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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.4 使用手引書

8.1.1 定義方法

本ファイルは、CSV形式のファイルです。しきい値監視する項目ごとに1行ずつ定義します。

カラム
位置

説明

1

しきい値監視ID。1行ごとにユニークなIDをつけてください。

注意

インストールレス型Agent管理機能によりサーバを監視している場合

Manager/Proxy Manager上で、インストールレス型Agent管理機能によりサーバを監視している場合は、「しきい値監視ID」の後ろに「|<ホスト名>」を追加し、<ホスト名>にしきい値監視したいホスト名を設定してください。

<しきい値監視ID>|<ホスト名>

  • インストールレス型Agent管理機能により監視するサーバの場合
    リモート監視定義ファイル(remoteAgent.txt)の「DISPLAYNAME」で指定したホスト名を<ホスト名>に設定してください。

  • Manager/Proxy Manager自身のしきい値監視を行う場合
    sqcSetPolicyで表示されるホスト名を<ホスト名>に設定してください。

  • 「|<ホスト名>」を追加しない場合
    監視しているすべてのサーバがしきい値監視の対象となります。

例)
しきい値監視IDが「AlertID1」、監視対象のホスト名が「hostnameA」の場合、
AlertID1|hostnameA

また、ホスト名にはワイルドカードが使用できます。
例)
ホスト名が"aaabbbccc"の場合、"aaabbbccc", "aaa*", "aa?bb?cc?", "???bbb???",
"[abc]aa[abc]bb[abc]cc"などの指定が合致します。

ホスト名の記載有無が混在している場合、すべての定義が有効となります。

例)
AlertID1|hostnameA

AlertID2

上記の場合、「hostnameA」に対する「AlertID1」と監視しているすべてのサーバに対する「AlertID2」がしきい値監視の対象となります。

インストールレス型Agent管理機能によりサーバを監視していない場合

Manager/Proxy Manager上で、インストールレス型Agent管理機能によりサーバを監視していない場合は、「しきい値監視ID」のみ設定することで、Manager/Proxy Manager自身のみが監視対象になります。

2

監視する項目の「レコード名」。レコード名の値は、「■監視項目のレコード名とフィールド名対応」を参照してください。

3

監視する項目の「フィールド名」+「レコード名」を指定します。

例)レコード名 1052、フィールド名 usrprocを監視する場合は、"usrproc1052" を指定します。

フィールド名およびレコード名の値は、「■監視項目のレコード名とフィールド名対応」を参照してください。

4

監視するリソースのリソースIDを定義します。

リソースIDは、コンソールの詳細表示で、対象ノードのコンテンツを表示することで、"リソースID" カラムから調べることができます。

また、リソースIDにはワイルドカードが使用できます。

例)リソースIDが"aaabbbccc"の場合、"aaabbbccc", "aaa*", "aa?bb?cc?", "???bbb???", "[abc]aa[abc]bb[abc]cc"などの指定が合致します。

5

通知する監視項目の名前を定義します。

6

しきい値監視を行う時間帯の開始時刻を定義します。HH:MM:SSの形式で指定します。24時間監視する場合は、開始時刻には"00:00:00"を指定してください。

7

しきい値監視を行う時間帯の終了時刻を定義します。HH:MM:SSの形式で指定します。24時間監視する場合は、終了時刻には"00:00:00"を指定してください。

8

基準のサンプリング回数のうち、何回しきい値超えが発生した場合にアラーム通知するかという、しきい値超え発生回数(N)を定義します。

しきい値超え発生回数(N)とサンプリング回数(M)は、以下の2つの式を満たすように定義してください。

  • N <= M

  • N >= M/2

9

アラーム通知判定の基準のサンプリング回数(M)を定義します。なお、サンプリング回数の最大数は9、最小数は1です。1以上9以下の整数を定義してください。また、サンプリング回数が1の場合は、しきい値超え発生回数には1を定義してください。

10

警告(warning)しきい値

11

異常(error)しきい値

12

">" か "<" を定義します。

">" - CPU使用率など、値がしきい値以上となった場合にアラーム通知する場合。

"<" - 空きメモリ量など、値がしきい値以下となった場合にアラーム通知する場合。

ポイント

  • すべての項目について定義を省略することはできません。

  • しきい値監視定義の警告(warning)しきい値、異常(error)しきい値に指定可能な値は、整数、小数、およびマイナス値です。指定する値は、半角数字で入力してください。

  • 警告(warning)しきい値だけ、または、異常(error)しきい値だけを指定することはできません。

  • 警告(warning)しきい値に、発生しない値(CPU使用率をしきい値監視する場合に「120」など)を指定すると、異常(error)しきい値に該当する値であっても、アラーム通知されません。

  • サンプリング回数に満たない場合でも、しきい値超えの回数が設定値を超えた場合は、アラーム通知されます。


監視項目のレコードとフィールド名対応

分類

レコード

フィールド名

項目の説明

Processor

1052

usrproc

ユーザーモードにおけるCPU使用率。

sysproc

システムモードにおけるCPU使用率。

intproc

Unix:IO完了待ち時間。

Windows:IO中断待ち時間。

totproc

合計CPU使用率。

Memory

1053

freemem

空きメモリ。

pagins

ページイン数。

pagflts

ページフォルト数。

swapused

使用中のスワップまたはページファイル数の割合。

pagouts

ページアウトされたページ数。

Disk

1054

dskreads

ディスクからの読み込み回数。

dskwrits

ディスクへの書き込み回数。

kbread

キロバイト単位でのディスクからの読み込み回数。

kbwritn

キロバイト単位でのディスクへの書き込み回数。

dsksrvctim

Read/Writeのサービス時間。

dskwaittim

Read/Writeの待ち時間。

上記の表に示した情報は、コンソールのサマリ画面に表示される、OSに関するリソースの情報です。しきい値監視では、上記以外の項目を監視することもできます。その場合は、リファレンスマニュアル「データフォーマット」を参照して、該当するレコード名とフィールド名を指定してください。