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Enterprise Application Platform V1.1.0 GlassFishユーザーズガイド
FUJITSU Software

8.2.6 クラスターサービスの設定

クラスターサービスの設定について説明します。

PRIMECLUSTERの場合

クラスターサービス(PRIMECLUSTERのuserApplication)の環境設定をします。

以下の作業をしてください。

Cmdlineリソース

Cmdlineリソースを利用して、サービスの起動/停止および切替え処理をします。
Jakarta EEでは、以下のCmdlineリソースが、サンプルとして提供されています。

サンプル名
PCMI_EAPF

PCMIサービスの操作のために使用します。

IJMQ_EAPF

メッセージブローカの操作のために使用します。
なお、JMS機能を使用しない場合には、本リソースの修正および登録は不要です。

格納先
/opt/FJSVeapf/glassfish/etc/HA/PRIMECLUSTER

Cmdlineリソースの修正

以下の手順でCmdlineリソースを修正します。

  1. Cmdlineリソースの複写

    以下の命名で、Cmdlineリソースを使用者の任意のディレクトリー配下に複写してください。

    userApplication名.Cmdlineリソース名

    注意

    サンプルを複写するディレクトリーはローカルディスク内に設定してください。また、ファイルは各ノード上の同一パスに格納してください。

  2. Cmdlineリソースの内容の修正

    複写したIJMQ_EAPFファイルの以下の項目を編集します。設定値はダブルクォーテーション("")で囲んで設定してください。

    注意

    以下の項目以外は編集しないでください。

    BROKER_PORT

    サービス化するブローカプロセスが使用するポート番号です。
    ここで設定した値はブローカのインスタンス名としても採用されます。

    BROKER_OPT

    ブローカプロセスに設定するブローカオプションのリストです。
    複数指定する場合にはオプションを半角の空白で区切ってください。

    VM_ARGS

    ブローカプロセス起動時にJVMに渡すVMオプションのリストです。
    複数指定する場合にはオプションを半角の空白で区切ってください。

    設定

    # [User Definition]
    #
    #   Pleas modify following lines, if necessary.
    
    BROKER_PORT="7676"
    BROKER_OPT="-Dimq.system.max_count=1 -Dimq.system.max_size=1k"
    VM_ARGS="-Xmx256m"

Cmdlineリソースの登録

以下の手順でCmdlineリソースを登録します。

  1. Cmdlineリソースの登録

    前項で複写したファイルを指定し、Cmdlineリソースを登録します。

    “RMS Wizard”で、Cmdlineリソースを登録します。

    以下の順で登録してください。

    1. IJMQ_EAPF

      以下のように登録してください。

      StartCommands(Startスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJMQ_EAPF start
      StopCommands(Stopスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJMQ_EAPF stop
      CheckCommands(Checkスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJMQ_EAPF status
    2. PCMI_EAPF

      以下のように登録してください。

      StartCommands(Startスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_EAPF start
      StopCommands(Stopスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_EAPF stop
      CheckCommands(Checkスクリプト)
       Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_EAPF status
  2. CmdlineリソースのFlag設定

    登録したCmdlineリソースの属性を指定します。

    各項目に指定する値を以下に記載します。

    項目名

    PCMIサービス

    メッセージブローカ

    NULLDETECTOR

    PCMIサービスのダウンを契機にクラスター切替えをする場合、Noを指定します。
    PCMIサービスがダウンするとアプリケーション運用プロセスの監視機能が動作しなくなるため、Noを推奨します。

    No

    ALLEXITCODES

    No

    No

    LIEOFFLINE

    No

    No

    CLUSTEREXCLUSIVE

    Yes

    Yes

    AUTORECOVER

    No

    No

    MONITORONLY

    No

    No

    STANDBYCAPABLE

    No

    No

    REALTIME

    No

    No

    TIMEOUT

    任意 (注)

    任意 (注)

    ) Cmdlineリソースの開始・停止のタイムアウト時間(秒)です。
    設定する場合、下記の表を参考にして見積り、適切な値を設定してください。

    Cmdlineリソースのサンプル名

    TIMEOUTの見積り

    PCMI_EAPF

    PCMIサービスの起動・停止時間を実測し、その2倍にしてください。

    IJMQ_EAPF

    以下を実測し、大きい方の値を2倍にしてください。

    • メッセージブローカの起動時間

    • imqcmd shutdown bkrサブコマンドを使用したメッセージブローカの停止時間


WSFCの場合

WSFCに対してJakarta EEのリソースを登録します。

フェールオーバー クラスター マネージャーを使用し、下表に示すリソースの一覧を参考に、使用するサービスのリソースを登録してください。JMS機能を使用しない場合には、メッセージブローカのサービスの登録は不要です。

注意

サービスの停止時に自動再起動、フェイルオーバーが行われないよう設定する必要があります。クラスタードミニストレータの各サービスの詳細設定で、「再開しない」を選択してください。

  • PCMI(glassfish)

WSFCへのリソース登録について

リソース資源

サービス名

リソースの種類

依存関係
(依存先)

備考

(1)

GlassFish用クライアントアクセスポイント

クライアントアクセスポイント

(2)

メッセージブローカのサービス

Message Queue Broker(glassfish)

汎用サービス

(1) GlassFish用クライアントアクセスポイント

(注1)

(3)

PCMIサービス

PCMI(glassfish)

汎用サービス

(2) メッセージブローカのサービス

(注1)
(注2)

注1) 「コンピューター名にネットワーク名を使用する」チェックボックスを選択しないでください。

注2) (2)メッセージブローカのサービスをリソースに登録しない場合は、(1)GlassFish用クライアントアクセスポイントを依存先に設定してください。

参考

  • 上記のすべてのリソースをGlassFish用のグループに登録してください。

  • リソースの名前には任意の文字列を指定してください。

  • 実行できる所有者には、クラスターシステムを構成するノードを指定してください。

  • 汎用サービス登録時は、表中のサービス名を指定してください。

  • 上記のすべてのリソースについて、[再開する]の"指定期間内での再起動の試行回数"を0にして、リソースの失敗時に現在のノードで再起動を試みない設定にしてください。

  • その他の設定項目については、指定の必要はありません。