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Linkexpress Replication optionV5.0L24 システム設計ガイド
FUJITSU Software

2.1.1 サポートする機能範囲

ここでは、Symfoware抽出レプリケーションがサポートするデータベースの機能範囲と注意事項について説明します。

2.1.1.1 データベース機能のサポート範囲

レプリケーションが可能なSymfoware Server(Nativeインタフェース)のデータベース機能のサポート範囲を説明します。

データベースの文字コードセット

レプリケーション可能なデータベースの文字コードセットは以下です。

レプリケーション対象資源

一意性制約の指定がある以下の実表の格納構造の表に対するレプリケーションが可能です。

それ以外の、一時表、ビュー、シーケンスまたはOBJECT構造などをレプリケーション対象にすることはできません。

レプリケーション対象動作

一括差分複写で取得可能な差分データは、以下のSQL文およびコマンドによって行われたデータベースへの更新動作によるものです。

注意

上記以外の方法でデータベースを更新すると、複写元データベースと複写先データベース間の整合性が保てなくなります。一括差分複写業務の運用中は実行しないでください。誤って実行した場合は、複写元データベースと複写先データベースの同期をとるために、全複写を行う必要があります。

列のデータ型

列のデータ型には、レプリケーションがサポートしているデータ型と、未サポートのデータ型があります。また、サポートしているデータ型にも扱える定義属性に条件があります。以下に詳細を示します。

<表省略:注は備考として表記する>

データ型

サポート
可否

備考

SMALLINT型

INTEGER型

NUMERIC型

DECIMAL型

Symfoware Server(Nativeインタフェース)ではDECIMAL型はNUMERIC型と等価の扱いであるため、Linkexpress Replication optionではNUMERIC型として扱います。

REAL型

DOUBLE PRECISION型

FLOAT型

桁数が1~24桁の場合はREAL型、桁数が25~53桁の場合はDOUBLE PRECISION型として扱います。

CHARACTER型

CHARACTER VARYING型

NATIONAL CHARACTER型

NATIONAL CHARACTER VARYING型

TIMESTAMP型

DATE型

TIME型

BYNARY LARGE OBJECT

実際のデータ長については“列のデータ長や精度の制限”を参照してください。

INTERVAL YEAR型

INTERVAL YEAR TO MONTH型

INTERVAL MONTH型

INTERVAL DAY型

INTERVAL DAY TO HOUR型

INTERVAL DAY TO MINUTE型

INTERVAL DAY TO SECOND型

INTERVAL HOUR型

INTERVAL HOUR TO MINUTE型

INTERVAL HOUR TO SECOND型

INTERVAL MINUTE型

INTERVAL SECOND型

列のデータ長や精度の制限

列のデータ型によっては、実際に扱えるデータの長さや桁数の上限値、決められた精度などレプリケーションを行う上での制限があります。以下に制限事項を示します。

データ型

制限事項

BYNARY LARGE OBJECT

1トランザクション当たりの最大サイズは、768Mバイトです。

抽出レコードの長さの制限

抽出レコードの長さの制限は以下のとおりです。

環境変数

Linkexpress Replication optionのコマンドは、Symfoware Server(Nativeインタフェース)の環境変数が必要です。Symfoware Server(Nativeインタフェース)の環境変数についての詳細は、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。

2.1.1.2 データ項目の長さと属性

Symfoware Server(Nativeインタフェース)の場合、抽出データ格納ファイル内の抽出データの属性は、データベースのデータ型に従います。DBサービス定義には、データ項目の長さとして指定します。

2.1.1.3 その他の注意事項

ここでは、上記以外の特に注意が必要な事項について説明します。