ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド
FUJITSU Software

5.2.3 バージョンアップ後の作業

Systemwalker Centric Managerのバージョンアップ後に必要な作業について説明します。

バージョンアップ後、移行作業を行う端末で、Systemwalkerコンソールが起動できることを確認してからバージョンアップ後の作業を行ってください。

5.2.3.1 移行コマンドの実行

MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)を使用して、移行作業を実施します。このコマンドは、10.1/V10.0L21以前のシステム監視画面の定義情報をSystemwalkerコンソールに移行します。

返答定義(GEE)だけを移行したい場合、MpBcmConvReply([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの返答定義移行コマンド)を使用します。本コマンドは、Systemwalker CentricMGR 10.1以前のシステム監視画面で任意に追加した返答定義情報を、Systemwalkerコンソールの定義情報に移行します。MpBcmConvReply([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの返答定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

移行コマンド実行時の構成情報に合わせて、マップ情報が復元されます。例えば、バージョンアップ後、移行コマンド実行前にノードが削除された場合、移行前のマップ情報と移行後のマップ情報が異なります。

「共通マップ」に移行する場合

  1. 起動しているすべてのSystemwalkerコンソールを停止してください。

  2. 運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の運用管理サーバを選択し、[更新]ボタンをクリックします。

  3. [接続先の設定]画面で、接続先の[運用管理サーバのホスト名]、および[ポート番号]が正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。

  4. 共通マップにするマップを表示していた運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。

    MpBcmConvAll /m
    ユーザ名:manager
    パスワード:**********

    コマンド実行中に認証を行うプロンプトが表示されます。運用管理サーバ上のシステム管理者またはAdministrator権限を持ったユーザ、およびパスワードを入力してください。マップ情報が多い場合、コマンドの実行に時間がかかります。コマンド実行結果に移行先ユーザ名(運用管理サーバのインストール時に指定した[スタートアップアカウント])が表示されます。

    MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  5. “3”のコマンド実行結果に「運用管理サーバへコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。
    なお、別コンピュータに移行した場合、「コピーが必要なファイル」のコピー元は旧バージョンのSystemwalkerがインストールされていたコンピュータです。

    注意

    「コピーが必要なファイル」についての注意事項

    c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、コピー元のコンピュータに存在しない場合には、出力されたファイルのディレクトリを以下のように読み替えて、ファイルをコピーしてください。

    1. c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリとして出力されている場合があります。バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリに読み替えてファイルをコピーしてください。

    2. 1.のように読み替えても、バージョンアップ前のコンピュータに、ファイルが存在しない場合には、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリを、バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールドライブに読み替えてファイルをコピーしてください。

    【出力されたファイルの例】

    運用管理サーバの以下のディレクトリにそれぞれファイルをコピーしてください。

    【運用管理サーバがWindowsの場合】
    コピー先:
    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\icon
    および
    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\wall

    【運用管理サーバがSolarisの場合】
    コピー先:
    /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/icon
    および
    /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/wall

    注意事項)

    - wmf形式(拡張子“wmf”)のファイルについては、png形式(拡張子“png”)のファイルに手動で変換してからコピーしてください。

    - コピーするイメージファイルのファイル名について、必ず使用している英字は小文字に直してから追加してください。

    - Systemwalkerコンソールでは、半角英数字(英字は小文字)以外の文字は指定できません。日本語のファイル名等は、使用可能な任意のファイル名に変更してからコピーしてください。なお、ファイル名を変更したイメージファイルは、Systemwalkerコンソールのマップ上で“ReadError”と表示されます。Systemwalkerコンソールから、各イメージのファイル名を変更後のファイル名に再設定してください。

    コピーが必要なファイルは以下のとおりです。
    -------------------------------------------------------
    c:\sample\img\image1.bmp
    c:\sample\img\image2.bmp
    c:\sample\img\image3.bmp

  6. 運用管理サーバのインストール時に指定した管理者アカウント(注)で[Systemwalkerコンソール[編集]]を起動します。

  7. [オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。

    • システム監視画面に標準でインストールされているwmf形式(拡張子「wmf」)以外のwmf形式のファイル

    • 飾り文字に含まれた自動改行

    • 重なったアイコンの前後関係

    編集作業の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへのマップ情報変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。

    注)

    MpBcmConvAllコマンド実行結果に表示されたアカウント

    ポイント

    上記で移行した情報を、ほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfo(Systemwalkerコンソールのユーザ定義情報複写コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    注意

    複数端末でMpBcmConvAllコマンドを実行した場合の注意事項

    複数端末から m オプションを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。

「ユーザごとのマップ」に移行する場合

「ユーザごとのマップ」を移行するすべての端末で、以下を実施してください。

  1. 起動しているすべてのSystemwalkerコンソールを停止してください。

  2. 運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の[運用管理サーバのホスト名]、および[ポート番号](UNIX版の場合だけ)が正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。

  3. マップを参照するユーザが運用管理サーバに登録されていない場合には、ユーザを登録してください。

    新規に登録したユーザには、必要に応じてアクセス権を定義してください。アクセス権の定義については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  4. 移行元の運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。

    MpBcmConvAll /t 移行先ユーザ名

    MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  5. 上記で指定した移行先ユーザでログインし、[Systemwalkerコンソール[監視]]を起動します。

  6. [表示]-[マップの表示]メニューを選択して、監視マップを表示します。

  7. [表示]-[表示の設定]メニューを選択して、[マップ表示の設定]画面を表示します。

  8. [マップ情報]で[共通マップを表示する]がチェックされていたら、チェックを外し、[OK]ボタンで終了します。

    なお、バージョンアップ時の状態では、[共通マップを表示する]設定になっています。

  9. “4”のコマンド実行結果に「運用管理サーバにコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。

    コピーする手順は、“「共通マップ」に移行する場合”と同様です。

  10. [オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。

    • 飾り文字の自動改行

    • 重なったアイコンの前後関係

    編集作業の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへのマップ情報変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。

    ポイント

    上記で移行した情報をほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfo(Systemwalkerコンソールのユーザ定義情報複写コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    注意

    複数端末でMpBcmConvAllコマンドを実行した場合の注意事項

    複数端末から同一ユーザを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。

5.2.3.2 移行コマンドで移行できない情報の移行作業

移行コマンド実行後に、各情報について、移行作業を行ってください。

「移行コマンドで移行できない情報」をすべて移行する場合

移行作業1”、および“移行作業2”を行ってください。

「移行コマンドで移行できない情報」の一部を移行する場合

各情報について、作業を行ってください。

マップ情報【Windows】

移行作業1”を行ってください。

操作メニューのアイコン(個別に追加したメニューのアイコン)の設定

独自のアイコンを表示する場合には、Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル(tool_image)でアイコンを定義してください。アイコンファイルについては、バージョンアップ前の作業で採取したハードコピーより手動で作成してください。

Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイルの定義形式については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル”を参照してください。

Trueフォント以外のフォント設定情報

移行作業1”を行ってください。

監視リストおよび監視イベント一覧のカラムの情報

移行作業1”を行ってください。

監視リストの絞り込み状態のイベント発生システム

移行作業1”を行ってください。

監視リストの絞り込み状態の性能監視対象

移行作業1”を行ってください。

別のコンピュータへ移行した場合の操作メニュー

操作メニューは、システム監視画面を使用していた端末ごとに設定されています。“移行作業2”を行ってください。

[システム状態]ウィンドウで監視しているGSの情報【GEE】

  1. [システム状態]ウィンドウで監視したいGSを、監視するツリーに登録してください。ただし、ノード一覧ツリーで監視を行っている場合は登録する必要ありません。

  2. [システム状態]ウィンドウにGSを追加してください。

  3. バージョンアップ前に採取した[システム状態]ウィンドウのハードコピーを参考に、子ウィンドウを配置してください。

その他の情

移行作業1”を行ってください。

移行作業1

バージョンアップ前に“移行コマンドで移行できない情報の準備作業”で準備した情報を、以下の手順で設定してください。

  1. Systemwalkerコンソールを起動します。

  2. 各状態を設定します。

  3. 設定後は、[オプション]-[終了時の状態保存]をチェックし、Systemwalkerコンソールを終了してください。

移行作業2

操作メニューについて

10.1/V10.0L21以前の操作メニューで定義したコマンドは以下のファイルを編集してください。

ファイル名

格納先ディレクトリ

OS

格納先

Windows(R) 98
Windows(R) Me

Systemwalkerインストールディレクトリ\MpPcgui\F1eg

上記以外

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpPcgui\F1eg

手順

  1. バージョンアップ前に“準備作業2”で採取したファイルと上記のファイルの内容を比較し、バージョンアップ前に“準備作業2”で採取したファイルにしか存在しない定義を上記ファイルに追加してください。

  2. Systemwalkerコンソールの指定システム操作ファイルおよびSystemwalkerコンソールの全システム操作ファイルの定義形式については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“ファイルの形式”の“定義情報”を参照してください。

アイコンの定義について

Systemwalkerコンソールでは、個別に追加した操作メニューのアイコンは、初期設定のアイコンで表示されます。独自のアイコンを表示する場合には、Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイル(tool_image)でアイコンを定義してください。

Systemwalkerコンソールの操作メニューアイコン定義ファイルの定義形式については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“ファイルの形式”の“定義情報”を参照してください。