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Enterprise Postgres 14 SP1 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

4.7.10 PGXSを利用したビルド

PostgreSQL拡張モジュールの多くは、PGXSと呼ばれる拡張向けの構築基盤を使用してビルドします。PGXSでビルドを実施すると、llvmに関連するファイルも生成されます。使用するllvmのバージョンに応じて、下記の手順を実施してください。

4.7.10.1 デフォルトのバージョンのllvmを使用する場合

デフォルトのバージョンのllvmは、“2.1 前提基本ソフトウェア”のllvmの説明を参照してください。デフォルトのバージョンのllvmを使用する場合は、OSSのドキュメントに従って、OSSをビルドしてインストールしてください。

4.7.10.2 デフォルト以外のバージョンのllvmを使用する場合

  1. 使用するバージョンのllvmに対応するMakefile.globalをスーパーユーザーでコピーします。下記は、llvmのバージョン9を使用する場合の例です。Makefile.globalは、FUJITSU Enterpirse Postgresの緊急修正を適用・削除した際に上書きされるため、この手順はビルドを実施するたびに実施してください。

    $ su -
    Password:******
    # cp /opt/fsepv<x>server64/lib/pgxs/src/Makefile.global-vsn9 /opt/fsepv<x>server64/lib/pgxs/src/Makefile.global
  2. OSSのドキュメントに従って、OSSをビルドしてインストールしてください。

  3. スーパーユーザーで以下のコマンドを実行します。下記は、llvmのバージョン9を使用する場合の例です。

    $ su -
    Password:******
    # mv /opt/fsepv<x>server64/lib/bitcode/<OSS名>* /opt/fsepv<x>server64/lib/bitcode-vsn9/

4.7.10.3 llvmを使用しない場合

llvmを使用しない場合は、ビルドを実施する際に、下記のようにwith_llvm=noオプションをつけてビルドを実施してください。それ以外のオプションについては、OSSのドキュメントに従ってください。

# make USE_PGXS=1 with_llvm=no