PostgreSQL拡張モジュールの多くは、PGXSと呼ばれる拡張向けの構築基盤を使用してビルドします。PGXSでビルドを実施すると、llvmに関連するファイルも生成されます。使用するllvmのバージョンに応じて、下記の手順を実施してください。
デフォルトのバージョンのllvmは、“2.1 前提基本ソフトウェア”のllvmの説明を参照してください。デフォルトのバージョンのllvmを使用する場合は、OSSのドキュメントに従って、OSSをビルドしてインストールしてください。
使用するバージョンのllvmに対応するMakefile.globalをスーパーユーザーでコピーします。下記は、llvmのバージョン9を使用する場合の例です。Makefile.globalは、FUJITSU Enterpirse Postgresの緊急修正を適用・削除した際に上書きされるため、この手順はビルドを実施するたびに実施してください。
$ su - Password:****** # cp /opt/fsepv<x>server64/lib/pgxs/src/Makefile.global-vsn9 /opt/fsepv<x>server64/lib/pgxs/src/Makefile.global
OSSのドキュメントに従って、OSSをビルドしてインストールしてください。
スーパーユーザーで以下のコマンドを実行します。下記は、llvmのバージョン9を使用する場合の例です。
$ su - Password:****** # mv /opt/fsepv<x>server64/lib/bitcode/<OSS名>* /opt/fsepv<x>server64/lib/bitcode-vsn9/
llvmを使用しない場合は、ビルドを実施する際に、下記のようにwith_llvm=noオプションをつけてビルドを実施してください。それ以外のオプションについては、OSSのドキュメントに従ってください。
# make USE_PGXS=1 with_llvm=no