ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager Interstage Application Server 運用管理ガイド
FUJITSU Software

5.3.2 しきい値監視

MIB監視を行うことにより、トラフィックやノードの状態を監視することができます。しきい値監視の方法を以下に示します。

MIBしきい値を設定する

MIBしきい値の条件(しきい値、SNMPトラップ)、およびポーリング間隔の設定方法を説明します。


  1. [Systemwalkerコンソール[監視]]画面を起動します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[MIBの監視]を選択し、[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [設定]

    [有効]を選択します。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [対象MIB]タブを選択します。

    以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [MIB名]

    MIB監視の対象となるMIB名を255文字以内で設定します。

    [インスタンス]

    しきい値設定を行うMIBのインスタンスを64文字以内で指定します。

    →[しきい値条件]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [しきい値]タブを選択し、以下の項目を指定します。

    SNMPトラップ通知をしない場合は、[OK]ボタンをクリックし、手順7.に進んでください。

    しきい値エラーをSNMPトラップで通知する場合は、“トラップを設定する”の設定を行ってください。

    [しきい値種別]

      

    [絶対値]

    取得したMIB値としきい値を比較します。

    [相対値]

    前回に取得したMIB値と、今回取得したMIB値の差分と、しきい値を比較します。

    [しきい値]

    数値を指定する場合、しきい値を以下の範囲内で指定します。

    [しきい値種別]が、[相対値]の場合

    監視するMIBの型の範囲内で指定します。取得したMIB値としきい値を比較し、[条件]を満たした場合に、SNMPトラップを通知します。(SNMPトラップ通知を指定した場合)

    文字列を指定する場合

    半角64文字以内の文字列で指定します。文字列で設定した場合は、相対値での比較はできません。

    [条件]

    トラップを送信する際の、しきい値と取得したMIB値との比較条件を指定します。

    [リセット条件を設定する]

    リセット値、リセット条件を設定する場合に選択します。
    取得したMIB値とリセット値を、ここで設定したリセット値条件によって比較し、結果に応じてSNMPトラップを送信します。

    [リセット値]

    しきい値超えを解除する値を指定します。しきい値を一度超えるとリセットされるまで、SNMPトラップを送信しません。

    [リセット条件]

    リセット値と取得したMIB値との比較条件を選択します。


トラップを設定する

  1. [しきい値条件]ダイアログボックスで[トラップ]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [トラップ通知する]を選択します。

    MIBポーリングだけを行う場合は、選択しないでください。

    [しきい値超えn回連続発生で通知]

    n回連続で取得したMIB値がしきい値を超えた場合に、トラップを通知します。1から999の範囲内で指定します。

    [Enterprise]

    しきい値を超えた場合に送信するSNMPトラップのEnterprise-OIDを255文字以内のMIB名、またはドット形式で指定します。

    [SpecificCode]

    しきい値を超えた場合に送信するSNMPトラップのSpecificコードを「-2147483647~2147483647」の範囲内で指定します。

    [VarBind情報一覧]

    VarBind情報に関する設定を表示します。
    VarBind情報は、複数指定することができます。
    以下の値を設定します。

    • 「VarBindName」

    • 「VarBindValue」

    [エージェントアドレス]

    トラップ通知する場合に設定するエージェントアドレスをIPアドレスで指定します。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  3. MIBポーリング間隔を指定する場合は、“一定間隔でポーリングする場合”、または“毎日決まった時刻にポーリングを行う場合”の設定を行ってください。

    指定しない場合は、[OK]ボタンをクリックしてください。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [MIBしきい値条件]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視-情報]メッセージボックスが表示されます。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

  7. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  8. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [ポリシーを適用するタイミング]

    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]

    [配付の対象]

    [全て]

ポイント

トラップ通知

トラップの通知を受けると、以下のメッセージが監視イベント一覧に出力されます。

トラップのEnterpriseを省略値から変更した場合

ネットワークで事象が発生しました。

VarBind情報を設定した場合

MIB監視事象が発生しました。(MIB名:***、値:***)

なお、1番目に設定したVarBind情報のうち、VarBindNameがMIB名として、VarBindValueが値として出力されます。

注意

Systemwalker Centric Managerは、MIBを取得するために、監視対象ノードの代表インタフェースに対してポーリングを行います。

代表インタフェースに設定したインタフェースが通信不可となった場合、MIBを取得できません。

また、しきい値条件を満たした場合でもSNMPトラップは通知されません。


MIBポーリング間隔を設定する

処理が終了してからの時間間隔を設定します。

一定間隔でポーリングする場合

  1. [MIBしきい値]ダイアログボックスで、[ポーリング]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[設定]ボタンをクリックします。

    [タイムアウト時間]

    通信する際の各ノードとの応答タイムアウト時間を1秒から3599秒(59分59秒)の範囲内で指定します。

    [リトライ回数]

    タイムアウトが発生した場合のリトライ回数を0~999の範囲内で指定します。

    [ポート番号]

    ポーリングを行う時のSNMP要求のポート番号を161/udp以外に設定する場合に指定します。ポート番号は1~32767の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [ポーリング間隔指定]を選択します。

    [ポーリング間隔]

    動作処理を行う間隔を1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で指定します。

    [動作時間帯を設定する]

    動作処理を行う時間帯を設定します。時間帯は最大60個まで指定できます。

    →[時間帯]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [開始時刻]

    監視処理を開始する時刻を、0時0分から23時59分の範囲内で指定します。

    [終了時刻]

    監視処理を終了する時刻を、0時0分から23時59分の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [動作時間帯を設定する]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックます。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [動作時間]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視-情報]メッセージボックスが表示されます。

  8. [OK]ボタンをクリックします。

  9. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  10. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [ポリシーを適用するタイミング]

    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]

    [配付の対象]

    [全て]


毎日決まった時刻にポーリングを行う場合

  1. [MIBしきい値]ダイアログボックスで、[ポーリング]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[設定]ボタンをクリックします。

    [タイムアウト時間]

    通信する際の各ノードとの応答タイムアウト時間を1秒から3599秒(59分59秒)の範囲内で指定します。

    [リトライ回数]

    タイムアウトが発生した場合のリトライ回数を0~999の範囲内で指定します。

    [ポート番号]

    ポーリングを行う時のSNMP要求のポート番号を161/udp以外に設定する場合に指定します。ポート番号は1~32767の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [動作時刻指定]

    動作処理を行う時刻を指定します。指定した時刻になると処理を開始します。動作時刻は最大256個まで指定できます。

    →[時刻]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [時刻指定]

    動作時刻を0時0分から23時59分の範囲内で設定します。

    [範囲指定]

    開始時刻の範囲指定、およびポーリング間隔を設定します。この範囲指定をもとに動作時刻のリストを生成します。

    [開始時刻]

    開始時刻を0時から24時の範囲内で設定します。

    [終了時刻]

    終了時刻を0時から24時の範囲内で設定します。

    [ポーリング間隔]

    動作処理を行う間隔を1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で設定します。

    ポイント

    ポーリングの設定

    [ポーリング間隔指定]を選択した場合、動作時間帯の開始時刻に必ず、最初のポーリングが行われます。

    また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始した場合、終了時刻を過ぎても処理が終了するまで実行されます。


    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [動作時刻指定]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [動作時間]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視-情報]メッセージボックスが表示されます。

  8. [OK]ボタンをクリックします。

  9. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  10. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    [ポリシーを適用するタイミング]

    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]

    [配付の対象]

    [全て]