5.1.1 サービスの登録

自動起動/停止スクリプトをサービスに登録する場合、自動起動/停止スクリプトの設定を行います。自動起動/停止スクリプトを利用することで、サーバの起動時や停止時に各コンポーネントの起動と停止を自動的に行えます。

ポイント

本作業はスーパーユーザーで行います。

注意

本スクリプトを設定する場合は、対象のRDBシステムを停止している状態で行う必要があります。
unitファイルを設定し、systemctlコマンドによって自動起動停止のセットアップを行います。

参考

自動起動停止スクリプトを利用しなくなった場合、または本製品をアンインストールする場合には、“付録D 自動起動/停止スクリプトのアンセットアップ”を参照し、スクリプトを削除してください。

設定方法について以下に説明します。

1. 各コンポーネントについて、以下の表に示す自動起動/停止unitファイルを/usr/lib/systemd/systemに複写して、アクセス権を設定します。

表5.1 自動起動/停止スクリプトの複写元一覧コンポーネント
コンポーネント	配置先サーバセット	配置先サーバ	自動起動/停止スクリプトの複写元ディレクトリ
資源管理	制御サーバセット	資源情報管理サーバ	/opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service
資源管理常駐プロセス		抽出制御サーバ	/opt/FJSViis/SHELL/FJSViis.service
抽出制御プロセス		抽出制御サーバ	/opt/FJSViis/SHELL/FJSVshndereq.service
データ抽出エージェント	抽出サーバセット	抽出サーバ	/etc/opt/FJSViisde/etc/script/FJSVshndeagent.service

次に、各サーバセットのunitファイル設定手順について説明します。サーバセットごとに以下の手順でunitファイルを設定してください。

制御サーバセット

自動起動/停止unitファイルの複写とアクセス件の設定

cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system/symfosv_iisrdb.service
cp /opt/FJSViis/SHELL/FJSViis.service /usr/lib/systemd/system/FJSViis.service
cp /opt/FJSViis/SHELL/FJSVshndereq.service /usr/lib/systemd/system/FJSVshndereq.service
cp /etc/opt/FJSViisde/etc/script/FJSVshndeagent.service /usr/lib/systemd/system/FJSVshndeagent.service
chmod 644 /usr/lib/systemd/system/symfosv_iisrdb.service
chmod 644 /usr/lib/systemd/system/FJSViis.service
chmod 644 /usr/lib/systemd/system/FJSVshndereq.service

自動起動停止の有効化

systemctl enable symfosv_iisrdb.service
systemctl enable FJSViis.service
systemctl enable FJSVshndereq.service

抽出サーバセット

自動起動/停止unitファイルの複写とアクセス件の設定

chmod 644 /usr/lib/systemd/system/FJSVshndeagent.service

自動起動停止の有効化

systemctl enable FJSVshndeagent.service

ポイント

スクリプトを設定したあとにサーバを起動させる場合は、制御サーバセットを必ず最初に起動するようにしてください。
制御サーバセットの起動時に抽出制御ログに以下のメッセージが出力されますが、動作に影響はありません。
```
dhrOpeDECellStop DECellServer check end(connect timeout). 
DECellServer = [抽出サーバセットが起動しているホスト名]
```