、以下が指定されたものとみなします。
コミット順序の保証単位にDSI
反映常駐スレッド数に上記の反映常駐スレッド数の省略時の値
トランザクション結合数に1
注意
V10.1.0のパラメタ名とV11.0.0以降のパラメタ名は同時に指定できません。
非互換
V10.1.0の製品を使用してデータベース二重化運用を行っている利用者が、V11.0.0以降にバージョンアップを行った場合、“データベース二重化導入運用ガイド”においてV10.1.0のパラメタ名を参照することができません。
対処方法
“データベース二重化導入運用ガイド”において、反映常駐スレッド数およびトランザクション結合数に関する記事を参照する場合には、REF_APPLY_MODEパラメタを参照してください。