Systemwalker Centric Managerのバージョンアップ後に必要な作業について説明します。
システム監視画面の移行情報を、Systemwalkerコンソールへ移行するために、移行コマンドを実行します。
バージョンアップ後、移行作業を行う端末で、Systemwalkerコンソールが起動できることを確認してからバージョンアップ後の作業を行ってください。
MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)を使用して、移行作業を実施します。このコマンドは、10.1/V10.0L21以前のシステム監視画面の定義情報をSystemwalkerコンソールに移行します。
返答定義(GEE)だけを移行したい場合、MpBcmConvReply([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの返答定義移行コマンド)を使用します。本コマンドは、Systemwalker CentricMGR 10.1以前のシステム監視画面で任意に追加した返答定義情報を、Systemwalkerコンソールの定義情報に移行します。MpBcmConvReply([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの返答定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
移行コマンド実行時の構成情報に合わせて、マップ情報が復元されます。例えば、バージョンアップ後、移行コマンド実行前にノードが削除された場合、移行前のマップ情報と移行後のマップ情報が異なります。
「共通マップ」に移行する場合
起動しているすべてのSystemwalkerコンソールを停止してください。
運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の運用管理サーバを選択し、[更新]ボタンをクリックします。
[接続先の設定]画面で、接続先の[運用管理サーバのホスト名]、および[ポート番号]が正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。
共通マップにするマップを表示していた運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。
MpBcmConvAll /m ユーザ名:manager パスワード:**********
コマンド実行中に認証を行うプロンプトが表示されます。運用管理サーバ上のシステム管理者またはAdministrator権限を持ったユーザ、およびパスワードを入力してください。マップ情報が多い場合、コマンドの実行に時間がかかります。コマンド実行結果に移行先ユーザ名(運用管理サーバのインストール時に指定した[スタートアップアカウント])が表示されます。
MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
“3”のコマンド実行結果に「運用管理サーバへコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。
なお、別コンピュータに移行した場合、「コピーが必要なファイル」のコピー元は旧バージョンのSystemwalkerがインストールされていたコンピュータです。
注意
「コピーが必要なファイル」についての注意事項
c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、コピー元のコンピュータに存在しない場合には、出力されたファイルのディレクトリを以下のように読み替えて、ファイルをコピーしてください。
c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリとして出力されている場合があります。バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリに読み替えてファイルをコピーしてください。
1.のように読み替えても、バージョンアップ前のコンピュータに、ファイルが存在しない場合には、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリを、バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールドライブに読み替えてファイルをコピーしてください。
【出力されたファイルの例】
運用管理サーバの以下のディレクトリにそれぞれファイルをコピーしてください。 【運用管理サーバがWindowsの場合】 【運用管理サーバがSolarisの場合】 注意事項) - wmf形式(拡張子“wmf”)のファイルについては、png形式(拡張子“png”)のファイルに手動で変換してからコピーしてください。 - コピーするイメージファイルのファイル名について、必ず使用している英字は小文字に直してから追加してください。 - Systemwalkerコンソールでは、半角英数字(英字は小文字)以外の文字は指定できません。日本語のファイル名等は、使用可能な任意のファイル名に変更してからコピーしてください。なお、ファイル名を変更したイメージファイルは、Systemwalkerコンソールのマップ上で“ReadError”と表示されます。Systemwalkerコンソールから、各イメージのファイル名を変更後のファイル名に再設定してください。 コピーが必要なファイルは以下のとおりです。 |
運用管理サーバのインストール時に指定した管理者アカウント(注)で[Systemwalkerコンソール[編集]]を起動します。
[オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。
システム監視画面に標準でインストールされているwmf形式(拡張子「wmf」)以外のwmf形式のファイル
飾り文字に含まれた自動改行
重なったアイコンの前後関係
編集作業の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへのマップ情報変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。
MpBcmConvAllコマンド実行結果に表示されたアカウント
ポイント
上記で移行した情報を、ほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfo(Systemwalkerコンソールのユーザ定義情報複写コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
複数端末でMpBcmConvAllコマンドを実行した場合の注意事項
複数端末から m オプションを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。
「ユーザごとのマップ」に移行する場合
「ユーザごとのマップ」を移行するすべての端末で、以下を実施してください。
起動しているすべてのSystemwalkerコンソールを停止してください。
運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の[運用管理サーバのホスト名]、および[ポート番号](UNIX版の場合だけ)が正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。
マップを参照するユーザが運用管理サーバに登録されていない場合には、ユーザを登録してください。
新規に登録したユーザには、必要に応じてアクセス権を定義してください。アクセス権の定義については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
移行元の運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。
MpBcmConvAll /t 移行先ユーザ名
MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
上記で指定した移行先ユーザでログインし、[Systemwalkerコンソール[監視]]を起動します。
[表示]-[マップの表示]メニューを選択して、監視マップを表示します。
[表示]-[表示の設定]メニューを選択して、[マップ表示の設定]画面を表示します。
[マップ情報]で[共通マップを表示する]がチェックされていたら、チェックを外し、[OK]ボタンで終了します。
なお、バージョンアップ時の状態では、[共通マップを表示する]設定になっています。
“4”のコマンド実行結果に「運用管理サーバにコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。
コピーする手順は、“「共通マップ」に移行する場合”と同様です。
[オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。
飾り文字の自動改行
重なったアイコンの前後関係
編集作業の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへのマップ情報変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。
ポイント
上記で移行した情報をほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfo(Systemwalkerコンソールのユーザ定義情報複写コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
複数端末でMpBcmConvAllコマンドを実行した場合の注意事項
複数端末から同一ユーザを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。
移行コマンド実行後に、各情報について、移行作業を行ってください。
「移行コマンドで移行できない情報」をすべて移行する場合
「移行コマンドで移行できない情報」の一部を移行する場合
各情報について、作業を行ってください。
マップ情報【Windows】
“移行作業1”を行ってください。
操作メニューのアイコン(個別に追加したメニューのアイコン)の設定
独自のアイコンを表示する場合には、Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル(tool_image)でアイコンを定義してください。アイコンファイルについては、バージョンアップ前の作業で採取したハードコピーより手動で作成してください。
Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイルの定義形式については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル”を参照してください。
Trueフォント以外のフォント設定情報
“移行作業1”を行ってください。
監視リストおよび監視イベント一覧のカラムの情報
“移行作業1”を行ってください。
監視リストの絞り込み状態のイベント発生システム
“移行作業1”を行ってください。
監視リストの絞り込み状態の性能監視対象
“移行作業1”を行ってください。
別のコンピュータへ移行した場合の操作メニュー
操作メニューは、システム監視画面を使用していた端末ごとに設定されています。“移行作業2”を行ってください。
[システム状態]ウィンドウで監視しているGSの情報【GEE】
[システム状態]ウィンドウで監視したいGSを、監視するツリーに登録してください。ただし、ノード一覧ツリーで監視を行っている場合は登録する必要ありません。
[システム状態]ウィンドウにGSを追加してください。
バージョンアップ前に採取した[システム状態]ウィンドウのハードコピーを参考に、子ウィンドウを配置してください。
“移行作業1”を行ってください。
移行作業1
バージョンアップ前に“移行コマンドで移行できない情報の準備作業”で準備した情報を、以下の手順で設定してください。
Systemwalkerコンソールを起動します。
各状態を設定します。
設定後は、[オプション]-[終了時の状態保存]をチェックし、Systemwalkerコンソールを終了してください。
移行作業2
操作メニューについて
10.1/V10.0L21以前の操作メニューで定義したコマンドは以下のファイルを編集してください。
ファイル名
Systemwalkerコンソールの指定システム操作ファイル
f1eg_cal.txt |
Systemwalkerコンソールの全システム操作ファイル
f1eg_ext.txt |
格納先ディレクトリ
OS | 格納先 |
---|---|
Windows(R) 98 | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpPcgui\F1eg |
上記以外 | Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpPcgui\F1eg |
手順
アイコンの定義について
Systemwalkerコンソールでは、個別に追加した操作メニューのアイコンは、初期設定のアイコンで表示されます。独自のアイコンを表示する場合には、Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル(tool_image)でアイコンを定義してください。
Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイルの定義形式については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“ファイルの形式”の“定義情報”を参照してください。