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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編
FUJITSU Software

4.3 Systemwalkerコンソールの操作を制御する

Systemwalkerコンソールからの操作を制御する方法

Systemwalkerコンソールからの操作を制御するには、以下の2つの方法があります。使用目的にあった方法を選択して運用してください。

各機能は、OSおよびSystemwalker Centric Managerのエディションによって提供されている場合とされていない場合があります。詳細は以下の表を参照してください。

機能

Windows

Solaris

Linux

SE

EE

SE

EE

GEE

SE

EE

GEE

ロールによる制御

コンソール操作制御

○:機能提供あり
-:機能提供なし

ロールによる基本的な制御方法

Systemwalker Centric Managerであらかじめ定義しているロール(参照、操作、管理)にユーザを参加させることで、Systemwalkerが提供する標準的なユーザの権限設定を簡単に行えます。

ロールを使用する場合の注意点

ロールに登録するユーザは、あらかじめ運用管理サーバ機のOSのユーザとして登録する必要があります。一般操作者用のユーザIDを作成するときは、運用管理サーバ機のOSの管理者(UNIXならroot、WindowsならAdministratorsグループに所属するユーザID)以外のユーザIDを使用してください。サーバ機のOSの管理者として登録されているユーザは、Systemwalker Centric Managerでも管理者のロール(DmAdmin)の権限があり、すべての操作が行えます。ロールの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“セキュリティ対策”を参照してください。

利用者ごとにSystemwalker Centric Managerの操作を細かく制御する方法

ロールによる制御よりも、権限をきめ細かく制御する場合に使用します。

また、SMARTACCESSと連携することにより、ICカードなどの認証デバイスを使用してセキュリティを高めることができます。

SystemwalkerコンソールのユーザーIDごとに、操作可能とするオブジェクトを分けたい場合

使用者が利用できるサーバ機だけを表示した論理マップを使用し、一般使用者には監視ツリーの変更ができない権限を設定することで、使用者が利用できない他のサーバ機については、参照もできないようにします。

ユーザごとに、操作可能とするオブジェクトを分けたい場合

1台の運用管理サーバを操作する場合

例えば、以下のように運用管理クライアントが1台だけの場合、A部門の管理者は、Systemwalkerコンソールを起動したままの状態で他の部門のサーバに対してSystemwalkerコンソールから操作できないようにします。

複数の運用管理サーバを操作する場合

複数の運用管理サーバを監視するために、1台の運用管理クライアントで複数のSystemwalkerコンソールの画面を表示します。

Systemwalkerコンソールで操作を行うときにはユーザーIDの入力が必要です。

複数の運用管理サーバを操作する場合のユーザーIDは、以下のどちらかを使用します。

SystemwalkerコンソールごとのユーザーIDを使用する運用

Systemwalkerコンソールごとに使用するユーザーIDを分けて操作の保護を行う運用です。

例えば、管理者は、運用管理サーバAのSystemwalkerコンソールで操作を行う場合、ユーザーID 「ida」を入力して操作を行い、運用管理サーバBのSystemwalkerコンソールで操作を行う場合、ユーザーID 「idb」を入力して操作を行います。

Systemwalkerコンソールで共通のユーザーIDを使用する運用

Systemwalkerコンソールで共通のユーザーIDを使用して、操作の保護を行う運用です。

例えば、管理者は、運用管理サーバA、および運用管理サーバBのSystemwalkerコンソールの操作も、同じユーザーID 「idc」を使用します。同じユーザーIDを使用することにより、業務サーバAを操作するときに、経由する運用管理サーバを意識せずに操作を行えます。

Systemwalkerコンソールのメニューごとに権限を設定する場合、およびSystemwalkerコンソールからの操作について、細かな権限設定を行う場合

例えば、リモートコマンド機能において、一般利用者はUNIXのファイル一覧コマンド「ls -l」だけを投入可能とし、その他のコマンドはすべて投入不可にすることができます。このように、一般利用者が投入できるコマンドを制限し、不正な操作や誤った操作によるシステム破壊を防止できます。

コンソール操作制御を使用する場合の注意点

なお、Systemwalker Centric Managerから出力された監査ログにより、システムのセキュリティを点検する場合は、“システムのセキュリティを点検するには”を参照してください。